ウクライナ渡航前ワクチン・予防接種

ウクライナ(Ukraine)

推奨するワクチン

狂犬病ワクチン
19,800円/回
破傷風ワクチン
4,840円/回
日本脳炎ワクチン
8,250円/回
A型肝炎ワクチン
9,900円/回
B型肝炎ワクチン
4,950円/回
腸チフスワクチン
11,000円/回
髄膜炎ワクチン
25,300円/回
4種混合(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ)ワクチン
14,300円/回
水痘・帯状疱疹ワクチン
9,900円/回
おたふくワクチン
6,600円/回
ポリオワクチン
7,700円/回
ガーダシル9(一回分)
38,500円
シルガード9(一回分)
44,000円
3種T-dap(ジフテリア、百日せき、破傷風)ワクチン
13,600円/回
 

ワクチンの接種時期と回数について

表は横にスクロールします

ワクチン種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 5週間 6週間 7週間 8週間 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月 24ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
B型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
狂犬病 (曝露前) ★1 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
MR 生ワクチン 初回 2回目
髄膜炎 不活化ワクチン 1回
水痘・ 帯状疱疹 生ワクチン 初回 2回目
破傷風 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目(2回終了後 1年~1年半)
日本脳炎 (国産) 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目 (2回終了後1年後)
日本脳炎 (輸入) 不活化ワクチン 1回
インフルエンザ 不活化ワクチン 初回 2回目
  • ※上記は一例です。 患者様の渡航先に合わせてご案内します。
  • ※生ワクチンは基本、接種後4週間経つまでは他のワクチン接種ができないため、渡航まで時間がない場合は接種スケジュールに注意が必要です。
  • ★1 曝露後の狂犬病ワクチン接種は別スケジュールとなります。 詳しくはこちらをご参照ください。

予約でスムーズ!
待ち時間が少なく接種可能!

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ワクチン予約フォームはこちら

フォーム送信後、当院担当よりメールでご連絡を差し上げます。



ウクライナへの渡航に備えたワクチン

地域概要

ウクライナは、旧ソ連欧州部の南に位置し、国土の中央をドニプロ川が南北に流れ黒海に注いでいます。 面積は60万3,700平方キロメートルで日本の約1.6倍の広さです。
国土の半分は平野で、北部にはポレ‐シエ湿地、東部にはドネツク丘陵,西部にカルパチア山脈から続く高地があります。

医療情報

在留邦人の多くは、私立の医療機関を利用しており、キーウ、リヴィウ、オデーサ等には英語で受診可能な外国人向けの外来クリニックがあります。医療レベルは、日常の外来診療では大きな問題はありませんが、命に関わる緊急の場合を除き、外来手術やがん検診などは日本や欧州の病院を利用することをおすすめします。お薬は市内の薬局で、鎮痛解熱薬・高血圧や高脂血症などの薬は処方箋なしで購入が可能です。しかし、偽薬も1割程度出回っているため、購入には注意が必要です。

気候

北部及び西部は冷帯湿潤大陸性気候で比較的降水量が多く、南東部は乾燥したステップ気候、クリミア半島は比較的温暖な温暖湿潤気候となっています。
首都キーウは大陸性の気候で、数日間で最高気温が10℃以上も上下することがあり、体調管理に注意が必要です。

宗教

ウクライナ正教会、ウクライナ東方典礼カトリック教会、ユダヤ教,イスラム教、カトリック、

文化

国民の多くは文化・芸術への関心が高く、キエフ市の国立オペラ劇場をはじめ、主要な都市には劇場、交響楽団が多く存在します。また、民族音楽や宗教音楽の伝統があり、一般の人たちの間でも広く親しまれています。

気をつけたい感染症

麻疹、風疹、水痘、花粉症、ライム病、ダニ媒介性脳炎、クリミア・コンゴ出血熱ウイルス、ウエストナイル熱、食中毒、ボツリヌス中毒、A型肝炎

成人の方は、 A型肝炎 B型肝炎破傷風に加えて、接種が2回済んでいない場合、麻疹風疹のワクチン接種をお勧めします。水痘・帯状疱疹 も散発していますので、過去の感染歴やワクチン接種歴を踏まえて医師に相談して下さい。長期滞在者、アウトドアがお好きな方や地方滞在者、または東欧、旧ソ連諸国、中東へ出かける機会が多い方は、狂犬病腸チフス、ダニ媒介性脳炎も接種しておくと無難です。

小児の方は、 A型肝炎を含めて日本の定期予防接種スケジュールに従って接種を受けておいてください。ウクライナではワクチンの供給が不安定で、スケジュールどおりに小児定期接種を受けられない可能性がございますので、小さなお子様は渡航する前にMRワクチンと水痘ワクチンを済ませておくと無難です。





ウクライナの最新情報

最終更新日 : 2023年05月31日

出入国時の留意点

1.【危険度】
●ウクライナ全土
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(継続)
日本政府も上記の発出をしておりますので、渡航・滞在は見合わせてください。


詳細は下記にてご確認ください。
外務省 http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtravelspecificinfo_182.html



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気をつけたい病気

A型肝炎

汚染された食品や水などを介した経口的な感染が主な感染経路です。4週間ほどの潜伏期間の後に発熱、全身、倦怠感、食欲不振で、黄疸、肝腫大などの肝症状が出てきます。毎年10月から1月にかけて発症者が増えます。

破傷風

破傷風の菌は世界中の土壌の至るところに存在し、怪我をすると傷口から侵入し感染します。感染すると潜伏期間の後に口が開きにくい、首筋が張る、体が痛い等の症状が出て、体のしびれや痛みが体中に広がり、痙攣を起こしたり呼吸困難になったり死に至る可能性があります。
怪我を完全に避けることは難しいため、事前の予防接種による予防が有効です。

水痘

「みずぼうそう」のことで、水痘帯状疱疹ウイルスというウイルスによって引き起こされる発疹性の病気です。空気感染、飛沫感染、接触感染により広がり2週間程度の潜伏期間の後、発熱し発疹が紅斑から始まり、水疱、膿疱を経て痂皮化して治癒すると言われています。水痘は主に小児の病気で、9歳以下での発症が90%以上を占めると言われていますが、大人の感染も珍しくありません。国内で用いられているワクチンは現状乾燥弱毒生水痘ワクチンで1回の接種により重症の水痘をほぼ100%予防でき、2回の接種以降、軽症の水痘も含めてその発症を予防できると考えられています。

麻しん(はしか)

麻しん(はしか)は世界中に存在する感染症です。 麻しんウイルスは非常に感染力が強く、空気感染や咳、くしゃみなどの飛沫感染、接触感染をします。マスクや手洗いだけでは予防することはできないと言われており、10~12日の潜伏期間の後に発熱、咳、鼻汁、目の充血などの症状が出ます。肺炎や脳炎になる可能性もあります。 感染力が高い為、今までに2回の定期予防接種を受けて麻しんに対する免疫をつけていることが重要です。

ライム病

ライム病はライム病ボレリアという病原体を保有するマダニより媒介される感染症です。数日~2週間後の潜伏期間の後に刺された部分に遊走性紅斑という赤い皮疹が出現し、次第に周辺に拡大し、5~20cmほどの大きさになります。倦怠感や、発熱、筋肉痛、関節痛などを伴うこともあります。キーウ在住の外国人からも発生があり、診断・治療が遅れると後遺症が残る危険な感染症です。

ダニ媒介性脳炎

カルパチア地方やクリミア地方等ではダニ媒介性脳炎の危険があります。ダニに噛まれるのを避けるため、腕、脚を露出した格好は避け、肌の露出は避けましょう。 屋外活動をされる方はダニ脳炎ワクチンの接種をおすすめします。

クリミア・コンゴ出血熱ウイルス

出血熱を特徴とする感染症です。ヒトが感染することは非常にまれですが、ヒトはウイルスを有するマダニに咬まれたり、ヒツジなどの家畜を解体する作業中に血液に触れたりした場合に感染します。また、患者体液との直接的接触でも感染することがあります。

ウエストナイル熱

主に蚊を介して人に感染し、通常は人から人への感染はありません。 感染した人の約8割が不顕性感染で、発症した場合は軽症だと発熱、筋肉痛、発疹、リンパ腫症などが見られるが、短期間(1週間程度)で回復します。重症の場合、頭痛、高熱、方向感覚の欠如、麻痺、昏睡、痙攣などの脊髄炎・脳炎症状がみられます。過去10年間に100人ほどが感染しています。

食中毒・ボツリヌス中毒

気温の高い時期を中心にサルモネラ菌などによる食中毒が散発し、手作りの瓶詰や自家製ソーセージによるボツリヌス中毒も通年見られます。

渡航前ワクチンの流れ

渡航前ワクチンご予約から接種後の流れ

ご予約
  • ワクチン仮申込フォームを入力し送信してください。 24時間以内(土日・祝日を除く)に、当院からお電話もしくはメールでご連絡を差し上げ、ご予約確定となります。 ※英文証明書をご希望の場合、来院希望日時は申込日から5日後以降の日程をご選択ください。
  • ・事前に接種を希望されるワクチンの問診票を下記よりダウンロードしていただきご記入ください。
ご来院・接種
●お持ち物 問診票・母子手帳・接種証明書・ワクチン手帳(ある方)
  • ・37.5度以上の発熱があるなどの体調不良時には予防接種を受けることができません。
  • ・当院以外でも予防接種をおこなう場合は、ワクチンの接種間隔にご注意ください。
接種後
  • ・接種後15~30分間は体調変化の経過観察をしてください。
  • ・次回のワクチン接種予定がある方は、接種計画(ワクチンの種類・スケジュール)を確認してからご帰宅ください。
  • ・接種当日の激しい運動は避けてください。
  • ・シャワーや入浴は可能ですが、長風呂は避けてください。
  • ・1週間以内に接種部位が赤くなったり痛みが出たりなど、何らかの副反応が生じる場合がありますが、ほとんどの場合は数日以内に自然に軽快します。 日常生活に支障をきたすような症状がある場合、気になる症状がある場合は、当院までお問い合わせください。

注意事項 ※必ず事前にご確認ください。

  • ●初回は必ずワクチン仮申込フォームでの事前お申し込みが必要です。 下記「ワクチン仮申込フォーム」をご入力ください。
  • ●原則、事前のワクチン確保が必要なため、完全予約制です。 当日の接種をご希望の場合は事前に当院へご連絡ください。 ※インフルエンザワクチンについてはご予約をお受けしておりません。
  • ●英文証明書をご希望の場合、事前に当院での対応可否を確認しております。 ワクチン仮申込フォームより英文接種証明書をご希望いただき、別途事前にFAXにて記載箇所を明示の上ご送付ください。
  • ●証明書は発行までに数日程度お時間をいただく場合もございますのでスケジュールに余裕をもってお問い合わせください。
  • ●無断キャンセルはキャンセル料を頂く場合がございますので、予約のご変更はお早めにお電話くださいませ。
  • ●中学生以下の方の接種は、小児科医不在のためお断りしております。
  • ●高校生~未成年(20歳未満)の方の接種には保護者同席をお願いしております。
  • ●黄熱病予防接種実施機関ではないため、黄熱病予防接種証明書(イエローカード)については対応しておりません。

問診票について

予防接種時には問診票の記入が必要です。 事前に下記より問診票をダウンロードし、ご記入の上お持ちいただくと当日スムーズにご案内可能です。 (当日の状況次第では、お待ち時間が発生する可能性がございます。 ) 未成年の方の予防接種には、保護者の方の同意が必要です。 保護者の方が予防接種時に付き添えない場合には、事前に問診票をダウンロードしていただき、保護者の方のサインをご記入の上ご持参くださいませ。 医師問診の際に、保護者の方にオンラインでお繋ぎいただくことによって未成年の方は予防接種可能となります。 ※医師の判断により、予防接種を中止することがございます。 あらかじめご了承ください。