髄膜炎ワクチン(Meningitis)

概要

髄膜炎は、発症から24~48時間以内に5~10%が死亡、回復しても約10~20%の頻度で難聴、神経障害、循環不全による四肢切断などの後遺症が残ると言われています。
メッカ巡礼のビザ発給条件として髄膜炎ワクチンの接種をサウジアラビア政府が要求していたり、をアメリカへの留学の際に接種証明が必要だったりと渡航先によっては必要な場合がありますので、ご確認ください。

流行地域

アフリカ諸国が髄膜炎ベルトとして流行が見られたり、先進国でも散発的に発生することがあります。

製剤の特性

髄膜炎菌血清型A,C,Y及びW-135の培養液から精製した多糖体をジフテリアトキソイドタンパク質と共有結合させたものに無菌のリン酸緩衝生理食塩液を加えて製剤化したものです。

接種スケジュール

1回

有効性

当院で使用しているメナクトラで、接種28日後に感染症の原因となる5種類の髄膜炎の菌のうち、4種類に対して80%以上の被験者で抗体価が128倍になったという研究があります。

副反応

一般的な副反応は、注射部位の疼痛と発赤などであり、軽微なものが多く、アナフィラキシー様症状等の重篤な全身反応は稀です。

その他の留意点

副反応などの関係上、当院では同時接種を行わない場合がございます。

各院の診療時間・アクセスは
下記よりご確認ください。