腸チフスワクチン

腸チフスとは

チフス菌(Salmonella serovar Typhi)と呼ばれるサルモネラの一種による感染症です。
ほかのサルモネラによる胃腸炎に比べてはるかに少ない菌量で発病するとされています。

一般的には感染者や回復期の患者、保菌者の便や尿で汚染された食べ物や水を摂取することで感染することが多く、発展途上国で特に多く見られます。

世界では年間に約1100万~2100万人が罹患していると推計されています。日本では年間30~60例の患者が報告されており、日本での発生の多くは海外で感染し帰国後に発症した輸入感染です。

腸チフスワクチンは、腸チフスの予防に有効であり、特に高リスク地域への渡航時に推奨されます。

腸チフスの症状や特徴

潜伏期間は6~30日で、初期にみられる主な症状は発熱です。39℃を超える高熱が1週間程度続きます。下痢がみられることもあります。
よくある症状としては、バラ疹(胸腹部に現れる淡紅色の発疹)、肝臓や脾臓の腫大、便秘などの症状がみられます。熱が高い割に脈が遅いのが特徴的です。
重症になると、意識障害や難聴、腸出血、腸穿孔(腸に穴があく)が起きることもあります。

感染が治癒した後も体内にチフス菌を保有し続けることがあります。特に胆嚢内に菌が存在することが多く、無症状であっても他者に感染を広げるリスクがあります。 無症状病原体保有者は、胆石保有者や慢性胆嚢炎に合併することが多く、永続的保菌者となることがあります。

腸チフスは抗生物質で治療することができるため適切な治療を受ければ多くの場合回復しますが、治療が遅れると深刻な合併症を引き起こす可能性があります。予防と早期の診断・治療が鍵となります。

流行している地域、流行するシーズン

日本を除く東アジア、東南アジア、インド亜大陸、中東、東欧、中南米、アフリカなどに広く分布しており、途上国に多くみられます。
特に多いのがインド、バングラデシュ、パキスタンといったインド亜大陸地域です。


腸チフスワクチンの説明

現在国が認めているワクチンがないため、腸チフスワクチンは輸入ワクチンとなります。
また、生ワクチンもありますが、日本ではあまり用いられていません。

ワクチンの効果があらわれるまでに最低2週間となりますので、旅行前最低2週間での接種が必要となります。

1回の接種で効果はありますが、2~3年経つと効果が切れるため再接種が必要となります。

不活化ワクチン:Typhim Vi®,Typbar®  生ワクチン:Vivotif®

有効性

腸チフスが流行している国への旅行者や、チフス菌やチフス菌を持っている人との接触があった人に勧められています。

副反応

ワクチン接種後には、注射部位の痛みや腫れ、発熱や頭痛などの全身症状があらわれる場合があります。これらは主にワクチンによる免疫反応によるもので、ワクチンとの関連が不明な場合もあります。

一般的な副反応としては、接種部位の腫れや赤み、痛みがあり、全身症状としては発熱やだるさ、筋肉痛、頭痛などが挙げられます。

まれに、血圧低下や胸痛などの症状があらわれる場合があります。

その他の留意点

国内未承認ワクチンですので、接種後に重篤な副反応が起こった場合、公的な保障制度はありません。

腸チフスワクチンの費用

・接種料金:11,000円/回
・接種方法:原則、事前のワクチン確保が必要なため、完全予約制です。

ご予約から接種後の流れ

ご予約
  • ワクチン仮申込フォームを入力し送信してください。 24時間以内(土日・祝日を除く)に、当院からお電話もしくはメールでご連絡を差し上げ、ご予約確定となります。 ※英文証明書をご希望の場合、来院希望日時は申込日から5日後以降の日程をご選択ください。
  • ・事前に接種を希望されるワクチンの問診票を下記よりダウンロードしていただきご記入ください。
ご来院・接種
●お持ち物 問診票・母子手帳・接種証明書・ワクチン手帳(ある方)
  • ・37.5度以上の発熱があるなどの体調不良時には予防接種を受けることができません。
  • ・当院以外でも予防接種をおこなう場合は、ワクチンの接種間隔にご注意ください。
接種後
  • ・接種後15~30分間は体調変化の経過観察をしてください。
  • ・次回のワクチン接種予定がある方は、接種計画(ワクチンの種類・スケジュール)を確認してからご帰宅ください。
  • ・接種当日の激しい運動は避けてください。
  • ・シャワーや入浴は可能ですが、長風呂は避けてください。
  • ・1週間以内に接種部位が赤くなったり痛みが出たりなど、何らかの副反応が生じる場合がありますが、ほとんどの場合は数日以内に自然に軽快します。 日常生活に支障をきたすような症状がある場合、気になる症状がある場合は、当院までお問い合わせください。

注意事項 ※必ず事前にご確認ください。

  • ●初回は必ずワクチン仮申込フォームでの事前お申し込みが必要です。 下記「ワクチン仮申込フォーム」をご入力ください。
  • ●原則、事前のワクチン確保が必要なため、完全予約制です。 当日の接種をご希望の場合は事前に当院へご連絡ください。
  • ●英文証明書をご希望の場合、事前に当院での対応可否を確認しております。 ワクチン仮申込フォームより英文接種証明書をご希望いただき、別途事前にFAXにて記載箇所を明示の上ご送付ください。
  • ●証明書は発行までに数日程度お時間をいただく場合もございますのでスケジュールに余裕をもってお問い合わせください。
  • ●無断キャンセルはキャンセル料を頂く場合がございますので、予約のご変更はお早めにお電話くださいませ。
  • ●中学生以下の方の接種は、小児科医不在のためお断りしております。
  • ●高校生~未成年(20歳未満)の方の接種には保護者同席をお願いしております。

問診票について

予防接種時には問診票の記入が必要です。事前に下記より問診票をダウンロードし、ご記入の上お持ちいただくと当日スムーズにご案内可能です。 (当日の状況次第では、お待ち時間が発生する可能性がございます。) 未成年の方の予防接種には、保護者の方の同意が必要です。 保護者の方が予防接種時に付き添えない場合には、事前に問診票をダウンロードしていただき、保護者の方のサインをご記入の上ご持参くださいませ。 医師問診の際に、保護者の方にオンラインでお繋ぎいただくことによって未成年の方は予防接種可能となります。 ※医師の判断により、予防接種を中止することがございます。 あらかじめご了承ください。

各種証明書

証明書の種類と料金

証明書の種類 料金
当院書式【日本語】 3,300円(税込)
予診票コピー【日本語】
領収書【日本語】
当院書式【英語】 5,500円(税込)
当院以外の指定書式【英語※事前相談必須】 5,500円(税込)

「国際基準」のワクチン接種記録手帳

ワクチン接種記録手帳3,300円(税込)

当院で接種されたワクチンについては、WHO(国際保健機構)の手帳に記載いたします。 1冊あたり3,300円(税込)です。



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