南アフリカ共和国(South Africa)

 
南アフリカ共和国(South Africa)

南アフリカ共和国への渡航に備えた予防接種

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項目 説明
地域概要 アフリカ大陸の最南端、インド洋と大西洋を結ぶ要衝の地に位置しています。太陽の国と言われるほど年間を通じて晴天の日が多く、全体的に気候は温暖です。
また、2000m級の山脈、砂漠と森林、高原と平野など多様な地形と気候を反映して、動植物の宝庫でもあります。
医療情報 公立医療機関は誰でも受診可能ですが、常時人手不足・医療機器、備品不足の医療機関もあり、やむを得ない場合以外の受診はお勧めできません。大都市の一部の私立医療機関の医療水準は日本に比肩し得るレベルですが、他の医療水準はあまり高くありません。
私立医療機関では医師や検査会社が各病院の中で改行する形で診療しているため、病院からまとめての請求ではなくそれぞれ個別の請求となり非常に複雑で煩雑になります。 入院や手術が必要な場合は、医師や病院に保証金を支払う必要があります。保険会社の支払い保証が得られない場合・保証金が払えない場合は入院・手術は拒否され、公立病院に行くことになります。
気候 気候は地域により大きく異なり、サバンナ気候、ステップ気候、温暖湿潤気候、地中海気候などがあります。
宗教 キリスト教、ヒンズー教、イスラム教等
文化 自然や文化遺跡も豊かで、遺跡群、文化遺産、自然遺産などの、7カ所が世界遺産に指定されています。
気をつけたい感染症 上気道感染症、花粉症等のアレルギー、マラリア(主に熱帯熱マラリア)、消化器感染症、狂犬病、結核
推奨する予防接種 A型肝炎、B型肝炎、破傷風、腸チフス、麻疹ワクチン、黄熱病
MMR(麻疹・風疹・おたふく風邪)、DPT(ジフテリア・百日咳・破傷風)、ポリオなどのルーティーンワクチンの追加接種をしていない方はワクチン接種を推奨しています。

気をつけたい病気

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病名 説明
マラリア リンポポ州、ムプマランガ州(クルーガー国立公園含む)、クワズールー・ナタール州のモザンビーク及びジンバブエとの国境に接した地域では、9月頃からマラリアを発症する人が見られ、11月から4月が流行期となります。これらの汚染地域に滞在中または訪れた後、2週間位までに高熱などマラリアの症状が認められた場合は、直ちに信頼しうる医療機関を受診し、マラリア汚染地域を訪れたことを必ず医師に伝え、感染の有無を調べることを強く推奨しています。
消化器感染症 毎年コレラ・赤痢・腸チフス・A型肝炎などが散発しています。旅行者下痢症と呼ばれる不特定の病原による消化器感染症もあるため、不衛生な場所での飲食は控えてください。
狂犬病 都市部でのリスクは低いですが、万が一動物にかまれた場合には、直ちに石けんで傷口をよく洗い、すみやかに医療機関を受診して暴露後免疫の必要性について相談する必要があります。
狂犬病は発症した場合の致死率がほぼ100%であり、狂犬病の可能性が完全に否定し得ない限り、暴露後免疫が必要です。
性感染症/HIV HIVやB型肝炎や性感染症の感染率が高いので、不特定の方との性交渉は避けるのが賢明です。
結核 南アフリカは世界でもトップクラスの結核汚染国です。
南アフリカ人の同僚、警備員、メイドや庭師などの健康状態にも気を配り、倦怠感や微熱、咳などの症状が長く続いている場合は病院受診を勧めてください。