フィリピン渡航前ワクチン・予防接種

フィリピン(Philippines)

推奨するワクチン

狂犬病ワクチン
19,800円/回
破傷風ワクチン
4,840円/回
日本脳炎ワクチン
8,250円/回
A型肝炎ワクチン
9,900円/回
B型肝炎ワクチン
4,950円/回
腸チフスワクチン
11,000円/回
髄膜炎ワクチン
25,300円/回
4種混合(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ)ワクチン
14,300円/回
水痘・帯状疱疹ワクチン
9,900円/回
おたふくワクチン
6,600円/回
ポリオワクチン
7,700円/回
ガーダシル9(一回分)
38,500円
シルガード9(一回分)
44,000円
3種T-dap(ジフテリア、百日せき、破傷風)ワクチン
13,600円/回
 

ワクチンの接種時期と回数について

表は横にスクロールします

ワクチン種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 5週間 6週間 7週間 8週間 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月 24ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
B型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
狂犬病 (曝露前) ★1 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
MR 生ワクチン 初回 2回目
髄膜炎 不活化ワクチン 1回
水痘・ 帯状疱疹 生ワクチン 初回 2回目
破傷風 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目(2回終了後 1年~1年半)
日本脳炎 (国産) 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目 (2回終了後1年後)
日本脳炎 (輸入) 不活化ワクチン 1回
インフルエンザ 不活化ワクチン 初回 2回目
  • ※上記は一例です。 患者様の渡航先に合わせてご案内します。
  • ※生ワクチンは基本、接種後4週間経つまでは他のワクチン接種ができないため、渡航まで時間がない場合は接種スケジュールに注意が必要です。
  • ★1 曝露後の狂犬病ワクチン接種は別スケジュールとなります。 詳しくはこちらをご参照ください。

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フィリピンへの渡航に備えたワクチン

地域概要

フィリピンは7,000余りの島からなる、インドネシアに次ぐ世界2位の島国国家と言われています。
日本人から人気が高いリゾート地のセブ島や「世界で美しいビーチ」とも称されるボラカイ島のホワイトサンビーチなど数々の有名な島が特徴的です。
衛生状態は年々改善されつつあるものの、排気ガスによる大気汚染がひどく、年間を通じて呼吸器系の疾患が多く認められているため注意が必要です。

医療情報

医療水準は、都市部と地方の格差が大きく、マニラ首都圏では近代的な設備を整えた私立総合病院で最先端の医療を受けることも可能ですが、地方都市では医療施設の老朽化が進んでいるほか、衛生状態も悪く、安心して医療を受けられる水準には達していません。
また雨期には水害が発生しやすく、衛生状態が悪化し、汚染された飲食物による食中毒や感染性腸炎が流行します。さらに蚊も発生しやすく、毎年デング熱の流行も認められています。

気候

熱帯モンスーン気候帯に属します。年間を通じて高温多湿であるものの、比較的雨の少ない乾期(12月から2月)、厳しい暑さが続く暑期(3月から5月)、蒸し暑くなる雨期(6月から11月)に季節分けされています。

宗教

カトリック教、キリスト教、イスラム教など

文化

フィリピンは、国民の85%がキリスト教信者であり、それ以外の人もイスラム教やその他の宗派のキリスト教など信仰をもつ人がほとんどです。
キリスト教徒の車にクロスやイエス像が飾られていたり、キリスト教やイスラム教に関連するイベントや祝日などがあったりと、生活のいたるところに信仰の様子がみられます。
主食は、日本と同じお米です。 料理は島国のため、新鮮な魚介類を使ったものが多く、日本人に馴染みやすい料理が数多くあります。

気をつけたい感染症

腸チフス、アメーバ赤痢、細菌性赤痢、A型肝炎、デング熱、日本脳炎、狂犬病、ポリオ

推奨する予防接種

成人: A型肝炎 B型肝炎破傷風日本脳炎狂犬病等の予防接種を推奨します。ポリオ麻疹風疹 の追加接種も検討してください。

小児:日本の定期接種に加え、 A型肝炎等の接種を行うことを推奨します。 WHOが指定している黄熱病汚染地域からの1歳以上の渡航者は、入国時にワクチン接種済み証明書(イエローカード)が必要です。



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気をつけたい病気

麻疹・風疹

ワクチンで予防が可能ですが、当地では接種率が低く、流行を認めます。ワクチン2回接種(1歳時および学童期以降)を完了していない方は、ワクチンの追加接種をお勧めします。

狂犬病

当地では毎年多くの人が狂犬病で亡くなっています。発症後の死亡率はほぼ100%で、そのウイルスは犬のみならずコウモリやネズミなどの野生動物も有するため、動物に噛まれた場合は、直ちに医療機関を受診してください。

食中毒

当地で最も頻繁に見られる疾患です。主に細菌やウイルスに汚染された飲食物を経口摂取することにより発症します。主な症状は腹痛・嘔吐・下痢ですが、発熱や倦怠感・血便等を伴うこともあります。
人から人へ直接うつることはありませんが、吐物や排泄物を介して感染することがあります。

ジカ熱

2016年以降、中南米や東南アジアで流行しているジカウイルス感染症が、フィリピン国内でも報告されています。
デング熱と同様に蚊に刺されることによって感染します。症状は比較的軽いことが多いですが、妊婦が感染すると先天奇形などの原因となることが知られており、蚊に刺されないように注意が必要です。

デング熱

デングウイルスを有する蚊に刺されることで感染します。潜伏期間は4~7日間で、突然の高熱・頭痛・関節痛・発疹が主症状です。
地方都市を中心に毎年流行し、年間10~20万人の感染者が報告されています。最も重要な予防策は、肌の露出を避け、虫除けスプレーを使用するなど、蚊に刺されないようにすることです。

マラリア

マラリア原虫を有する蚊に刺されることで感染します。潜伏期間は2週間程度であることが多く、デング熱と同様に高熱や頭痛・関節痛といった症状が認められます。
マニラ首都圏やセブ島での流行は認められていませんが、特定の地域では感染が確認されていますので、旅行前に流行の有無を確認されることをお勧めします。予防策は蚊に刺されないようにするほか、抗マラリア薬を予防的に服用する方法があります。

A型肝炎

感染者から排泄される糞便で汚染された飲食物(野菜・水・魚貝類等)を経口摂取することによって感染します。発熱・全身倦怠感・食欲不振が主な症状です。渡航前の予防接種を強く勧めます。

ポリオ

ワクチンで予防が可能ですが、当地では接種率が低く、2019年に新たな国内患者の発生が確認されました。渡航前の追加接種をお勧めします。

結核

世界保健機関(WHO)はフィリピンを「結核高まん延国」に指定しています。薬の効きにくい多剤耐性結核(MDR-TB)も多く認められています。貧困層では充分な治療が行われていないことが多いため、注意が必要です。

HIV/エイズ・性感染症

HIV感染を含む性感染症が流行しています。節度ある行動が求められます。

渡航前ワクチンの流れ

渡航前ワクチンご予約から接種後の流れ

ご予約
  • ワクチン仮申込フォームを入力し送信してください。 24時間以内(土日・祝日を除く)に、当院からお電話もしくはメールでご連絡を差し上げ、ご予約確定となります。 ※英文証明書をご希望の場合、来院希望日時は申込日から5日後以降の日程をご選択ください。
  • ・事前に接種を希望されるワクチンの問診票を下記よりダウンロードしていただきご記入ください。
ご来院・接種
●お持ち物 問診票・母子手帳・接種証明書・ワクチン手帳(ある方)
  • ・37.5度以上の発熱があるなどの体調不良時には予防接種を受けることができません。
  • ・当院以外でも予防接種をおこなう場合は、ワクチンの接種間隔にご注意ください。
接種後
  • ・接種後15~30分間は体調変化の経過観察をしてください。
  • ・次回のワクチン接種予定がある方は、接種計画(ワクチンの種類・スケジュール)を確認してからご帰宅ください。
  • ・接種当日の激しい運動は避けてください。
  • ・シャワーや入浴は可能ですが、長風呂は避けてください。
  • ・1週間以内に接種部位が赤くなったり痛みが出たりなど、何らかの副反応が生じる場合がありますが、ほとんどの場合は数日以内に自然に軽快します。 日常生活に支障をきたすような症状がある場合、気になる症状がある場合は、当院までお問い合わせください。

注意事項 ※必ず事前にご確認ください。

  • ●初回は必ずワクチン仮申込フォームでの事前お申し込みが必要です。 下記「ワクチン仮申込フォーム」をご入力ください。
  • ●原則、事前のワクチン確保が必要なため、完全予約制です。 当日の接種をご希望の場合は事前に当院へご連絡ください。 ※インフルエンザワクチンについてはご予約をお受けしておりません。
  • ●英文証明書をご希望の場合、事前に当院での対応可否を確認しております。 ワクチン仮申込フォームより英文接種証明書をご希望いただき、別途事前にFAXにて記載箇所を明示の上ご送付ください。
  • ●証明書は発行までに数日程度お時間をいただく場合もございますのでスケジュールに余裕をもってお問い合わせください。
  • ●無断キャンセルはキャンセル料を頂く場合がございますので、予約のご変更はお早めにお電話くださいませ。
  • ●中学生以下の方の接種は、小児科医不在のためお断りしております。
  • ●高校生~未成年(20歳未満)の方の接種には保護者同席をお願いしております。
  • ●黄熱病予防接種実施機関ではないため、黄熱病予防接種証明書(イエローカード)については対応しておりません。

問診票について

予防接種時には問診票の記入が必要です。 事前に下記より問診票をダウンロードし、ご記入の上お持ちいただくと当日スムーズにご案内可能です。 (当日の状況次第では、お待ち時間が発生する可能性がございます。 ) 未成年の方の予防接種には、保護者の方の同意が必要です。 保護者の方が予防接種時に付き添えない場合には、事前に問診票をダウンロードしていただき、保護者の方のサインをご記入の上ご持参くださいませ。 医師問診の際に、保護者の方にオンラインでお繋ぎいただくことによって未成年の方は予防接種可能となります。 ※医師の判断により、予防接種を中止することがございます。 あらかじめご了承ください。