ルクセンブルク(Luxembourg)

 
ルクセンブルク(Luxembourg)

ルクセンブルクへの渡航に備えた予防接種

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項目 説明
地域概要 ルクセンブルクは、ヨーロッパ西部、ベルギー、フランス、ドイツ、に囲まれた内陸国で、正式国名はルクセンブルク大公国といいます。森と渓谷の国と言われ、美しい自然の中に古城や教会、田舎町が点在しています。
首都ルクセンブルクは、北のジブラルタルと言われる城砦都市で、世界遺産にも登録されています。風土病はありませんが、年間を通じて日照時間が少ないことや寒冷地であることから、神経痛・関節痛やリウマチの患者が多くみられます。
医療情報 総合病院・開業医共に医療は標準的と言われています。神経痛、重病、技術的に難易度が高い手術等の場合は、隣国で治療する人もいます。日本語に対応している病院はなく、英語での対応が可能な病院があります。
気候 年間を通じて安定した西岸海洋性気候で、夏はあまり暑くなりすぎず、冬も寒くなり過ぎない地域です。
宗教 カトリック
文化 ルクセンブルクの文化は質の高さと豊かさ、そして多文化と多言語性が特徴的です。ルクセンブルク市はユネスコの世界遺産に登録され、世界無形文化遺産として、エヒテルナッハの「踊りの行進」があります。
また、食文化はドイツ・フランス・ベルギーといずれも独自の料理を育んでいる国々に囲まれているので、多くの文化に触発され様々な料理を楽しむことができます。 フランスやドイツからわざわざ国境を超えて自国の料理を食べに来る人がいるほど、完成度の高い料理が味わえます。
気をつけたい感染症 ダニ脳炎、破傷風、B型肝炎、麻しん(はしか)、風疹
推奨する予防接種 破傷風予防接種、麻しん予防接種、風疹予防接種、ダニ脳炎ワクチン
医療水準は標準ではありますが、万が一のため、渡航時はワクチン接種を推奨します。

気をつけたい病気

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病名 説明
ダニ脳炎 ヨーロッパの森林地帯ではダニ脳炎の危険もあります。ダニに噛まれるのを避けるため、腕、脚を露出した格好は避け、肌の露出は避けましょう。 ダニ脳炎ワクチンの接種をおすすめします。
破傷風 破傷風の菌は世界中の土壌の至るところに存在し、怪我をすると傷口から侵入し感染します。感染すると潜伏期間の後に口が開きにくい、首筋が張る、体が痛い等の症状が出て、体のしびれや痛みが体中に広がり、痙攣を起こしたり呼吸困難になったり死に至る可能性があります。
怪我を完全に避けることは難しいため、事前の予防接種による予防が有効です。
B型肝炎 性行為や適切に消毒されていない医療機器の使用等が原因で血液や体液を介して感染する感染症です。感染した場合、潜伏期間の後に倦怠感、食欲不振、吐き気、嘔吐、腹痛、黄疸が起こります。
B型肝炎ワクチンを接種することをおすすめします。
麻しん(はしか) 麻しんウイルスは非常に感染力が強く、空気感染や咳、くしゃみなどの飛沫感染、接触感染をします。マスクや手洗いだけでは予防することはできないと言われており、10~12日の潜伏期間の後に発熱、咳、鼻汁、目の充血などの症状が出ます。肺炎や脳炎になる可能性もあります。
感染力が高い為、渡航前にワクチンをしましょう。
風疹 風疹ウイルスは非常に感染力が強く、咳、くしゃみなどの飛沫感染で広がっていきます。 感染すると2~3週間の後に発熱、発疹、リンパ節の腫れなどの症状が出て、脳炎が血が止まらなくなる血小板減少性紫斑などの合併症を発症する可能性があります。事前の風しん予防接種による予防がもっとも有効です。