ジョージア(Georgia)

 
ジョージア(Georgia)

ジョージアへの渡航に備えた予防接種

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項目 説明
地域概要 ジョージアは黒海とカスピ海に挟まれた小さな国です。 5000メートル級の峰が連なる大コーカサス山脈から黒海沿岸に至るまで、多様な自然環境に恵まれ、温暖な気候を利用したワイン生産が盛んな国として有名です。
医療情報 首都トビリシでは富裕層や外国人をターゲットにした私立病院が毎年のように開院して来ていますが、いまだ発展途上にあるのが現状です。医療設備・従事者・言葉・サービス・術後管理などを踏まえ、一般診断・小手術・緊急入院・内科的な治療・国外搬送までの待機入院等に利用することは可能です。しかし専門的な診断・精密検査・予定手術など時間に余裕のある場合は、西欧諸国へ行くか日本へ帰国することをおすすめします。医薬品は一般的に使用される薬は、処方箋なしで販売されています。
気候 山脈や、黒海とカスピ海の間にあることから、地域によって気候は様々で、北部は万年雪や氷河があり、南部は温かい亜熱帯気候や、乾燥した大陸性気候があります。
宗教 キリスト教
文化 ユーラシア大陸の中で文化が衝突し融合する歴史が繰り返し続けられてきました。その結果、もともと発祥地である8000年のワイン文化に加え、多彩な食事、ダンスや合唱等、飽きさせない文化が確立しました。
気をつけたい感染症 感染性胃腸炎、呼吸器感染症、狂犬病、腸チフス、麻疹・風疹・水痘
推奨する予防接種 狂犬病、腸チフス、麻疹・風疹・水痘のワクチン
入国に際して義務付けられている予防接種はありません。長期滞在者や地方滞在者、または中央アジア方面へ出かける機会が多い方は、狂犬病、腸チフスも考慮した方が良いです。
麻疹・風疹・水痘の散発的な流行も見られますので、成人でも最後接種から20年以上経っている方はこれらの疾患に対するワクチン再接種もご検討ください。

気をつけたい病気

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病名 説明
感染性胃腸炎 主にウイルスなどの微生物を原因とする胃腸炎の総称です。 主な症状は腹痛・下痢・嘔吐・発熱です。春から秋に感染性胃腸炎の症例が多く発生します。生ものや、サラダなど水洗いしたものに注意してください。
狂犬病 狂犬病はすべての人を含む哺乳類に感染し、人も動物も死亡率はほぼ100%と言われておりますが、ワクチンを連続して接種することにより発症を防ぐことが可能です。
腸チフス チフス菌の感染による全身性疾患です。 1週間~2週間の潜伏期間の後発熱を伴って発症し、徐脈、バラ疹、脾腫、下痢などの症状を呈し、腸出血、腸穿孔を起こすこともあります。重症例では意識障害や難聴が起きる可能性もあります。
風疹 世界中に存在する感染症です。 風疹ウイルスは非常に感染力が強く、咳、くしゃみなどの飛沫感染で広がっていきます。 感染すると2~3週間の後に発熱、発疹、リンパ節の腫れなどの症状が出て、脳炎が血が止まらなくなる血小板減少性紫斑などの合併症を発症する可能性があります。事前の風しん予防接種による予防がもっとも有効です。
水痘 「みずぼうそう」のことで、水痘帯状疱疹ウイルスというウイルスによって引き起こされる発疹性の病気です。
空気感染、飛沫感染、接触感染により広がり2週間程度の潜伏期間の後、発熱し発疹が紅斑から始まり、水疱、膿疱を経て痂皮化して治癒すると言われています。
麻しん(はしか) 麻しん(はしか)は世界中に存在する感染症です。 麻しんウイルスは非常に感染力が強く、空気感染や咳、くしゃみなどの飛沫感染、接触感染をします。マスクや手洗いだけでは予防することはできないと言われており、10~12日の潜伏期間の後に発熱、咳、鼻汁、目の充血などの症状が出ます。肺炎や脳炎になる可能性もあります。
感染力が高い為、今までに2回の定期予防接種を受けて麻しんに対する免疫をつけていることが重要です。