コートジボワール(Cote d’Ivoire)

 
コートジボワール(Cote d’Ivoire)

コートジボワールへの渡航に備えた予防接種

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項目 説明
地域概要 首都はヤムスクロ(Yamoussoukro)ですが、実質的にはアビジャン(Abidjan)が政治、経済の中心です。
医療情報 医療機関は西アフリカの周辺諸国との比較では充実していますが、過去の政情不安時に多くの専門医が国外に転出したため医療水準は高くはありません。特に救急医療は貧弱で、脳卒中や急性心筋梗塞の治療では日本のような超急性期治療のできる病院はありません。医師の数は約4,000人で日本と比べて人口比で12分の1です。アビジャンでは、一般的な検査は実施可能です。癌検査などは医師による判断が必要であり、その信頼性は未知数のため推奨しません。外科治療については、一般的な開腹手術程度であれば問題ないようです。しかし当国では輸血血液が常に不足していることや、血液由来の感染症の危険性が高いため、外科手術は先進国で受けることを推奨します。
気候 コートジボワールの南部は高温多湿な熱帯雨林気候、中部から北部はサバンナ気候です。5月から9月が雨季、10月から4月が乾季(乾季と言えど雨量が少なくなる程度) 、気温は24度から32度、湿度は70 %から90 %です。日本の梅雨末期から真夏までの季候が一年中続くという感じです。例年12月から3月までがハルマッタン(サハラ砂漠から吹く砂を含んだ風)の季節でアビジャン市内は白い霞に包まれたようになることがあります。
宗教 仏教・イスラム教・キリスト教など
気をつけたい感染症 マラリア、 旅行者下痢症、髄膜炎菌性髄膜炎、 肝炎、結核、ハエウジ症、デング熱、黄熱
推奨する予防接種 A型肝炎、B型肝炎、狂犬病、腸チフス、DPTブースター(ジフテリア、百日咳、破傷風の追加接種)麻しん・風しん


気をつけたい病気

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病名 説明
麻疹・風疹 麻疹は予防接種で効果的に予防できる感染症の一つでもあり、風疹とともに2回の接種が推奨され、日本でも定期予防接種として実施されています。

しかし、1回しか接種されていない世代があるため、渡航の有無に限らず母子手帳の確認を行い1回のみの場合は追加の予防接種を強く推奨します。

A型肝炎 A型肝炎ワクチンは日本では定期予防接種として実施されていませんが、カンボジアにおいては子供の定期予防接種として定められています。

都市でも散発的に見られ、衛生状態の悪い地方では流行することもあります。

その為、長短期滞在者、旅行者も接種を推奨します。

B型肝炎 B型肝炎は体液や血液を介して感染しますので、感染者との性交渉や輸血を避ければ感染の心配はありません。

しかし、カンボジアにはキャリアと言われるウイルス保有者が大変多く注意が必要です。

特にB型肝炎のキャリアは日本と比較し保有率が非常に高いため、ワクチンを推奨します。

破傷風 破傷風菌は世界中の土壌に存在し、日本でも死亡者が報告されています。

マカオではワクチンが手に入らない場合もありますので、日本での渡航前ワクチンを推奨します。

狂犬病 マカオでは2017年に512人が発症し、うち502名が死亡しています(外務省)。

また、北京市内や上海市内でも狂犬病の感染症の報告があります。

発症すると致死率が高い感染症です。

動物に接する機会が多い人や長期滞在する場合は、前もってワクチンを接種することもご検討ください。

日本脳炎 日本脳炎は、豚や野鳥を吸血した蚊に刺されることによって感染し発症者の20%が死亡、生存者の約40%で後遺症となる感染症です。

日本を含め、マカオも流行地域となっております。

近郊に豚舎などがある農村地区の滞在や、温帯の夏季や熱帯の雨季などの蚊が多い時期に渡航される場合、ワクチンを接種することを検討してみてください。

また、北海道では流行が認められていなかったことから定期予防接種を実施していなかったため、接種されていない方で流行地域に行く場合は予防接種を推奨します。

腸チフス 腸チフスは主に南アジア・アフリカで流行しており、マカオも感染リスクのある国の一つとなっております。

食べ物からの経口感染する感染症の為、衛生環境の悪い地域の長期間滞在する場合などは検討してください。

ポリオ ポリオワクチンは、国際基準で日本での小児期定期予防接種(2回)を完了している場合、成人で1回の追加予防接種することを推奨しています。

ポリオはアフガニスタンやパキスタンが危険地帯としてリスクが高い感染症ですが、マカオも感染の可能性を否定は出来ないため長期滞在する場合は接種をお勧めします。