ジンバブエ渡航前ワクチン・予防接種

ジンバブエ(Zimbabwe)

推奨するワクチン

狂犬病ワクチン
19,800円/回
破傷風ワクチン
4,840円/回
日本脳炎ワクチン
8,250円/回
A型肝炎ワクチン
9,900円/回
B型肝炎ワクチン
4,950円/回
腸チフスワクチン
11,000円/回
髄膜炎ワクチン
25,300円/回
4種混合(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ)ワクチン
14,300円/回
水痘・帯状疱疹ワクチン
9,900円/回
おたふくワクチン
6,600円/回
ポリオワクチン
7,700円/回
ガーダシル9(一回分)
38,500円
シルガード9(一回分)
44,000円
3種T-dap(ジフテリア、百日せき、破傷風)ワクチン
13,600円/回
 

ワクチンの接種時期と回数について

表は横にスクロールします

ワクチン種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 5週間 6週間 7週間 8週間 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月 24ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
B型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
狂犬病 (曝露前) ★1 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
MR 生ワクチン 初回 2回目
髄膜炎 不活化ワクチン 1回
水痘・ 帯状疱疹 生ワクチン 初回 2回目
破傷風 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目(2回終了後 1年~1年半)
日本脳炎 (国産) 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目 (2回終了後1年後)
日本脳炎 (輸入) 不活化ワクチン 1回
インフルエンザ 不活化ワクチン 初回 2回目
  • ※上記は一例です。 患者様の渡航先に合わせてご案内します。
  • ※生ワクチンは基本、接種後4週間経つまでは他のワクチン接種ができないため、渡航まで時間がない場合は接種スケジュールに注意が必要です。
  • ★1 曝露後の狂犬病ワクチン接種は別スケジュールとなります。 詳しくはこちらをご参照ください。

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フォーム送信後、当院担当よりメールでご連絡を差し上げます。

ジンバブエへの渡航に備えたワクチン

地域概要

ジンバブエはアフリカ南部の内陸国で、国土の約4分の1以上が標高1,100~1,500mの高地に位置します。ジンバブエはアフリカ南部の内陸国で、国土の約4分の1以上が標高1,100~1,500mの高地に位置します。
国名の”ジンバブエ”とは”石の家”という意味で、石像”ジンバブエ・バード”は、国旗やコインのデザインにもなり、国のシンボルとなっています。

医療情報

公的医療機関を利用する場合は、地域の診療所から順に郡病院・州病院、首都ハラレにある国立総合病院へと紹介されていく制度があります。公的医療機関は衛生面や医薬品や衛生材料不足、現地住民の受診による混雑のため邦人の利用には適していません。都市部には中規模の私立病院、クリニックがありますが、外来受診・検査・入院などにその都度保証金や前払いを求められます。
保健・医療水準は大幅に低下しており、特に地方は厳しい状況のため、南アフリカや欧州などの医療先進国で治療を受けた方が賢明です。

気候

ハラレ市は標高が高いため、年間を通じて日差しの有無で気温が大きく変わります。湿度が低く汗がすぐ蒸発するため、水分補給を怠ると脱水状態になりやすいので注意が必要です。
乾季の6月~8月は朝晩の気温が低く、最低気温は10℃以下となります。乾期は湿度が低くなり、時には20%程度と極端に下がります。

宗教

キリスト教、伝統宗教

文化

インフラの老朽化や整備の遅れ、上下水道や電気などの供給不足、井戸水を利用し自家発電を必要とする地域が多くみられるなど、政治や経済の混乱から衛生状態が非常に悪化しています。
ハラレ市の人口密集地区では、汚物漏出やゴミの集積等による生活用水の汚染を原因としてコレラや腸チフス等の経口感染症が繰り返し集団発生しています。

気をつけたい感染症

経口感染症、マラリア、住血吸虫症、HIV/AIDS、結核、狂犬病、蝿蛆症、毒蛇咬症、アフリカ睡眠病(アフリカ・トリパノソーマ症)、季節性インフルエンザ、その他の感染症(炭疽病、チクングニア熱、クリミア・コンゴ出血熱)

推奨する予防接種

A型肝炎 B型肝炎破傷風狂犬病腸チフス、コレラ MMR(麻疹風疹おたふく)、三種混合ポリオなどのルーティーンワクチンの追加接種をしていない方はワクチン接種を推奨しています。

気をつけたい病気

経口感染症

病原微生物を含んだ水や食べ物を介して感染します。当国で罹りやすい経口感染症として、コレラ、腸チフス、細菌性赤痢、A型肝炎等があります。コレラは首都ハラレで発生し、半年で全土に広がり未曾有の大流行となりました。同じく腸チフスも水の不安定供給や排泄物による生活用水の汚染等を原因として、国内各地で数千人規模の集団発生がたびたび報告されています。

マラリア

当国は熱帯熱マラリアの発生地域です。マラリア原虫をもった、主に夜間に活動するハマダラカに刺されることで感染します。熱帯熱マラリアの潜伏期は7日~30日です。マラリア流行地に入ってから7日目以降にマラリアを疑う症状(高熱、頭痛、悪寒、関節痛、下痢等)が出た場合には、速やかに医療機関を受診してマラリアの検査を受けてください。

住血吸虫症

淡水に生息する寄生虫が皮膚から浸入することで感染し、皮膚炎、頻尿や血尿などの膀胱炎症状、生殖器系の障害を引き起こします。慢性化すると膀胱癌のリスクが高まります。

HIV / AIDS

HIVの主な感染経路は、性的接触、母子感染、血液を介してです。通常の日常生活で感染することはありませんが、無防備な性交渉はB型肝炎、C型肝炎、その他の性感染症と同様、感染リスクが高くなります。

結核

結核の推定患者数は3万人以上で、そのうち半数以上がHIV感染症を伴っています。
当国ではHIV感染症とともに結核も蔓延していますので注意が必要です。

狂犬病

狂犬病ウイルスに感染した動物の唾液を介して感染します。発症した場合には脳炎を引き起こし、ほぼ100%死に至ります。犬だけでなく、ジャッカル、コウモリなど他のほ乳類も狂犬病ウイルスを保有している可能性があるため、動物には不用意に近づかないでください。
動物に咬まれるなどしたときは直ちに傷口を石鹸と流水で洗浄して消毒し、医療機関を受診してください。事前に狂犬病の予防接種をうけていても追加のワクチン接種が必要となりますので、必ず医療機関を受診してください。

蝿蛆症

洗濯物に卵を産み付け、孵化した幼虫が皮膚に寄生して皮膚を突き破って出てくるプチフライが生息しています。
このため、洗濯物は屋内に干すか乾燥機を用いて、屋外に干した場合はしっかりとアイロンをかける必要があります。

毒蛇咬症

猛毒のコブラやブラックマンバなどの毒蛇が生息してるためむやみに茂みや藪に入らないでください。
蛇に咬まれた場合には、できるだけ安静を保ち、すぐに病院に搬送してもらってください。

アフリカ睡眠病(アフリカ・トリパノソーマ症)

トリパノソーマという原虫によって引き起こされる感染症で、ツェツェバエに刺されて吸血されることで感染します。急性期には刺された部位の隆起、発熱、悪寒、頭痛、リンパ節の腫脹、発疹などがみられ、治療せずに放置するとやがて髄膜脳炎を来し、日中の眠気や歩行障害、最終的には昏睡状態に陥り、数か月から数年で死に至ります。
ツェツェバエは日中に吸血するため、日中に藪などに立ち入らないよう注意が必要です。

渡航前ワクチンの流れ

渡航前ワクチンご予約から接種後の流れ

ご予約
  • ワクチン仮申込フォームを入力し送信してください。 24時間以内(土日・祝日を除く)に、当院からお電話もしくはメールでご連絡を差し上げ、ご予約確定となります。 ※英文証明書をご希望の場合、来院希望日時は申込日から5日後以降の日程をご選択ください。
  • ・事前に接種を希望されるワクチンの問診票を下記よりダウンロードしていただきご記入ください。
ご来院・接種
●お持ち物 問診票・母子手帳・接種証明書・ワクチン手帳(ある方)
  • ・37.5度以上の発熱があるなどの体調不良時には予防接種を受けることができません。
  • ・当院以外でも予防接種をおこなう場合は、ワクチンの接種間隔にご注意ください。
接種後
  • ・接種後15~30分間は体調変化の経過観察をしてください。
  • ・次回のワクチン接種予定がある方は、接種計画(ワクチンの種類・スケジュール)を確認してからご帰宅ください。
  • ・接種当日の激しい運動は避けてください。
  • ・シャワーや入浴は可能ですが、長風呂は避けてください。
  • ・1週間以内に接種部位が赤くなったり痛みが出たりなど、何らかの副反応が生じる場合がありますが、ほとんどの場合は数日以内に自然に軽快します。 日常生活に支障をきたすような症状がある場合、気になる症状がある場合は、当院までお問い合わせください。

注意事項 ※必ず事前にご確認ください。

  • ●初回は必ずワクチン仮申込フォームでの事前お申し込みが必要です。 下記「ワクチン仮申込フォーム」をご入力ください。
  • ●原則、事前のワクチン確保が必要なため、完全予約制です。 当日の接種をご希望の場合は事前に当院へご連絡ください。 ※インフルエンザワクチンについてはご予約をお受けしておりません。
  • ●英文証明書をご希望の場合、事前に当院での対応可否を確認しております。 ワクチン仮申込フォームより英文接種証明書をご希望いただき、別途事前にFAXにて記載箇所を明示の上ご送付ください。
  • ●証明書は発行までに数日程度お時間をいただく場合もございますのでスケジュールに余裕をもってお問い合わせください。
  • ●無断キャンセルはキャンセル料を頂く場合がございますので、予約のご変更はお早めにお電話くださいませ。
  • ●中学生以下の方の接種は、小児科医不在のためお断りしております。
  • ●高校生~未成年(20歳未満)の方の接種には保護者同席をお願いしております。
  • ●黄熱病予防接種実施機関ではないため、黄熱病予防接種証明書(イエローカード)については対応しておりません。

問診票について

予防接種時には問診票の記入が必要です。 事前に下記より問診票をダウンロードし、ご記入の上お持ちいただくと当日スムーズにご案内可能です。 (当日の状況次第では、お待ち時間が発生する可能性がございます。 ) 未成年の方の予防接種には、保護者の方の同意が必要です。 保護者の方が予防接種時に付き添えない場合には、事前に問診票をダウンロードしていただき、保護者の方のサインをご記入の上ご持参くださいませ。 医師問診の際に、保護者の方にオンラインでお繋ぎいただくことによって未成年の方は予防接種可能となります。 ※医師の判断により、予防接種を中止することがございます。 あらかじめご了承ください。