ノルウェー(Norway)

 
ノルウェー(Norway)

ノルウェーへの渡航に備えたワクチン

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項目 説明
地域概要 ノルウェーはスカンジナビア半島の西半分を占め、国土の北半分が北極圏内に属しています。
海岸線は内陸へ深く入り込み、フィヨルドの雄大な景観を形成しています。
医療情報 ノルウェーの医療は高水準ですが、医療機関における診察・治療費用は高額であるため、渡航・滞在に際しては十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことが推奨されます。さらに医薬品の大部分は、医師の処方箋が無いと購入できないため、短期滞在の方で持病がある場合は、必要な常備薬の持参が推奨されます。(EU/EEA域外から最長で3か月分の持ち込み可)また、イースターやクリスマス等の長期休暇の時期は、医療機関においても医師や看護師が長期の休暇を取るため、受診が困難な場合があります。
ノルウェ-に居住登録をする全ての人は、自身のかかりつけ医を持つ権利があり、病気や怪我等で診療が必要な場合は原則として指定したかかりつけ医を受診し、専門的な治療が必要と診断された場合には、かかりつけ医から専門病院を紹介してもらいます。 かかりつけ医の診療時間外の急病や、ノルウェ-に居住登録をしていない旅行者の方が診療が必要になった際は、公立の救急病院(24時間受付)、または私立の救急病院を受診します。
気候 冬が長い上に寒さが極めて厳しく、摂氏マイナス20度以下になることもあります。内陸部は冷帯湿潤気候で冬季は寒さが厳しく乾燥している。夏でも夜間はかなり冷え込むこともあるので注意が必要です。
宗教 福音ルーテル派が大多数を占めています。
文化 ノルウェーはフィヨルドの国で、なかでも世界最長・最深のソグネフィヨルド、春には果樹の花々に彩られるハダンゲルフィヨルド、神々しささえ感じさせるゲイランゲルフィヨルド、高さ約600mの断崖がそそり立つリーセフィヨルドの4大フィヨルドは、その雄大さと美しさで知られています。
首都オスロをはじめ、ノルウェーの都市は大自然と調和し、洗練された文化の香りが漂います。
気をつけたい感染症 ダニ媒介性脳炎、食中毒、麻疹
推奨する予防接種 A型肝炎 B型肝炎狂犬病破傷風麻疹
MMR(麻疹・風疹・おたふく風邪)、DPT(ジフテリア・百日咳・破傷風)、ポリオなどのルーティーンワクチンの追加接種をしていない方はワクチン接種を推奨しています。

気をつけたい病気

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病名 説明
ダニ脳炎 ヨーロッパの非熱帯森林地域の南部で温かい月に発生します。 林地帯ではダニから感染する脳炎が流行しています。ダニに刺されないよう肌の露出を控え、森林地帯に立ち入る必要のある場合は、ダニ脳炎ワクチンを接種する必要があります。
A型肝炎 A型肝炎は加熱処理されていない食べ物や飲み物から感染する病気です。 A型肝炎ワクチンは日本では定期予防接種として実施されていませんが、特に途上国に1ヶ月以上滞在する人、中でも70歳以下の人に対して、事前のワクチン接種が厚労省によって推奨されています
B型肝炎 B型肝炎は体液や血液を介して感染します。母体から新生児への感染と、性行為による感染の2つが主な原因となっています。事前のワクチン接種が厚労省によって推奨されています。
破傷風 破傷風菌は世界中の土壌の至る所に存在し、日本でも毎年患者が発生しています。破傷風は傷口から感染するので冒険旅行などで怪我をする可能性の高い人に対して、事前のワクチンを接種が厚労省によって推奨されています。
狂犬病 狂犬病ウイルスを持つ動物に噛まれあたり引っかかれたりしてウイルスが侵入して感染します。犬に限らず野生動物に接触しないことを心がけてください。

ワクチンの費用

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項目 金額(税込)
狂犬病ワクチン 19,800円/回
破傷風ワクチン 4,840円/回
日本脳炎ワクチン 8,250円/回
A型肝炎ワクチン  9,900円/回
B型肝炎ワクチン 4,950円/回
腸チフスワクチン 11,000円/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 10,780円/回
髄膜炎ワクチン 25,300円/回
4種混合(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ)ワクチン 14,300円/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 9,900円/回
おたふくワクチン 6,600円/回
肺炎球菌ワクチン 9,350円/回
ポリオワクチン 7,700円/回
ガーダシル9(一回分) 38,500円
ガーダシル9(三回分) 110,000円
シルガード9(一回分) 44,000円
3種T-dap(ジフテリア、百日せき、破傷風)ワクチン 13,600円/回
麻疹(はしか)抗体検査 4,070円
風しん抗体検査 4,070円
麻疹風疹抗体検査 4,840円
水痘抗体検査 4,070円
おたふく抗体検査 4,070円
B型肝炎抗原抗体検査 3,850円
 

ワクチンの接種時期と回数について

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ワクチン種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 5週間 6週間 7週間 8週間 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月 24ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
B型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
狂犬病 (曝露前) ★1 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
MR 生ワクチン 初回 2回目
髄膜炎 不活化ワクチン 1回
水痘・ 帯状疱疹 生ワクチン 初回 2回目
ムンプス 生ワクチン 初回 2回目
破傷風 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目(2回終了後 1年~1年半)
日本脳炎 (国産) 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目 (2回終了後1年後)
日本脳炎 (輸入) 不活化ワクチン 1回
インフルエンザ 不活化ワクチン 初回 2回目
  • ※上記は一例です。 患者様の渡航先に合わせてご案内します。
  • ※生ワクチンは基本、接種後4週間経つまでは他のワクチン接種ができないため、渡航まで時間がない場合は接種スケジュールに注意が必要です。
  • ★1 曝露後の狂犬病ワクチン接種は別スケジュールとなります。 詳しくはこちらをご参照ください。

渡航前ワクチンの流れ

渡航前ワクチンご予約から接種後の流れ

ご予約
  • ワクチン仮申込フォームを入力し送信してください。 24時間以内(土日・祝日を除く)に、当院からお電話もしくはメールでご連絡を差し上げ、ご予約確定となります。 ※英文証明書をご希望の場合、来院希望日時は申込日から5日後以降の日程をご選択ください。
  • ・事前に接種を希望されるワクチンの問診票を下記よりダウンロードしていただきご記入ください。
ご来院・接種
●お持ち物 問診票・母子手帳・接種証明書・ワクチン手帳(ある方)
  • ・37.5度以上の発熱があるなどの体調不良時には予防接種を受けることができません。
  • ・当院以外でも予防接種をおこなう場合は、ワクチンの接種間隔にご注意ください。
接種後
  • ・接種後15~30分間は体調変化の経過観察をしてください。
  • ・次回のワクチン接種予定がある方は、接種計画(ワクチンの種類・スケジュール)を確認してからご帰宅ください。
  • ・接種当日の激しい運動は避けてください。
  • ・シャワーや入浴は可能ですが、長風呂は避けてください。
  • ・1週間以内に接種部位が赤くなったり痛みが出たりなど、何らかの副反応が生じる場合がありますが、ほとんどの場合は数日以内に自然に軽快します。 日常生活に支障をきたすような症状がある場合、気になる症状がある場合は、当院までお問い合わせください。

注意事項 ※必ず事前にご確認ください。

  • ●初回は必ずワクチン仮申込フォームでの事前お申し込みが必要です。 下記「ワクチン仮申込フォーム」をご入力ください。
  • ●原則、事前のワクチン確保が必要なため、完全予約制です。 当日の接種をご希望の場合は事前に当院へご連絡ください。 ※インフルエンザワクチンについてはご予約をお受けしておりません。
  • ●英文証明書をご希望の場合、事前に当院での対応可否を確認しております。 ワクチン仮申込フォームより英文接種証明書をご希望いただき、別途事前にFAXにて記載箇所を明示の上ご送付ください。
  • ●証明書は発行までに数日程度お時間をいただく場合もございますのでスケジュールに余裕をもってお問い合わせください。
  • ●無断キャンセルはキャンセル料を頂く場合がございますので、予約のご変更はお早めにお電話くださいませ。
  • ●中学生以下の方の接種は、小児科医不在のためお断りしております。
  • ●高校生~未成年(20歳未満)の方の接種には保護者同席をお願いしております。
  • ●黄熱病予防接種実施機関ではないため、黄熱病予防接種証明書(イエローカード)については対応しておりません。

問診票について

予防接種時には問診票の記入が必要です。 事前に下記より問診票をダウンロードし、ご記入の上お持ちいただくと当日スムーズにご案内可能です。 (当日の状況次第では、お待ち時間が発生する可能性がございます。 ) 未成年の方の予防接種には、保護者の方の同意が必要です。 保護者の方が予防接種時に付き添えない場合には、事前に問診票をダウンロードしていただき、保護者の方のサインをご記入の上ご持参くださいませ。 医師問診の際に、保護者の方にオンラインでお繋ぎいただくことによって未成年の方は予防接種可能となります。 ※医師の判断により、予防接種を中止することがございます。 あらかじめご了承ください。