ナイジェリア渡航前ワクチン・予防接種

ナイジェリア(Nigeria)

推奨するワクチン

狂犬病ワクチン
19,800円/回
破傷風ワクチン
4,840円/回
日本脳炎ワクチン
8,250円/回
A型肝炎ワクチン
9,900円/回
B型肝炎ワクチン
4,950円/回
腸チフスワクチン
11,000円/回
髄膜炎ワクチン
25,300円/回
4種混合(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ)ワクチン
14,300円/回
水痘・帯状疱疹ワクチン
9,900円/回
おたふくワクチン
6,600円/回
ポリオワクチン
7,700円/回
ガーダシル9(一回分)
38,500円
シルガード9(一回分)
44,000円
3種T-dap(ジフテリア、百日せき、破傷風)ワクチン
13,600円/回
 

ワクチンの接種時期と回数について

表は横にスクロールします

ワクチン種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 5週間 6週間 7週間 8週間 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月 24ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
B型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
狂犬病 (曝露前) ★1 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
MR 生ワクチン 初回 2回目
髄膜炎 不活化ワクチン 1回
水痘・ 帯状疱疹 生ワクチン 初回 2回目
破傷風 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目(2回終了後 1年~1年半)
日本脳炎 (国産) 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目 (2回終了後1年後)
日本脳炎 (輸入) 不活化ワクチン 1回
インフルエンザ 不活化ワクチン 初回 2回目
  • ※上記は一例です。 患者様の渡航先に合わせてご案内します。
  • ※生ワクチンは基本、接種後4週間経つまでは他のワクチン接種ができないため、渡航まで時間がない場合は接種スケジュールに注意が必要です。
  • ★1 曝露後の狂犬病ワクチン接種は別スケジュールとなります。 詳しくはこちらをご参照ください。

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ナイジェリアへの渡航に備えたワクチン

地域概要

ナイジェリアは、アフリカ大陸西岸部に位置するアフリカ最大の産油国です。 原油の他にも天然ガス、スズ、鉄、鉱石、石灰岩、鉛、亜鉛など豊富な天然資源に恵まれています。 人口密集地域では排気ガス規制を受けない古い車や自動二輪車で道路が渋滞しており、廃棄物の野焼きとともに大気汚染の原因となっています。都市部でも多くは上下水設備が未整備のためタンクの貯水を使用していることが多く、水道水の飲用は不適切です。
一般的に手洗い等、衛生概念に乏しいうえに、各種感染症の保菌者も多いので、外食時には、非加熱食・加熱後放置時間の長い食物・氷冷物等の飲食は避けた方がよいです。

医療情報

医療水準は全体的に教育、臨床、設備レベルともに低く、アブジャ、ラゴス、といった都市部でも邦人の利用に耐えうる医療機関を探すのは困難です。医療機関受診時は原則現地通貨で前払い制となり、緊急医療についても検査、治療に合わせて支払いする必要があります。高価な医療機器が導入されている一方でその運用が適切ではなかったり、検査結果の評価が不適切であるなど、アンバランスな面が見られます。医療機関や医師によって、設備や医療のレベルや信頼性に大きな差があります。
当国での治療が不可能な怪我や病気の場合には、欧州や南アフリカ共和国等への緊急移送となり、その際には高額(数百万~数千万円)な移送費用や自費治療費用が必要です。 日本における119番のようなシステムはないためタクシーなどを使って医療機関を直接受診するか、医療機関に救急車を依頼するしかありません。

気候

最南部は熱帯モンスーン気候、中央部から北部はサバナ気候に分類され、南部一帯は年間を通じて高温多湿です。
北部地域の中でも、標高の高い地域では比較的涼しく湿度もそれほど高くなりませんが、雨季にはほとんどの地域で湿度が高くなります。雨季には全国各地で大雨による洪水被害で、水を介した感染症(コレラなど)が流行します。乾季となる10月末から3月(南部は12月から2月)にかけて、ハマターンと呼ばれる乾燥した風が吹き、街に砂塵を降らせるため眼・呼吸器系や心血管系に影響を与えます。

宗教

イスラム教 北部中心、キリスト教 南部中心、伝統宗教

文化

数多くの民族で構成される多民族国家として知られています。
北部のハウサ、西部のヨルバ、東部のイボの三つの主要グループと、少数民族を加えると300を超えます。公用語の英語をはじめ、国全体で520を超える多様な言語が使われています。

気をつけたい感染症

マラリヤ、食中毒、アメーバ赤痢、ジアルジア症、腸チフス、コレラ、ポリオ(急性灰白髄炎)、ウイルス性肝炎、エイズ、結核、髄膜炎菌性髄膜炎、麻疹、破傷風、狂犬病、黄熱、ラッサ熱、ペスト、サル痘

推奨する予防接種

黄熱、 A型肝炎 B型肝炎三種混合狂犬病腸チフス髄膜炎ポリオ麻疹

入国に際し黄熱ワクチン接種証明書の提示が必要です。ナイジェリアはWHOの黄熱危険国リストに載っているため、ナイジェリアを経由して他のアフリカ各国に入国する際にはイエローカードが必要とされます。
黄熱予防接種の他にA型肝炎、B型肝炎、Tdap、狂犬病、腸チフス、髄膜炎菌、コレラ、ポリオの予防接種が必要です。麻疹の予防接種回数が2回未満の方や回数が不確実な方は、麻疹の予防接種を受けることをお勧めします。

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気をつけたい病気

マラリア

ナイジェリアでは人口の100%がマラリア感染地域で生活しているとされ、WHOによれば、罹患者数及び死亡者数ともに、ナイジェリアが最も多い国とされています。蚊を介して感染し、治療が遅れると死に至ることがあります。

食中毒

発展途上国では細菌、寄生虫、ウイルスなど様々な原因で急性の下痢を発症します。
水様下痢が頻回に見られ発熱を伴う場合は、抗生剤などの治療が必要になりますので医療機関を受診ください。

アメーバ赤痢

アメーバ赤痢は腸管に感染する原虫により発症します。絞られるような腹痛と粘血便(いちごゼリー状)が特徴と言われますが、実際には粘血便を伴わないこともあります。
慢性に経過した場合、症状はもっと軽微で気づきにくくなります。しかし、腸の壁を侵しますのでそのまま放置しておくと貧血の原因になったり、さらに重篤な病状の原因になる可能性もあります。

ジアルジア症

原虫の一種で、小腸で繁殖し腸壁に張り付き腸の栄養吸収を妨害します。上腹部痛と血液を伴わない激しい下痢を起こしますが、その後だんだん症状は軽快します。
生水などからの経口感染が多く、川などでの水遊びでも感染するため注意が必要です。

腸チフス

チフス菌によって汚染された食事などを介して経口感染で起きます。高熱が特徴ですが、日常的な診療では診断がなかなか難しく気づかれずにいる場合がかなりあり、必ずしも下痢にはならず、むしろ便秘が多いとされます。
放っておくと腸からの出血や穿孔、腎不全やショックで重篤な状態になることがあります。自然治癒や不完全治療によって胆嚢へ菌が残り、継続的に便に排菌する感染源となってしまうこともあります。予防にはワクチンが効果的です。

コレラ

コレラはコレラ菌の経口感染によって起こる急性胃腸炎です。症状はコレラ毒素による激しい下痢と嘔吐、それに伴う脱水です。激しい脱水のために水分と電解質の補給が必要となり、中等症以上では点滴治療が必要になります。
ナイジェリアでは慢性的に感染者がいますが、雨季には飲水へのコレラ菌の混入が増えるため不衛生な未加熱食品や生ものを避けてください。

ウイルス性肝炎

A型肝炎は経口感染です。成人のB型肝炎は血液感染のみならず性行為による感染があります。C型肝炎はC型肝炎ウイルスにより、輸血や不衛生な医療施設での手術などの外科的処置で感染することがよく知られています。A型とB型肝炎は、予防接種があります。

HIV / AIDS

ウイルス感染により慢性進行性の免疫不全症を起こす病気です。血液や体液を介して感染します。

結核

結核に感染しても必ずしも咳などの呼吸器症状があるとは限らず、また、肺のみに病巣を作るわけではありません。日本に帰国後に咳や痰以外のだるさや体重減少などあれば、ナイジェリア滞在について医師に告げて結核検査を依頼してください。

髄膜炎菌性髄膜炎

高熱、出血斑、関節痛などから始まり、痙攣や意識障害といった神経症状に至ります。髄液、血液から髄膜炎菌を検出することにより診断します。流行性に起きるため流行性髄膜炎と呼ばれることもあります。当国の北部から西側国境地域は、髄膜炎ベルトと呼ばれる世界でも罹患率の高い地域に属しており、症状のない保菌者が多数いる可能性があります。
くしゃみなどの飛沫を吸い込むことやキス・ペットボトルの回し飲みなどの濃厚接触でも感染する可能性があり、発症すれば隔離入院集中治療が必要となりますので、疑わしいときには大きな病院を受診してください。感染予防のためにはワクチン接種が必要です。

渡航前ワクチンの流れ

渡航前ワクチンご予約から接種後の流れ

ご予約
  • ワクチン仮申込フォームを入力し送信してください。 24時間以内(土日・祝日を除く)に、当院からお電話もしくはメールでご連絡を差し上げ、ご予約確定となります。 ※英文証明書をご希望の場合、来院希望日時は申込日から5日後以降の日程をご選択ください。
  • ・事前に接種を希望されるワクチンの問診票を下記よりダウンロードしていただきご記入ください。
ご来院・接種
●お持ち物 問診票・母子手帳・接種証明書・ワクチン手帳(ある方)
  • ・37.5度以上の発熱があるなどの体調不良時には予防接種を受けることができません。
  • ・当院以外でも予防接種をおこなう場合は、ワクチンの接種間隔にご注意ください。
接種後
  • ・接種後15~30分間は体調変化の経過観察をしてください。
  • ・次回のワクチン接種予定がある方は、接種計画(ワクチンの種類・スケジュール)を確認してからご帰宅ください。
  • ・接種当日の激しい運動は避けてください。
  • ・シャワーや入浴は可能ですが、長風呂は避けてください。
  • ・1週間以内に接種部位が赤くなったり痛みが出たりなど、何らかの副反応が生じる場合がありますが、ほとんどの場合は数日以内に自然に軽快します。 日常生活に支障をきたすような症状がある場合、気になる症状がある場合は、当院までお問い合わせください。

注意事項 ※必ず事前にご確認ください。

  • ●初回は必ずワクチン仮申込フォームでの事前お申し込みが必要です。 下記「ワクチン仮申込フォーム」をご入力ください。
  • ●原則、事前のワクチン確保が必要なため、完全予約制です。 当日の接種をご希望の場合は事前に当院へご連絡ください。 ※インフルエンザワクチンについてはご予約をお受けしておりません。
  • ●英文証明書をご希望の場合、事前に当院での対応可否を確認しております。 ワクチン仮申込フォームより英文接種証明書をご希望いただき、別途事前にFAXにて記載箇所を明示の上ご送付ください。
  • ●証明書は発行までに数日程度お時間をいただく場合もございますのでスケジュールに余裕をもってお問い合わせください。
  • ●無断キャンセルはキャンセル料を頂く場合がございますので、予約のご変更はお早めにお電話くださいませ。
  • ●中学生以下の方の接種は、小児科医不在のためお断りしております。
  • ●高校生~未成年(20歳未満)の方の接種には保護者同席をお願いしております。
  • ●黄熱病予防接種実施機関ではないため、黄熱病予防接種証明書(イエローカード)については対応しておりません。

問診票について

予防接種時には問診票の記入が必要です。 事前に下記より問診票をダウンロードし、ご記入の上お持ちいただくと当日スムーズにご案内可能です。 (当日の状況次第では、お待ち時間が発生する可能性がございます。 ) 未成年の方の予防接種には、保護者の方の同意が必要です。 保護者の方が予防接種時に付き添えない場合には、事前に問診票をダウンロードしていただき、保護者の方のサインをご記入の上ご持参くださいませ。 医師問診の際に、保護者の方にオンラインでお繋ぎいただくことによって未成年の方は予防接種可能となります。 ※医師の判断により、予防接種を中止することがございます。 あらかじめご了承ください。