ベトナム(Vietnam)

 
ベトナム(Vietnam)

ベトナムへの渡航に備えた予防接種

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項目 説明
地域概要 正式名称はベトナム社会主義共和国、南北に長い国であり、ベトナム料理は日本でも親しまれています。

また、都市部に人口が集中している国の一つです。

近年では、ビルや道路も建設ラッシュで、インフラ工事も進められています。

日系企業などの多くの国、地域から投資進出が行われているため、今後も成長が期待されています。

医療情報 医療環境・水準とも日本や周辺アジア先進国と比べて低いと言われます。

また、都市部と地方の医療水準には大きな差があります。

公立病院は言葉の問題があり、利用が難しいようです。

都市部の私立病院・クリニックもありますが、高度な医療が必要な時は、日本や近隣医療先進国へ緊急移送される場合があります。

そのため、海外旅行傷害保険への加入が検討が必要です。

また、黄熱流行地から入国する場合には、黄熱ワクチンの接種証明書が求められることがあります。

気候 北部のハノイは亜熱帯性気候に属し、四季の変化がみられます。

また、5月から10月には最高気温が30℃を越え、時には40℃前後にもなり、平均湿度は80%以上となります。

12月頃には冬になりますが、湿度が高いために10℃以下の気温よりも肌寒く感じられます。

南部のホーチミン市は年間の平均気温は25℃以上、平均湿度は70%以上であり、高温多湿です。

気温は3月から5月にかけて最も高く、最高気温が40℃近くまで上昇します。

12月から2月は気温が低めとなり比較的過ごしやすくなります。

乾期が長く続き猛暑の時期には、外出時の紫外線対策が欠かせません。

宗教 仏教・キリスト教・イスラム教など
文化 食文化では、生春巻きやフォーなどのベトナム料理があり、地域によって特徴があるようですが、米を主食とする文化です。

素朴な街並みやのんびりとした自然も魅力の一つですが、公的な施設に露出の多い服装で入れないなど独特の文化やマナーもあるので、注意も必要です。

気をつけたい感染症 かぜ、インフルエンザ、気管支炎、急性腸炎・食中毒・寄生虫症
推奨する予防接種 A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病、日本脳炎
ベトナムは、不衛生な屋台などでの食事や不完全な調理が原因となり、A型肝炎などにかかる場合もあります。

また、雨季には日本脳炎が発生します。

ベトナムで子供の定期予防接種を実施していますが、日本の子供の定期予防接種に含まれていないワクチンとして、B型肝炎、腸チフス、コレラがあります。

日本で実施されている定期予防接種の中には世代によって実施されていないものもあるため、母子手帳等を確認し、接種していないものに関してはすべて打っておきましょう。

渡航前にA型肝炎、B型肝炎、破傷風のワクチン接種を推奨します。

日本脳炎や狂犬病もリスクがある為、長期間滞在する場合などは接種を検討して下さい。

また、リスク国からベトナムに入国する場合は、入国時に国際予防接種証明書が必要です。

気をつけたい病気

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病名 説明
呼吸器感染症 かぜ、インフルエンザ、気管支炎は日常的な症状です。式の変化が見られるベトナム北部では夏季と冬季に流行しますが、ベトナム南部の熱帯地域では一年を通して流行がみられます。
急性腸炎・食中毒 細菌が口から入り、下痢や発熱、吐き気などの症状を引き起こします。

外気温が高いため、冷蔵・冷凍食品が傷みすいことや、飲食店で提供される野菜や食器の洗いが足りない、又は洗っている水が汚いことなどが要因となります。

こまめな手洗いや、清潔な調理具や食器を使用し、食材はよく加熱することなどが大切です。
寄生虫症 ベトナムで最も多い”回虫”と呼ばれる寄生虫は、貧血症、倦怠感、鉄分・ビタミン不足が主な症状です。

現地では定期的に駆虫薬を服用します。また予防に有効なワクチンがあり、当地でも接種可能です。
デング熱 蚊を介して感染するウイルス感染症で、蚊の発生しやすい6月~11月の雨季に流行がみられますが、南部では一年を通してみられます。長袖・長ズボンを着用する、防虫スプレーを使用するなどの対策が重要です。

各院の診療時間・アクセスは
下記よりご確認ください。