ソロモン諸島(Solomon Islands)

 
ソロモン諸島(Solomon Islands)

ソロモン諸島への渡航に備えたワクチン

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項目 説明
地域概要 ソロモン諸島の国土は約2万8,900平方キロメートルと日本の岩手県の面積のおよそ2倍程度の大きさです。
太平洋戦争時、日米の主戦場と化し、現在では戦跡ツアー等が実施されています。公用語は英語で、使用通貨はソロモンドルです。
医療情報 国立中央病院の場合、薬代、入院費は無料ですが、医療技術面、衛生面に加え、設備は充実しているとは言えません。またソロモン諸島には入院機関がないため、ケガや感染症には注意が必要です。
気候 熱帯海洋性気候です。季節は4月から11月のやや涼しく湿度の下がる貿易風期、11月から4月の雨の多いモンスーン期の2期に分かれています。
宗教 キリスト教
文化 小さな集落が海沿いの点在していることから、ボートやカヌーなどで行き来することがあります。また、集落間での絆は強く、各集落の長を敬う文化が今も根強く残っています。
気をつけたい感染症 マラリア、デング熱、食中毒、A型肝炎、腸チフス、赤痢アメーバなどの経口感染症
推奨する予防接種 A型肝炎腸チフス
高温多湿の当地では、食品の衛生状態が悪くなる傾向があります。また、頻繁に市内で停電が発生するため、冷蔵品や冷凍品も品質が悪いこと可能性があるため注意が必要です。
ホニアラ市内には上水道が完備されていますが飲用には適さないため、ミネラルウォーターなどの飲用をおすすめします。

気をつけたい病気

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病名 説明
マラリア 発症すると重症化しやすく、生命にかかわる可能性があります。長袖シャツと長ズボンを身につけるなどして肌の露出を控え、露出している部分には虫除けスプレー等で対策をとることをおすすめします
感染性胃腸炎・腸チフス 主な症状は腹痛・下痢、嘔吐、発熱です。不衛生な場は避け、食品を口にする際はよく洗うかもしくは十分な加熱を行いましょう。
A型肝炎 蔓延地域では小児期に感染し成人は抗体陽性率が高いとされていますが、日本などの先進国では成人の抗体保有率が低く、発症リスクが高まります。特に、長期間滞在者、都市部以外の地域に行く方などは接種して下さい。
赤痢アメーバ等の経口感染 上下水道などのインフラや衛生管理が整っていない地域へ旅行する場合には、飲食時に注意が必要です。火が十分に通っていない食べ物や生水などは赤痢アメーバに汚染されている可能性があるので避けることをおすすめします。

ワクチンの費用

項目 金額(税込)
狂犬病ワクチン 19,800円/回
破傷風ワクチン 4,840円/回
日本脳炎ワクチン 8,250円/回
A型肝炎ワクチン  9,900円/回
B型肝炎ワクチン 4,950円/回
腸チフスワクチン 11,000円/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 10,780円/回
髄膜炎ワクチン 25,300円/回
4種混合(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ)ワクチン 14,300円/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 9,900円/回
おたふくワクチン 6,600円/回
肺炎球菌ワクチン 9,350円/回
ポリオワクチン 7,700円/回
ガーダシル9(一回分) 38,500円
ガーダシル9(三回分) 110,000円
シルガード9(一回分) 44,000円
3種T-dap(ジフテリア、百日せき、破傷風)ワクチン 13,600円/回
麻疹(はしか)抗体検査 4,070円
風しん抗体検査 4,070円
麻疹風疹抗体検査 4,840円
水痘抗体検査 4,070円
おたふく抗体検査 4,070円
B型肝炎抗原抗体検査 3,850円
 

ワクチンの接種時期と回数について

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ワクチン種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 5週間 6週間 7週間 8週間 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月 24ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
B型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
狂犬病 (曝露前) ★1 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
MR 生ワクチン 初回 2回目
髄膜炎 不活化ワクチン 1回
水痘・ 帯状疱疹 生ワクチン 初回 2回目
ムンプス 生ワクチン 初回 2回目
破傷風 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目(2回終了後 1年~1年半)
日本脳炎 (国産) 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目 (2回終了後1年後)
日本脳炎 (輸入) 不活化ワクチン 1回
インフルエンザ 不活化ワクチン 初回 2回目
  • ※上記は一例です。 患者様の渡航先に合わせてご案内します。
  • ※生ワクチンは基本、接種後4週間経つまでは他のワクチン接種ができないため、渡航まで時間がない場合は接種スケジュールに注意が必要です。
  • ★1 曝露後の狂犬病ワクチン接種は別スケジュールとなります。 詳しくはこちらをご参照ください。

渡航前ワクチンの流れ

渡航前ワクチンご予約から接種後の流れ

ご予約
  • ワクチン仮申込フォームを入力し送信してください。 24時間以内(土日・祝日を除く)に、当院からお電話もしくはメールでご連絡を差し上げ、ご予約確定となります。 ※英文証明書をご希望の場合、来院希望日時は申込日から5日後以降の日程をご選択ください。
  • ・事前に接種を希望されるワクチンの問診票を下記よりダウンロードしていただきご記入ください。
ご来院・接種
●お持ち物 問診票・母子手帳・接種証明書・ワクチン手帳(ある方)
  • ・37.5度以上の発熱があるなどの体調不良時には予防接種を受けることができません。
  • ・当院以外でも予防接種をおこなう場合は、ワクチンの接種間隔にご注意ください。
接種後
  • ・接種後15~30分間は体調変化の経過観察をしてください。
  • ・次回のワクチン接種予定がある方は、接種計画(ワクチンの種類・スケジュール)を確認してからご帰宅ください。
  • ・接種当日の激しい運動は避けてください。
  • ・シャワーや入浴は可能ですが、長風呂は避けてください。
  • ・1週間以内に接種部位が赤くなったり痛みが出たりなど、何らかの副反応が生じる場合がありますが、ほとんどの場合は数日以内に自然に軽快します。 日常生活に支障をきたすような症状がある場合、気になる症状がある場合は、当院までお問い合わせください。

注意事項 ※必ず事前にご確認ください。

  • ●初回は必ずワクチン仮申込フォームでの事前お申し込みが必要です。 下記「ワクチン仮申込フォーム」をご入力ください。
  • ●原則、事前のワクチン確保が必要なため、完全予約制です。 当日の接種をご希望の場合は事前に当院へご連絡ください。 ※インフルエンザワクチンについてはご予約をお受けしておりません。
  • ●英文証明書をご希望の場合、事前に当院での対応可否を確認しております。 ワクチン仮申込フォームより英文接種証明書をご希望いただき、別途事前にFAXにて記載箇所を明示の上ご送付ください。
  • ●証明書は発行までに数日程度お時間をいただく場合もございますのでスケジュールに余裕をもってお問い合わせください。
  • ●無断キャンセルはキャンセル料を頂く場合がございますので、予約のご変更はお早めにお電話くださいませ。
  • ●中学生以下の方の接種は、小児科医不在のためお断りしております。
  • ●高校生~未成年(20歳未満)の方の接種には保護者同席をお願いしております。
  • ●黄熱病予防接種実施機関ではないため、黄熱病予防接種証明書(イエローカード)については対応しておりません。

問診票について

予防接種時には問診票の記入が必要です。 事前に下記より問診票をダウンロードし、ご記入の上お持ちいただくと当日スムーズにご案内可能です。 (当日の状況次第では、お待ち時間が発生する可能性がございます。 ) 未成年の方の予防接種には、保護者の方の同意が必要です。 保護者の方が予防接種時に付き添えない場合には、事前に問診票をダウンロードしていただき、保護者の方のサインをご記入の上ご持参くださいませ。 医師問診の際に、保護者の方にオンラインでお繋ぎいただくことによって未成年の方は予防接種可能となります。 ※医師の判断により、予防接種を中止することがございます。 あらかじめご了承ください。