セルビア渡航前ワクチン・予防接種

セルビア(Serbia)

推奨するワクチン

狂犬病ワクチン
19,800円/回
破傷風ワクチン
4,840円/回
日本脳炎ワクチン
8,250円/回
A型肝炎ワクチン
9,900円/回
B型肝炎ワクチン
4,950円/回
腸チフスワクチン
11,000円/回
髄膜炎ワクチン
25,300円/回
4種混合(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ)ワクチン
14,300円/回
水痘・帯状疱疹ワクチン
9,900円/回
おたふくワクチン
6,600円/回
ポリオワクチン
7,700円/回
ガーダシル9(一回分)
38,500円
シルガード9(一回分)
44,000円
3種T-dap(ジフテリア、百日せき、破傷風)ワクチン
13,600円/回
 

ワクチンの接種時期と回数について

表は横にスクロールします

ワクチン種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 5週間 6週間 7週間 8週間 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月 24ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
B型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
狂犬病 (曝露前) ★1 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
MR 生ワクチン 初回 2回目
髄膜炎 不活化ワクチン 1回
水痘・ 帯状疱疹 生ワクチン 初回 2回目
破傷風 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目(2回終了後 1年~1年半)
日本脳炎 (国産) 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目 (2回終了後1年後)
日本脳炎 (輸入) 不活化ワクチン 1回
インフルエンザ 不活化ワクチン 初回 2回目
  • ※上記は一例です。 患者様の渡航先に合わせてご案内します。
  • ※※生ワクチンは基本、接種後4週間経つまでは他の生ワクチン接種ができないため、渡航まで時間がない場合は接種スケジュールに注意が必要です。(複数の生ワクチンの同時接種は可)
  • ★1 曝露後の狂犬病ワクチン接種は別スケジュールとなります。 詳しくはこちらをご参照ください。

予約でスムーズ!
待ち時間が少なく接種可能!

24時間ご予約可能!
ワクチン予約フォームはこちら

フォーム送信後、当院担当よりメールでご連絡を差し上げます。

セルビアへの渡航に備えたワクチン

地域概要

セルビアはバルカン半島の中央部にある、8カ国に囲まれた内陸国です。北部はハンガリーに隣接しており、ハンガリー盆地の一角を占める肥沃な平野が広がり、首都ベオグラードをドナウ川が流れます。南部は高地と山地で、変化多い豊かな自然と中世の街並みが残されています。
農業は、小麦やとうもろこし、ぶどう、国の西部ではラズベリーが栽培されます。

医療情報

国公立の総合病院、専門病院、診療所などの医療機関が存在しますが、建物、設備などは老朽化しているため、常に混み合っています。しかし、近年は最新の医療機関を有する私立病院が出現しています。
24時間対応の救急病院もありますが、患者が多くトリアージ順に診ているために軽症と判断されると長時間待たされることもあります。>

気候

気候は湿潤大陸性気候に属し、北海道内陸部とよく似た気候で、寒暖の差が大きいです。夏には最高気温が40度近くになる日もある一方、冬は最低気温が氷点下10度以下となることもあります。

宗教

セルビア正教、カトリック

文化

セルビアはバルカン半島の中心部に位置しているため、様々な文明が出会う地でセルビア文化は生まれました。生活様式、宗教、美術、建築、音楽、祭りなどにみられるような独自性を育んできました。
豊かな自然や古代の遺跡、中世の修道院など、見どころが多くあります。

気をつけたい感染症

西ナイル熱、ダニ脳炎、ライム病、狂犬病、疥癬、Q熱、リューシュマニア症、チフス、クリミア・コンゴ出血熱

推奨する予防接種

成人: A型肝炎 B型肝炎破傷風の予防接種
小児:日本の定期接種の他に A型肝炎

入国のために必要な予防接種はありません。赴任する方で、成人の方は、A型肝炎、B型肝炎、破傷風の予防接種を、小児の方は、日本の定期接種の他にA型肝炎をおすすめしております。

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フォーム送信後、当院担当よりメールでご連絡を差し上げます。

気をつけたい病気

西ナイル熱

蚊に刺されることによって発症するウイルス性感染症で、ベオグラードを含めてドナウ川流域地域では注意が必要です。過去には、2018年には約350名の患者が発生し、30数名ほどが亡くなっています。

ダニ脳炎

ヨーロッパの森林地帯ではダニ脳炎の危険もあります。ダニに噛まれるのを避けるため、腕、脚を露出した格好は避け、肌の露出は避けましょう。 ダニ脳炎ワクチンの接種をおすすめします。

ライム病

ライム病はライム病ボレリアという病原体を保有するマダニより媒介される感染症です。数日~2週間後の潜伏期間の後に刺された部分に遊走性紅斑という赤い皮疹が出現し、次第に周辺に拡大し、5~20cmほどの大きさになります。倦怠感や、発熱、筋肉痛、関節痛などを伴うこともあります。キーウ在住の外国人からも発生があり、診断・治療が遅れると後遺症が残る危険な感染症です。

狂犬病

狂犬病はすべての人を含む哺乳類に感染し、人も動物も死亡率はほぼ100%と言われておりますが、ワクチンを連続して接種することにより発症を防ぐことが可能です。

Q熱

重要な人獣共通感染症の一つで汚染された環境中の粉塵やエアロゾールを吸入し感染します。病態は大まかに急性と慢性に分けられ、急性型は2~3週間の潜伏期間の後、発熱、筋肉痛、頭痛、全身倦怠感、呼吸器症状などのインフルエンザと同様の症状が出ますが、主症状は肺炎、肝炎、あるいはその他の症状や臨床像は様々です。

疥癬

疥癬はヒゼンダニが皮膚の最外層である角質層に寄生し、人から人へ感染する疾患です。
通常疥癬の症状は、皮膚に赤いブツブツ(丘疹・結節)や疥癬トンネルができ、角化型疥癬は垢が増えたような状態(角質増殖)になります。

リューシュマニア症

リーシュマニア症は、サシチョウバエにより媒介される寄生虫疾患で、皮膚リーシュマニア症、内臓リーシュマニア症、粘膜皮膚リーシュマニア症の3つの病型があります。潜伏期間はそれぞれ違っていて、皮膚リーシュマニア症は、数週間から数ヶ月、粘膜皮膚リーシュマニア症は、数ヶ月から数年、内臓リーシュマニア症は、数週間から数ヶ月で突然発症することがあります。
症状もそれぞれ違っていて、皮膚リーシュマニア症は刺された皮膚に小さな丘疹ができ、徐々に傷が大きくなっていき潰瘍になり、粘膜皮膚リーシュマニア症は最初に鼻の症状(例えば鼻閉まりや鼻血)が現れ、進行すると鼻や口の潰瘍が自壊します。内臓リーシュマニア症は発熱、体重減少、肝脾腫(特に脾腫)、汎血球減少(貧血、白血球減少症、血小板減少症)が主な症状で、重症の場合治療しないと死に至ることがあります。

チフス

細菌の一種であるサルモネラ属のチフス菌、またはパラチフスA菌によって引き起こされる感染症のことで、チフス菌の感染で起こるものを「腸チフス」、パラチフスA菌の感染で起こるものを「パラチフス」と呼びます。
1週間~2週間の潜伏期間の後発熱を伴って発症し、徐脈、バラ疹、脾腫、下痢などの症状を呈し、腸出血、腸穿孔を起こすこともあります。重症例では意識障害や難聴が起きる可能性もあります。

クリミア・コンゴ出血熱ウイルス

出血熱を特徴とする感染症です。ヒトが感染することは非常にまれですが、ヒトはウイルスを有するマダニに咬まれたり、ヒツジなどの家畜を解体する作業中に血液に触れたりした場合に感染します。
また、患者体液との直接的接触でも感染することがあります。

渡航前ワクチンの流れ

渡航前ワクチンご予約から接種後の流れ

ご予約
  • ワクチン仮申込フォームを入力し送信してください。 24時間以内(土日・祝日を除く)に、当院からお電話もしくはメールでご連絡を差し上げ、ご予約確定となります。 ※英文証明書をご希望の場合、来院希望日時は申込日から5日後以降の日程をご選択ください。
  • ・事前に接種を希望されるワクチンの問診票を下記よりダウンロードしていただきご記入ください。
ご来院・接種
●お持ち物 問診票・母子手帳・接種証明書・ワクチン手帳(ある方)
  • ・37.5度以上の発熱があるなどの体調不良時には予防接種を受けることができません。
  • ・当院以外でも予防接種をおこなう場合は、ワクチンの接種間隔にご注意ください。
接種後
  • ・接種後15~30分間は体調変化の経過観察をしてください。
  • ・次回のワクチン接種予定がある方は、接種計画(ワクチンの種類・スケジュール)を確認してからご帰宅ください。
  • ・接種当日の激しい運動は避けてください。
  • ・シャワーや入浴は可能ですが、長風呂は避けてください。
  • ・1週間以内に接種部位が赤くなったり痛みが出たりなど、何らかの副反応が生じる場合がありますが、ほとんどの場合は数日以内に自然に軽快します。 日常生活に支障をきたすような症状がある場合、気になる症状がある場合は、当院までお問い合わせください。

注意事項 ※必ず事前にご確認ください。

  • ●初回は必ずワクチン仮申込フォームでの事前お申し込みが必要です。 下記「ワクチン仮申込フォーム」をご入力ください。
  • ●原則、事前のワクチン確保が必要なため、完全予約制です。 当日の接種をご希望の場合は事前に当院へご連絡ください。 ※インフルエンザワクチンについてはご予約をお受けしておりません。
  • ●英文証明書をご希望の場合、事前に当院での対応可否を確認しております。 ワクチン仮申込フォームより英文接種証明書をご希望いただき、別途事前にFAXにて記載箇所を明示の上ご送付ください。
  • ●証明書は発行までに数日程度お時間をいただく場合もございますのでスケジュールに余裕をもってお問い合わせください。
  • ●無断キャンセルはキャンセル料を頂く場合がございますので、予約のご変更はお早めにお電話くださいませ。
  • ●中学生以下の方の接種は、小児科医不在のためお断りしております。
  • ●高校生~未成年(20歳未満)の方の接種には保護者同席をお願いしております。
  • ●黄熱病予防接種実施機関ではないため、黄熱病予防接種証明書(イエローカード)については対応しておりません。

問診票について

予防接種時には問診票の記入が必要です。 事前に下記より問診票をダウンロードし、ご記入の上お持ちいただくと当日スムーズにご案内可能です。 (当日の状況次第では、お待ち時間が発生する可能性がございます。 ) 未成年の方の予防接種には、保護者の方の同意が必要です。 保護者の方が予防接種時に付き添えない場合には、事前に問診票をダウンロードしていただき、保護者の方のサインをご記入の上ご持参くださいませ。 医師問診の際に、保護者の方にオンラインでお繋ぎいただくことによって未成年の方は予防接種可能となります。 ※医師の判断により、予防接種を中止することがございます。 あらかじめご了承ください。