ペルー(Peru)

ペルー(Peru)

ペルーへの渡航に備えた予防接種

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項目 説明
地域概要 日本で一番有名なのはマチュピチュですが、古代遺跡以外にも今もなおほぼ手付かずの自然が残っていたり、高地があったり、自然豊かで独特の文化のある国と言えるでしょう。

生水や水道水は飲水には適していないため、ミネラルウォーターなどをおすすめします。

医療情報 ペルーの健康保険に加入している者を対象とした病院(EsSalud)と誰でも受診できる公立病院(MINSA)、私立病院の大きく3つに分類できます。

地方と首都では状況が異なり、地方年には設備の不十分な公立病院しかない場合もあります。

また、一般の公立病院(MINSA)は必要最低限の設備も十分でない場合があるそうです。

健康保険病院(EsSalud)は比較的設備は整っていますが、医療レベルは高いとは言えず、医師の一部しか英語を解さない場合があり、初診で診療を受けることは現実的にはかなり困難と思われます。

リマや大都市には外国人などを対象とした私立病院があります。

これらの多くは清潔感があり、設備も比較的整っています。

受付などで英語が通じる場合もありますが、医師によってかなりの差がありますので注意が必要です。

気候 海岸地帯、山岳地帯(アンデス山脈)、森林地帯(アマゾン地域)などの気候があります。

首都リマは海岸地帯で年間の平均気温は20度ほど、年間を通じてほとんど雨が降りません。

夏(11月~4月)は晴れの日が多く、冬(5月~11月)は曇りがちです。

山岳地帯は高地にあり、日中と朝晩の気温差が大きく、5月~8月は氷点下と記録することもあります。

宗教 カトリック教など
文化 言語は主にスペイン語が使われています。

日系人など様々な国を祖先に持つ人が多い国のようです。

マチュピチュ、ナスカの地上絵など古代文明の遺産が日本でも人気となっています。

気をつけたい感染症 A型肝炎、デング熱、ジカ熱、黄熱、マラリア
推奨する予防接種 破傷風、A型肝炎、B型肝炎、狂犬病、黄熱
 

気をつけたい病気

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病名 説明
高山病 有名な観光地のクスコは3、400m、ティティカカ湖は3、850mの高地にあるため、高山病症状を経験しやすいとされいています。

頭痛・消化器症状・倦怠感・虚脱感・めまい・もうろう感・不眠が表れます。

高地に到着した際は、十分な休養を取るようにしましょう。
A型肝炎 A型肝炎は、発熱・全体倦怠感・黄疸・重篤な肝障害となり入院治療が必要になることがあります。

回復期においても、腸のリンパ節に潰瘍ができるため、腸出血や腸穿孔の危険があります。

渡航前のA型肝炎ワクチン摂取をおすすめします。
腸チフス 高熱・頭痛・関節つ・全身のだるさ・食欲不振などの症状を伴います。

セビッチェに代表されるペルー料理では魚貝類を生で食べる機会も多いので、渡航前のワクチン摂取をおすすめします。
デング熱 蚊によって伝搬されるウイルス感染症で、2020年にペルー国内で大流行しています。

突然の高熱・頭痛・関節痛があり、一部で重症化(デング出血熱・デングショック症候群)することがあるので、症状を有する場合は直ちに受診が必要です。
ジカ熱 蚊によって伝搬されるウイルス感染症で、後遺症として神経麻痺を引き起こす可能性があります。

017年にはペルー国内で6000人以上の感染者がおり、媒介蚊はリマや高地以外のペルー全域に見られています。
黄熱 蚊によって伝搬されるウイルス感染症で、致死率は20%~50%といわれています。

セルバやイキトスなどのジャングル地帯へ行かれる方は防蚊対策とともに、渡航前のワクチン接種を推奨します。
マラリア セルバには年間を通してマラリアが存在しています。

マラリアの症状は、まず悪寒・高熱ですが、頭痛や下痢の感冒様症状で発症する場合もあります。

2017年のペルー国内の感染者は、計55225人にのぼり、ジャングル地帯へ行かれる方は、防蚊対策や抗マラリア予防薬の内服を推奨します。

主な出典・引用元

各院の診療時間・アクセスは
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