
パラグアイ(Paraguay)
国パラグアイ(Paraguay)

パラグアイへの渡航に備えた予防接種
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項目 | 説明 |
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地域概要 | パラグアイは日本より少し広い国土面積を持つ内陸国で、広大な平原と丘陵で、豊富な河川に恵まれ、緑が豊富で明るく開けた穏やかな景色を見ることができます。
パラグアイ川沿いに広がる首都アスンシオンはおしゃれなお店や大規模スーパー、ショッピングセンターが立ち並び賑わいを見せています。 |
医療情報 | 医療施設のほとんどが都市部に集中しており、辺縁地域では、診療を受けるために車で5~6時間走らなければならないくらい離れていることも少なくありません。また、公立医療機関は、設備が老朽化していたり、医薬品不足のため、時には自ら医薬品を調達する必要が生じるなど、日本における医療イメージとは異なることもあります。 そのため、在留邦人や旅行者は、比較的医療設備が整った私立病院を利用する機会が多くなります。多くの医師が掛け持ちをしていることが多い為、事前に診察場所と時間を確認し、予約する必要があります。 |
気候 | 冬場は穏やかで、酷暑とされている夏場でも日々寒暖の差が激しいおかげで冷房のいらない日もあります。 |
宗教 | カトリック |
文化 | 食文化は日本で言うバーベキューのような「アサード」、伝統的な食べ物「エンパナーダ」、「マテ茶」があります。また、伝統的な楽器として「アルパ」があります。 |
気をつけたい感染症 | 旅行者下痢症、デング熱、チクングニヤ熱、ジカウイルス感染症、黄熱病、シャーガス病、狂犬病、リーシュマニア病 |
推奨する予防接種 | 破傷風、狂犬病、A型肝炎、B型肝炎、黄熱の予防接種 |
長期間の滞在を予定される場合は、破傷風、狂犬病、A型肝炎、B型肝炎、黄熱の予防接種をお勧めします。
気をつけたい病気
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病名 | 説明 |
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旅行者下痢症 | 感染性下痢症が珍しくなく、細菌性赤痢やA型肝炎などの発生もしばしば報じられています。感染性下痢症以外に、旅先での食事内容の違いやストレスも原因となります。渡航前にA型肝炎ワクチンの予防接種をお勧めします。 |
デング熱 | ネッタイシマカまたはヒトスジシマカによって媒介されるデングウイルスが原因です。突然の高熱(38~40℃)が5~7日続き、激しい頭痛、眼窩痛、関節痛、筋肉痛などを伴うことが多いです。発症から3~4日後に薄いピンク色の発疹が出現することもあります。 |
チクングニヤ熱 | ネッタイシマカまたはヒトスジシマカによって媒介されるチクングニヤウイルスが原因です。高熱とともに多発関節痛が出現し、発疹もみられます。症状はデング熱と似ており、関節痛は長期間遷延することもあります。 |
ジカウイルス感染症 | ネッタイシマカまたはヒトスジシマカによって媒介されるジカウイルスが原因です。症状が全く無い症例も多く、輸血や性交渉でも感染する危険があります。初発症状から発疹や結膜炎症状などが出現し、発熱は微熱程度のことが多いとされ、頭痛や吐き気、下痢などを呈することもあります。 |
黄熱病 | ネッタイシマカなどによって媒介される黄熱ウイルスが原因です。突然の高熱と悪寒、頭痛、筋肉痛、吐き気などが出現します。 重症化してくると、黄疸や出血、タンパク尿などを呈する致死率の高い感染症です。 |
シャーガス病 | 原虫が原因で、サシガメという2cm大の昆虫に刺されたり、その排泄物を口にしたりすることにより感染します。 急性期は無症状か皮膚の変色や浮腫等ですが、急性心筋炎などを合併すると、死亡することもありますので注意が必要です。 |
狂犬病 | 原因となる狂犬病ウイルスは、犬だけではなくコウモリを含む全ての哺乳類に感染します。効果的な治療法は無く、発症するとほぼ100%死に至ります。 パラグアイでは街中に野良犬が多く、牛や犬の発症は確認されているため注意が必要です。 |
リーシュマニア病 | サシチョウバエによって媒介されるリーシュマニア原虫が原因です。人獣共通感染症の1つで、蚊の1/3程の大きさのサシチョウバエに吸血されることによって感染します。 パラグアイでは皮膚リーシュマニア症が多く、感染後数ヶ月から数年して顔や手足などの皮膚にクレーター状の潰瘍を生じます。多く発生するのは地方の原生林付近や乾燥地帯です。 |
各院の診療時間・アクセスは
下記よりご確認ください。