パプア・ニューギニア(Papua New Guinea)

パプア・ニューギニア(Papua New Guinea)

パプア・ニューギニアへの渡航に備えた予防接種

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項目 説明
地域概要 南緯6度、東経147度に位置する大洋州の島国で、ニューギニア島の東半分と600以上の周辺の島々から形成されています。

ニューギニア島はグリーンランドに次ぐ世界で2番目に大きい島で、赤道の南、オーストラリア大陸の北に位置している島です。

他にも、ニューブリテン島、ブーゲンビル島、ニューアイルランド島、マヌス島などの島々があります。

総面積は日本の約1.2倍で、2015年の推定人口は約763万人とされています。

医療情報 国内の主要都市には、国立病院が設置されていますが、資金・医療スタッフ不足・施設の老朽化などの問題があるようです。

また、病院内に盗賊が押しかけて襲われるといった事件も発生しています。

その他、国内に私立病院もありますが、治療費は高額であり、治療前に多額の保証金を支払う必要があるため、クレジットカードの支払限度額を超過することもありますのでご注意ください。

また、応急処置程度で難しい場合は国外への搬送になるようです。

気候 中央高地と南岸の一部を除き高温多湿の熱帯雨林気候で1年は雨季(11~4月)とやや気温が下がる乾季(5~10月)に分かれます。

また、ハイランド地方では夜間になると10℃近くまで冷え込むこともあります。

宗教 主にキリスト教。

祖先崇拝等伝統的信仰も根強い。

文化 800を超える固有の言語、約1000の部族が残っており、豊かな自然の中で独特の文化を見ることができます。

気をつけたい感染症 マラリア、デング熱、結核、腸チフス、A型肝炎、コレラ、性感染症、シガテラ毒素
推奨する予防接種 A型肝炎、B型肝炎、破傷風

気をつけたい病気

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病名 説明
マラリア 標高2000m以上の山岳地帯を除き、クロロキン耐性(治療薬が効かない)マラリアが1年中流行しています。

マラリアの症状は、まず悪寒・高熱ですが、頭痛や下痢の感冒様症状で発症する場合もあります。

予防内服によってはマラリア流行地に入る前から内服を開始することが必要なため、出発4週間前までには、医師への相談を推奨します。
デング熱 典型的な症状は、発熱・発疹・頭痛・関節痛です。日中屋外で吸血行動をする蚊が媒介するウイルス性疾患であり、重症化する場合があるため、注意が必要です。

ヒトからヒトへの直接的な感染はありませんが、発熱などの症状がある場合は、医療機関を受診ください。
結核 マラリアに次いで患者数の多い疾患で、大部分の患者が治療を中断するため、感染が蔓延しており、国家の存亡に関わる問題になると言われています。

結核菌は、風邪のような症状を呈する事が多いですが、腎臓・リンパ節・骨・脳などの部分に影響を及ぼすことがあり、ヒトからヒトへ感染させます。

結核に対してBCG接種が有効とされているので、旅行前に接種することを推奨します。
腸チフス 保菌者などが取り扱った汚染された飲食物から感染する細菌感染症です。

症状としては、高熱・頭痛・下痢・便秘などで、初期症状はマラリアと類似しています。チフスに対する経口及び注射による予防接種が利用可能です。
皮膚感染症 些細な傷から侵入した細菌が繁殖し、腫れ物が大きくなり、切開・排膿が必要となることがあり、当地ではボイルと呼ばれています。

皮膚を清潔に保ち、昆虫類に刺されないようにすることが重要です。
コレラ コレラ菌に汚染された水・氷・食品などを経口摂取することによって起こる下痢を主症状とする病気です。

生水の飲水や生ものの摂取を避けるなど、衛生に対する意識を高め予防対策を行うことが大切です。
A型肝炎 海産物などの生もの摂取で感染するウイルスが原因の経口感染症です。

典型的な症状は、倦怠感・食欲不振・黄疸などです。渡航前に、A型肝炎ワクチン摂取を推奨します。
性感染症 HIVやAIDSが近年蔓延しています。人口の2%程度(大洋州では最も高い感染率)の感染者がいると推定され、増加傾向にあります。
シガテラ毒素 熱帯のサンゴ礁に生える有毒な藻を食する魚をさらに大きな肉食魚が食べることにより累積した毒素によって起こる中毒症状で、吐き気・下痢・腹痛といった消化器症状の他、めまい・麻痺・ドライアイスセンセーションの神経症状が出現します。

熱帯の大型の魚を食べることは避けるようにしてください。
ポリオ ポリオウイルスが経口感染することで発症する病気です。ほとんど発症しませんが、麻痺を起こし発症することがあります。

渡航する前に、ポリオワクチンの予防接種を受けることを推奨します。

各院の診療時間・アクセスは
下記よりご確認ください。