パレスチナ(Palestinian Territory)

 
パレスチナ(Palestinian Territory)

パレスチナへの渡航に備えた予防接種

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項目 説明
地域概要 パレスチナは中東に位置し、エジプトに接するガザ地区と、ヨルダンに接するヨルダン川西岸地区とに分かれています。この二つの地区は”パレスチナ自治区”とされ”、パレスチナ自治政府”という自治機関がありますが独立国ではありません。激しい紛争が今もなお続いているため、外務省から渡航中止勧告が出されています。
医療情報 紛争による負傷者が多くいるため、他国から派遣されてきた医師や看護師までもが対応を行っております。必要な薬などの医薬品が慢性的に不足しています。
気候 ヨルダン川西岸地区・ガザ地区ともに地中海性気候です。乾燥している長期間の夏と降雨量が多い短期間の冬が特徴です。ヨルダン川西岸地区の一部地域では極度に乾燥した砂漠気候の地域も存在します。
宗教 イスラム教・キリスト教など
文化 紀元前3000年頃から歴史があり、様々な国や王朝、民族による政治体制のもと、それぞれに独特な文化や文明が開花していました。そのため、多種多様で魅力的な歴史的文化遺産が多く存在しています。
気をつけたい感染症 A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病、腸チフス、ポリオ、マラリア
推奨する予防接種 A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病、腸チフス、ポリオ
入国の際に義務付けられている予防接種はありません。水・衛生施設が損傷し安全な飲み水を手に入れることが難しく、そのため感染症が流行る可能性もあります。万が一のために予防接種を受けることを検討してください。

気をつけたい病気

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病名 説明
A型肝炎 A型肝炎は加熱処理されていない食べ物や飲み物から感染する病気です。
A型肝炎ワクチンは日本では定期予防接種として実施されていませんが、特に途上国に1ヶ月以上滞在する人、中でも70歳以下の人に対して、事前のワクチン接種が厚労省によって推奨されています。
B型肝炎 B型肝炎は体液や血液を介して感染します。母体から新生児への感染と、性行為による感染の2つが主な原因となっています。事前のワクチン接種が厚労省によって推奨されています。
破傷風 破傷風菌は世界中の土壌の至る所に存在し、日本でも毎年患者が発生しています。破傷風は傷口から感染するので冒険旅行などで怪我をする可能性の高い人に対して、事前のワクチンを接種が厚労省によって推奨されています。
また、日本でも感染するおそれがあるため、渡航前にかぎらず接種を検討してください。
狂犬病 狂犬病ウイルスを持つ動物に噛まれあたり引っかかれたりしてウイルスが侵入して感染します。犬に限らず野生動物に接触しないことを心がけてください。
腸チフス 腸チフスは多くの発展途上国で多く見られる感染症です。チフス菌に感染した人の便や尿で汚染された水、氷、食べ物を国にすることで感染が広がります。生水は避け、食事も火が通っていることを確認してください。長期間滞在する場合はワクチン接種を検討してください。
ポリオ ポリオは、ポリオウィルスが人の口から入り、腸で増殖することによって感染します。主に5歳未満の子供がかかるため、子供の場合はワクチン接種が推奨されています。