ネパール渡航前ワクチン・予防接種

ネパール(Nepal)

推奨するワクチン

狂犬病ワクチン
19,800円/回
破傷風ワクチン
4,840円/回
日本脳炎ワクチン
8,250円/回
A型肝炎ワクチン
9,900円/回
B型肝炎ワクチン
4,950円/回
腸チフスワクチン
11,000円/回
髄膜炎ワクチン
25,300円/回
4種混合(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ)ワクチン
14,300円/回
水痘・帯状疱疹ワクチン
9,900円/回
おたふくワクチン
6,600円/回
ポリオワクチン
7,700円/回
ガーダシル9(一回分)
38,500円
シルガード9(一回分)
44,000円
3種T-dap(ジフテリア、百日せき、破傷風)ワクチン
13,600円/回
 

ワクチンの接種時期と回数について

表は横にスクロールします

ワクチン種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 5週間 6週間 7週間 8週間 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月 24ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
B型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
狂犬病 (曝露前) ★1 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
MR 生ワクチン 初回 2回目
髄膜炎 不活化ワクチン 1回
水痘・ 帯状疱疹 生ワクチン 初回 2回目
破傷風 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目(2回終了後 1年~1年半)
日本脳炎 (国産) 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目 (2回終了後1年後)
日本脳炎 (輸入) 不活化ワクチン 1回
インフルエンザ 不活化ワクチン 初回 2回目
  • ※上記は一例です。 患者様の渡航先に合わせてご案内します。
  • ※生ワクチンは基本、接種後4週間経つまでは他のワクチン接種ができないため、渡航まで時間がない場合は接種スケジュールに注意が必要です。
  • ★1 曝露後の狂犬病ワクチン接種は別スケジュールとなります。 詳しくはこちらをご参照ください。

予約でスムーズ!
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フォーム送信後、当院担当よりメールでご連絡を差し上げます。

ネパールへの渡航に備えたワクチン

地域概要

ネパールは,中国とインド という大国に挟まれた,南アジアの内陸国です。人口は2,649万人、面積は14.7万平方キロメートルと北海道の約1.8倍の広さがあります。また,世界に14ある8,000メートル級の山のうち,エベレストをはじめ8峰がネパールにあるという,世界有数の山岳国としても有名です。
外交的には伝統的に非同盟中立を維持しており,インドと経済的・文化的に結びつきが強く,中国とも友好的な関係を維持しています。

医療情報

医師はカトマンズに集中しているため、地方では不足しています。カトマンズには大小合わせて多数の医療機関が存在しますが、清潔度、サービス面、支払い方法などの点から、長期駐在者や旅行者は、私立の比較的大規模の医療施設を利用することが多いようです。ネパールの医学教育は英語で行われているため、医師との会話は英語が中心になります。当国での医療費は、公的・私立医療機関を問わず、外国人に対してはネパール人よりも高い額が設定されています。疾患にもよりますが、外国人に対して入院1日あたり800ドル前後の医療費を請求された例もあります。 また、エベレストトレッキング中に高山病や重傷を罹った場合は、ヘリコプターによるカトマンズへの移送となりますが、その費用は50万円前後かかります。 したがって、当地で病気・怪我を患った際にはクレジットカード付帯海外旅行保険だけではまかなえない可能性が高く、当地を旅行する際には、緊急移送特約(上限額をおすすめします)を含んだ海外旅行傷害保険の加入が推奨されます。

気候

ネパールの気候は亜熱帯性気候で、雨季(モンスーン:6月から9月)と乾季(10月から5月)に分かれています。地理学的変化に富み、北のヒマラヤ山岳地帯、中部の丘陵地帯、インドとの国境を接するタライ平野地帯に分けられます。首都カトマンズは海抜1,300mに位置します。夏の最高気温は30度、冬の最低気温は2度程度です。

宗教

ヒンドゥー教、仏教、イスラム教

文化

ネパール人と日本人は、両国民とも礼節を重んじ,年長者を敬い,勤勉な国民性として知られています。また宗教に対して寛容であり,多様な文化や習慣が混じり合い,独自の文化を築いています。食文化を見てみると,「ダルバート」というネパール人の国民食は,どこか日本の「定食」を思わせます。

気をつけたい感染症

消化器系の病気(腸チフス、赤痢、A型肝炎、E型肝炎、食中毒、カンピロバクター感染症、サルモネラ感染症、コレラ、ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)、クリプトスポリジウム症、アメーバ赤痢、サイクロスポーラ症など)、日本脳炎、マラリア、デング熱、チクングニア熱、狂犬病

推奨する予防接種

A型肝炎腸チフス日本脳炎狂犬病

水を介する感染症(コレラ、病原性大腸菌、ジアルジア、腸チフス、赤痢、A型・E型肝炎など)が雨期を中心に流行しやすく、これらによる死亡例は、5歳以下の子供たちを中心に多数報告されています。カトマンズ盆地内では、その地形的な特徴から大気汚染が深刻となっています。排気ガス、粉塵、ディーゼル発電機の排気、レンガ工場などの排煙などが主要な原因とされています。
特に乾期には、PM2.5の値は上昇するため、アプリなどで都度確認し、高いときには外出を控えるなどの対策が必要です。

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気をつけたい病気

感染性胃腸炎

原因となる原虫・細菌・ウイルスなどによって、水のような下痢・米のとぎ汁のような下痢・便秘・便が赤い・便が悪臭・腹痛がある・腹痛が無い・発熱する・発熱無い・高熱が続くなどの特徴的な症状を呈することがあります。汚物や飲水や農業用水に混ざりやすくなる雨季には毎年大きな流行が起きます。
血液が混ざる、倦怠感が強い、高熱が続く、食事や水分が摂取できない、腹痛がひどいなどという症状の時には、躊躇無く当地の医療機関を受診してください。

ウイルス性肝炎

ネパールで注意を要すウイルス性肝炎には経口的に感染するA型肝炎、E型肝炎と、血液等を介して感染するB型肝炎、C型肝炎があります。A型、E型肝炎は年間を通して発生していますが、特に雨季に患者の増加がみられます。一般に感染してから約1ヶ月以上の潜伏期間を経て、38℃前後の発熱、食欲不振、倦怠感、黄疸などの症状が現れます。B・C型肝炎は性行為によっても感染しますので、無防備な性行為は慎んでください。
A型肝炎・B型肝炎は、ワクチンで予る防可能ですが、通常基礎免疫をつけるだけでも半年を要するため、余裕を持った接種計画をたてることが重要となります。

狂犬病

ネパールでは、近年、人と犬に対するワクチン接種が行われるようになり、患者数は減少しつつありますが、依然として地方では死亡者が出ています。当地での主な感染源は犬、猿、猫、ジャッカルなどですが、あらゆる哺乳類は感染源になり得ます。発症すれば、確実に死亡する恐ろしい病気です。

デング熱

主要症状は、発熱、頭痛、関節痛、発疹です。特に再度感染した場合、重篤化する場合があるので注意が必要です。デング熱は都市部に多くみられ、ネパールでは以前からインドと国境を接するタライ地域で多く発生していました。虫よけスプレー、蚊取り線香や蚊帳の使用、蚊に刺されないような服装など、防蚊対策がとても大切です。

マラリア

ネパールでは、以前、年間約4-6000人がマラリアを発症しておりましたが、最近は年々患者数が減少してきており、2017/2018年の統計では1187人がマラリアと診断されています。
タライ平野部などのマラリア流行地域を旅行する際は、蚊に刺されないように、虫よけスプレー、蚊取り線香や蚊帳の使用、夜間外出時は長袖、長ズボンを心掛ける必要があります。

日本脳炎

主としてタライ地域で夏に流行がみられます。蚊によって媒介されるウイルス性疾患で、感染から脳炎の発症までの潜伏期間は5-15日です。一般に頭痛を伴った突然の高熱で始まり、倦怠感や食欲不振、悪心、嘔吐を伴います。
この感染症は感染しても発病しない“不顕性感染”が多いとされていますが、発病すると高い確率で後遺症を残し、死に至るケースもあります。蚊の繁殖時期に流行地域に長期滞在される方は事前の予防接種が勧められます。

高山病

高山病は、高所における低い大気圧の酸素濃度に身体が順応できないことによって発症します。
一人でのトレッキングは避け、経験あるガイドと行動し、ガイドの忠告に従うこと、また、症状が改善しない場合は、ヘリ移送の要請を躊躇わないことが重要です。

花粉症

春先(2月から5月)はヒマラヤ杉などの花粉が舞います。日本でスギ花粉などでの花粉症がある方は、使い慣れた薬剤や専用ティッシュ、マスクなどをご持参ください。

一酸化炭素中毒

一酸化炭素はにおいもなく、中毒になると、初期にはめまい、頭痛、顔のほてりが出現し、放置されると意識を失い、昏睡状態に陥ります。
一酸化炭素中毒と診断され治療を受けた場合は、必ず血液中の一酸化炭素濃度を測ってもらい、改善するまで十分な酸素投与を受けるようにしてください。

渡航前ワクチンの流れ

渡航前ワクチンご予約から接種後の流れ

ご予約
  • ワクチン仮申込フォームを入力し送信してください。 24時間以内(土日・祝日を除く)に、当院からお電話もしくはメールでご連絡を差し上げ、ご予約確定となります。 ※英文証明書をご希望の場合、来院希望日時は申込日から5日後以降の日程をご選択ください。
  • ・事前に接種を希望されるワクチンの問診票を下記よりダウンロードしていただきご記入ください。
ご来院・接種
●お持ち物 問診票・母子手帳・接種証明書・ワクチン手帳(ある方)
  • ・37.5度以上の発熱があるなどの体調不良時には予防接種を受けることができません。
  • ・当院以外でも予防接種をおこなう場合は、ワクチンの接種間隔にご注意ください。
接種後
  • ・接種後15~30分間は体調変化の経過観察をしてください。
  • ・次回のワクチン接種予定がある方は、接種計画(ワクチンの種類・スケジュール)を確認してからご帰宅ください。
  • ・接種当日の激しい運動は避けてください。
  • ・シャワーや入浴は可能ですが、長風呂は避けてください。
  • ・1週間以内に接種部位が赤くなったり痛みが出たりなど、何らかの副反応が生じる場合がありますが、ほとんどの場合は数日以内に自然に軽快します。 日常生活に支障をきたすような症状がある場合、気になる症状がある場合は、当院までお問い合わせください。

注意事項 ※必ず事前にご確認ください。

  • ●初回は必ずワクチン仮申込フォームでの事前お申し込みが必要です。 下記「ワクチン仮申込フォーム」をご入力ください。
  • ●原則、事前のワクチン確保が必要なため、完全予約制です。 当日の接種をご希望の場合は事前に当院へご連絡ください。 ※インフルエンザワクチンについてはご予約をお受けしておりません。
  • ●英文証明書をご希望の場合、事前に当院での対応可否を確認しております。 ワクチン仮申込フォームより英文接種証明書をご希望いただき、別途事前にFAXにて記載箇所を明示の上ご送付ください。
  • ●証明書は発行までに数日程度お時間をいただく場合もございますのでスケジュールに余裕をもってお問い合わせください。
  • ●無断キャンセルはキャンセル料を頂く場合がございますので、予約のご変更はお早めにお電話くださいませ。
  • ●中学生以下の方の接種は、小児科医不在のためお断りしております。
  • ●高校生~未成年(20歳未満)の方の接種には保護者同席をお願いしております。
  • ●黄熱病予防接種実施機関ではないため、黄熱病予防接種証明書(イエローカード)については対応しておりません。

問診票について

予防接種時には問診票の記入が必要です。 事前に下記より問診票をダウンロードし、ご記入の上お持ちいただくと当日スムーズにご案内可能です。 (当日の状況次第では、お待ち時間が発生する可能性がございます。 ) 未成年の方の予防接種には、保護者の方の同意が必要です。 保護者の方が予防接種時に付き添えない場合には、事前に問診票をダウンロードしていただき、保護者の方のサインをご記入の上ご持参くださいませ。 医師問診の際に、保護者の方にオンラインでお繋ぎいただくことによって未成年の方は予防接種可能となります。 ※医師の判断により、予防接種を中止することがございます。 あらかじめご了承ください。