モルディブ

 
モルディブ(Maldives)

モルディブへの渡航に備えたワクチン

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項目 説明
地域概要 スリランカ南西部のインド洋に浮かぶ島々から成るモルディブは、高温多湿の熱帯性気候で、年間を通して平均気温が26℃~33℃です。

気候はモンスーン(季節風)の影響で、乾季(12月~4月)と雨季(5月~11月)に分かれます。

医療情報 気候は年間を通じて高温多湿で消化器系の感染症に注意する必要があります。

首都マレの医療水準は比較的良好で一般的な疾患には対処できますが、重症や難しい手術を要す場合にはバンコクやシンガポールや日本への移送も考えられます。

また、モルディブでは狂犬病はなく、マラリアは根絶宣言がWHO からされています。

国民に対し公立病院の医療費は無料ですが、外国人は治療費の支払いに保証がない限りどの医療施設でも治療は受けられません。

海外旅行傷害保険の加入をお勧めします。

気候 モルディブは1年中温暖な南国天候で、5月~10月は南西モンスーンが吹く雨季で雨や風が強く、雷がちの天気が多く、波も高くなります。

11月~4月は北東モンスーンが吹く乾季で海も静かで青空に恵まれます。

宗教 イスラム教
文化 イスラム教国の文化が見られる一方で、南アジアの文化からの影響がはっきり見られたり、マレーシアやインドネシアの文化の要素や東アフリカやアラブの文化の要素も見られたりします。

気をつけたい感染症 デング熱、チクングニヤ熱、肝炎(主にA型)、腸チフス・パラチフス、細菌性赤痢、アメーバ赤痢等
推奨する予防接種 A型肝炎 B型肝炎破傷風


気をつけたい病気

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病名 説明
デング熱 蚊(ネッタイシマカ等のヤブカ)に刺されることによって感染します。

発熱、頭痛などを起こし、発症3~4日後に発疹が出現、通常は1週間~10日ほどで軽快します。重症化するとデング出血熱となり死亡する場合もありますので防蚊対策が重要です。
チクングニア熱 デング熱と同じ種類の蚊によって媒介されます。

発症すると39度を越える高熱と関節痛、発疹が見られます。その他、全身倦怠感、頭痛、筋肉痛、リンパ節腫脹などを呈し、時に脳炎や劇症肝炎をおこします。

治療は対症治療しかなく、防蚊対策が重要になります。
ジカ熱 デング熱と同じ種類の蚊によって媒介されます。発熱、頭痛、関節痛、結膜充血、皮疹が3~12日間程度持続しますが、デング熱より軽症で入院が必要なことは稀です。

有効な治療はなく、対症療法のみです。妊婦に感染した場合、胎児に小頭症を起こす可能性があり、性交渉や輸血での感染も報告されています。
消化器系感染症 肝炎(主にA型)、腸チフス・パラチフス、赤痢、アメーバ赤痢等生水の飲用や加熱不十分な食事等から感染するリスクは常に存在します。

食中毒や経口感染症予防のためよく加熱調理された食べ物をとるよう心がけて下さい。
デング熱 蚊(ネッタイシマカ等のヤブカ)に刺されることによって感染します。

発熱、頭痛などを起こし、発症3~4日後に発疹が出現、通常は1週間~10日ほどで軽快します。重症化するとデング出血熱となり死亡する場合もありますので防蚊対策が重要です。
減圧症(潜水病) モルディブはレジャーダイビングのメッカです。ダイビングに関わる事故が頻発しており、特に減圧障害(減圧症(潜水病)、動脈ガス塞栓症)には注意が必要です。

重症では麻痺、めまい、吐き気などを起こし、後遺症を残したり、死亡することもあります。無理のない潜水計画を立てましょう。
熱中症 高温多湿であり、気づかないうちに脱水状態になっていることがあります。

スリランカ人も水を持ち歩いています。とくに昼間外出時は、熱中症予防のため十分な水分補給を欠かさないようにしましょう。
食中毒 常に高温多湿のため、少し時間が経てば細菌などが繁殖します。旅行者や短期滞在者の食中毒は毎日のように発生しています。

食料品のコールドチェーンも必ずしも守られておらず、たとえ火を通したものでも、食中毒になる恐れがあります。食品の管理に気をつけて下さい。
シガテラ中毒 サンゴ礁でとれた魚が生体濃縮した毒(シガテラ毒)を持つことがあり、摂食後数時間で発症します。

嘔気、下痢、腹痛などの消化器症状や頭痛、関節痛、そう痒感、温度感覚異常などの症状がでて、数か月続く場合もあります。

加熱で防ぐことができず、煮汁にも溶け出します。危険性の高い魚を認識し、その摂食をできる限り避けるようにしましょう。

ワクチンの費用

項目 金額(税込)
狂犬病ワクチン 19,800円/回
破傷風ワクチン 4,840円/回
日本脳炎ワクチン 8,250円/回
A型肝炎ワクチン  9,900円/回
B型肝炎ワクチン 4,950円/回
腸チフスワクチン 11,000円/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 10,780円/回
髄膜炎ワクチン 25,300円/回
4種混合(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ)ワクチン 14,300円/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 9,900円/回
おたふくワクチン 6,600円/回
肺炎球菌ワクチン 9,350円/回
ポリオワクチン 7,700円/回
ガーダシル9(一回分) 38,500円
ガーダシル9(三回分) 110,000円
シルガード9(一回分) 44,000円
3種T-dap(ジフテリア、百日せき、破傷風)ワクチン 13,600円/回
麻疹(はしか)抗体検査 4,070円
風しん抗体検査 4,070円
麻疹風疹抗体検査 4,840円
水痘抗体検査 4,070円
おたふく抗体検査 4,070円
B型肝炎抗原抗体検査 3,850円
 

ワクチンの接種時期と回数について

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ワクチン種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 5週間 6週間 7週間 8週間 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月 24ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
B型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
狂犬病 (曝露前) ★1 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
MR 生ワクチン 初回 2回目
髄膜炎 不活化ワクチン 1回
水痘・ 帯状疱疹 生ワクチン 初回 2回目
ムンプス 生ワクチン 初回 2回目
破傷風 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目(2回終了後 1年~1年半)
日本脳炎 (国産) 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目 (2回終了後1年後)
日本脳炎 (輸入) 不活化ワクチン 1回
インフルエンザ 不活化ワクチン 初回 2回目
  • ※上記は一例です。 患者様の渡航先に合わせてご案内します。
  • ※生ワクチンは基本、接種後4週間経つまでは他のワクチン接種ができないため、渡航まで時間がない場合は接種スケジュールに注意が必要です。
  • ★1 曝露後の狂犬病ワクチン接種は別スケジュールとなります。 詳しくはこちらをご参照ください。

渡航前ワクチンの流れ

渡航前ワクチンご予約から接種後の流れ

ご予約
  • ワクチン仮申込フォームを入力し送信してください。 24時間以内(土日・祝日を除く)に、当院からお電話もしくはメールでご連絡を差し上げ、ご予約確定となります。 ※英文証明書をご希望の場合、来院希望日時は申込日から5日後以降の日程をご選択ください。
  • ・事前に接種を希望されるワクチンの問診票を下記よりダウンロードしていただきご記入ください。
ご来院・接種
●お持ち物 問診票・母子手帳・接種証明書・ワクチン手帳(ある方)
  • ・37.5度以上の発熱があるなどの体調不良時には予防接種を受けることができません。
  • ・当院以外でも予防接種をおこなう場合は、ワクチンの接種間隔にご注意ください。
接種後
  • ・接種後15~30分間は体調変化の経過観察をしてください。
  • ・次回のワクチン接種予定がある方は、接種計画(ワクチンの種類・スケジュール)を確認してからご帰宅ください。
  • ・接種当日の激しい運動は避けてください。
  • ・シャワーや入浴は可能ですが、長風呂は避けてください。
  • ・1週間以内に接種部位が赤くなったり痛みが出たりなど、何らかの副反応が生じる場合がありますが、ほとんどの場合は数日以内に自然に軽快します。 日常生活に支障をきたすような症状がある場合、気になる症状がある場合は、当院までお問い合わせください。

注意事項 ※必ず事前にご確認ください。

  • ●初回は必ずワクチン仮申込フォームでの事前お申し込みが必要です。 下記「ワクチン仮申込フォーム」をご入力ください。
  • ●原則、事前のワクチン確保が必要なため、完全予約制です。 当日の接種をご希望の場合は事前に当院へご連絡ください。 ※インフルエンザワクチンについてはご予約をお受けしておりません。
  • ●英文証明書をご希望の場合、事前に当院での対応可否を確認しております。 ワクチン仮申込フォームより英文接種証明書をご希望いただき、別途事前にFAXにて記載箇所を明示の上ご送付ください。
  • ●証明書は発行までに数日程度お時間をいただく場合もございますのでスケジュールに余裕をもってお問い合わせください。
  • ●無断キャンセルはキャンセル料を頂く場合がございますので、予約のご変更はお早めにお電話くださいませ。
  • ●中学生以下の方の接種は、小児科医不在のためお断りしております。
  • ●高校生~未成年(20歳未満)の方の接種には保護者同席をお願いしております。
  • ●黄熱病予防接種実施機関ではないため、黄熱病予防接種証明書(イエローカード)については対応しておりません。

問診票について

予防接種時には問診票の記入が必要です。 事前に下記より問診票をダウンロードし、ご記入の上お持ちいただくと当日スムーズにご案内可能です。 (当日の状況次第では、お待ち時間が発生する可能性がございます。 ) 未成年の方の予防接種には、保護者の方の同意が必要です。 保護者の方が予防接種時に付き添えない場合には、事前に問診票をダウンロードしていただき、保護者の方のサインをご記入の上ご持参くださいませ。 医師問診の際に、保護者の方にオンラインでお繋ぎいただくことによって未成年の方は予防接種可能となります。 ※医師の判断により、予防接種を中止することがございます。 あらかじめご了承ください。