エクアドル(Ecuador)

 
エクアドル(Ecuador)

エクアドルへの渡航に備えたワクチン

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項目 説明
地域概要 南アメリカ大陸の北西部、赤道直下に位置する国で、コロンビア、ペルーと接し、西は太平洋に面しています。中央部はアンデス山脈が縦断しているため標高が高く、公用語はスペイン語です。
世界遺産に登録されているガラパゴス諸島では多くの固有種が生息し、多様な生態系は魅力的です。
医療情報 療水準は高いとは言えず、医師の多くが家庭医で専門医の数が少ないこと、まだ先進的な医療機器、治療が導入されている施設がほとんど無いことから、難しい病気や手術、高度医療が必要な病気は国外で治療せざるを得ない状況です。
現在、保健省の管轄下にある病院や保健所の医療は無料で、一般国民と同様に外国人旅行者も基本的には無料で受診できますが、これらの施設では患者が多く、待ち時間も長く、設備や医薬品も不十分で医療水準が低いので、利用しないことをおすすめします。
気候 多種多様の気候が混在しているため、基本的には標高によって熱帯性気候から温帯性気候そして高山帯の気候へと変化していきます。
宗教 カトリック
文化 首都キト市は、世界で最初にユネスコ世界遺産に登録された街としても知られており、旧市街には、南米最古の修道院であるサンフランシスコ修道院をはじめ,歴史的建造物が並んでいます。
気をつけたい感染症 経口感染症、マラリア、デング熱、チクングニア、ジカウイルス感染症、黄熱、その他の熱帯病、狂犬病
推奨する予防接種 成人:黄熱、 A型肝炎 B型肝炎破傷風腸チフス狂犬病の予防接種
小児:定期接種と任意接種は、年齢的に可能なものを全て、黄熱、腸チフスも接種が望ましい
黄熱予防接種証明書に関して、ブラジル、ウガンダ、コンゴ民主共和国からの1歳以上の渡航者に対して、予防接種証明書を要求されることがあります。 また、エクアドルは、WHOにより『黄熱に感染する危険のある国』と定義されており、周辺国へ旅行する際、渡航先によっては、エクアドルの空港の航空会社カウンターでのチェックイン時や到着時の入管で予防接種証明書の提示を求められることがあります。携帯していないと、予防接種後10日間は搭乗や入国を拒否される場合があるので、事前によく確認しておかれることをお勧めします。

気をつけたい病気

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病名 説明
経口感染症 消化不良や下痢が頻発し、細菌性赤痢、サルモネラで激しい下痢、食中毒を起こすことがあります。
キトなど都市部でもジアルジア(ランブル鞭毛虫)、赤痢アメーバ、大腸アメーバの感染頻度は高
マラリア キトやクエンカなどの高地やガラパゴスには媒介蚊がいないため感染の恐れはありませんが、ペルー、コロンビア国境に近い東部アマゾン地域のモロナ・サンティアゴ県、パスタサ県、オレジャーナ県、太平洋岸地域のエスメラルダス県を中心に、年間2000人前後の患者が発生しています。念のため、防蚊対策はしましょう。
デング熱 ヤブカによって媒介されるウイルス性感染症で、主に発熱、皮疹、筋肉痛、関節痛などの症状が出現します。
マラリア同様、キトやクエンカには蚊がいないため感染しませんが、グアヤキルなど標高の低い地域で感染の恐れがあります。
黄熱 エクアドルはWHOにより『黄熱に感染する危険のある国』とされており、感染すると致死率が高い病気ですので、予防接種をお勧めします。しかし、国内の感染危険地域は東部アマゾン地域で、キト、グアヤキル、ガラパゴス諸島のみに滞在する場合、予防接種は推奨されていません。
その他の熱帯病 リーシュマニア症、シャーガス病の流行地域は、その多くが都会から離れた地域です。
リーシュマニア症はサシチョウバエ、シャーガス病はサシガメによって媒介された原虫が感染します。
狂犬病 エクアドルでは、2007年以降、犬に咬まれて感染した狂犬病の報告はありませんが、野犬や公園、歩道で放し飼いにされている飼い犬も多く、咬まれないように十分気をつけてください。
また、感染者の減少に伴い、狂犬病ワクチンの入手が非常に困難になっていますので、長期滞在予定者は、事前に狂犬病ワクチンの予防接種を受けておくことも検討してください。

ワクチンの費用

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項目 金額(税込)
狂犬病ワクチン 19,800円/回
破傷風ワクチン 4,840円/回
日本脳炎ワクチン 8,250円/回
A型肝炎ワクチン  9,900円/回
B型肝炎ワクチン 4,950円/回
腸チフスワクチン 11,000円/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 10,780円/回
髄膜炎ワクチン 25,300円/回
4種混合(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ)ワクチン 14,300円/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 9,900円/回
おたふくワクチン 6,600円/回
肺炎球菌ワクチン 9,350円/回
ポリオワクチン 7,700円/回
ガーダシル9(一回分) 38,500円
ガーダシル9(三回分) 110,000円
シルガード9(一回分) 44,000円
3種T-dap(ジフテリア、百日せき、破傷風)ワクチン 13,600円/回
麻疹(はしか)抗体検査 4,070円
風しん抗体検査 4,070円
麻疹風疹抗体検査 4,840円
水痘抗体検査 4,070円
おたふく抗体検査 4,070円
B型肝炎抗原抗体検査 3,850円
 

ワクチンの接種時期と回数について

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ワクチン種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 5週間 6週間 7週間 8週間 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月 24ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
B型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
狂犬病 (曝露前) ★1 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
MR 生ワクチン 初回 2回目
髄膜炎 不活化ワクチン 1回
水痘・ 帯状疱疹 生ワクチン 初回 2回目
ムンプス 生ワクチン 初回 2回目
破傷風 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目(2回終了後 1年~1年半)
日本脳炎 (国産) 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目 (2回終了後1年後)
日本脳炎 (輸入) 不活化ワクチン 1回
インフルエンザ 不活化ワクチン 初回 2回目
  • ※上記は一例です。 患者様の渡航先に合わせてご案内します。
  • ※生ワクチンは基本、接種後4週間経つまでは他のワクチン接種ができないため、渡航まで時間がない場合は接種スケジュールに注意が必要です。
  • ★1 曝露後の狂犬病ワクチン接種は別スケジュールとなります。 詳しくはこちらをご参照ください。

渡航前ワクチンの流れ

渡航前ワクチンご予約から接種後の流れ

ご予約
  • ワクチン仮申込フォームを入力し送信してください。 24時間以内(土日・祝日を除く)に、当院からお電話もしくはメールでご連絡を差し上げ、ご予約確定となります。 ※英文証明書をご希望の場合、来院希望日時は申込日から5日後以降の日程をご選択ください。
  • ・事前に接種を希望されるワクチンの問診票を下記よりダウンロードしていただきご記入ください。
ご来院・接種
●お持ち物 問診票・母子手帳・接種証明書・ワクチン手帳(ある方)
  • ・37.5度以上の発熱があるなどの体調不良時には予防接種を受けることができません。
  • ・当院以外でも予防接種をおこなう場合は、ワクチンの接種間隔にご注意ください。
接種後
  • ・接種後15~30分間は体調変化の経過観察をしてください。
  • ・次回のワクチン接種予定がある方は、接種計画(ワクチンの種類・スケジュール)を確認してからご帰宅ください。
  • ・接種当日の激しい運動は避けてください。
  • ・シャワーや入浴は可能ですが、長風呂は避けてください。
  • ・1週間以内に接種部位が赤くなったり痛みが出たりなど、何らかの副反応が生じる場合がありますが、ほとんどの場合は数日以内に自然に軽快します。 日常生活に支障をきたすような症状がある場合、気になる症状がある場合は、当院までお問い合わせください。

注意事項 ※必ず事前にご確認ください。

  • ●初回は必ずワクチン仮申込フォームでの事前お申し込みが必要です。 下記「ワクチン仮申込フォーム」をご入力ください。
  • ●原則、事前のワクチン確保が必要なため、完全予約制です。 当日の接種をご希望の場合は事前に当院へご連絡ください。 ※インフルエンザワクチンについてはご予約をお受けしておりません。
  • ●英文証明書をご希望の場合、事前に当院での対応可否を確認しております。 ワクチン仮申込フォームより英文接種証明書をご希望いただき、別途事前にFAXにて記載箇所を明示の上ご送付ください。
  • ●証明書は発行までに数日程度お時間をいただく場合もございますのでスケジュールに余裕をもってお問い合わせください。
  • ●無断キャンセルはキャンセル料を頂く場合がございますので、予約のご変更はお早めにお電話くださいませ。
  • ●中学生以下の方の接種は、小児科医不在のためお断りしております。
  • ●高校生~未成年(20歳未満)の方の接種には保護者同席をお願いしております。
  • ●黄熱病予防接種実施機関ではないため、黄熱病予防接種証明書(イエローカード)については対応しておりません。

問診票について

予防接種時には問診票の記入が必要です。 事前に下記より問診票をダウンロードし、ご記入の上お持ちいただくと当日スムーズにご案内可能です。 (当日の状況次第では、お待ち時間が発生する可能性がございます。 ) 未成年の方の予防接種には、保護者の方の同意が必要です。 保護者の方が予防接種時に付き添えない場合には、事前に問診票をダウンロードしていただき、保護者の方のサインをご記入の上ご持参くださいませ。 医師問診の際に、保護者の方にオンラインでお繋ぎいただくことによって未成年の方は予防接種可能となります。 ※医師の判断により、予防接種を中止することがございます。 あらかじめご了承ください。