コスタリカ(Costa Rica)

 
コスタリカ(Costa Rica)

コスタリカへの渡航に備えた予防接種

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項目 説明
地域概要 コスタリカは中米に位置し、北はニカラグア、南東はパナマと国境を接する国です。 豊かな生態系を有する国として有名で、「火の鳥」のモデルといわれるケツァールなど美しい鳥が生息し、海岸はウミガメの世界的な生息地です。 世界遺産であるココ島は映画「ジュラシック・パーク」の舞台となりました。
医療情報 医療、保健は中米の中では整備された地域です。設備の整った私立病院の治療には高額の費用がかかるため、渡航前に治療、緊急移送費用を含む海外旅行傷害保険に加入することを是非ともお勧めします。
気候 全土熱帯に区分されますが、サンホセは中央盆地に位置し標高が高いため冷涼で1日のうちで天気がかわりやすい特徴があります。一方で、低地では熱帯特有の高温で湿度の高い気候となっています。
宗教 カトリック
文化 ココ島は世界遺産にも登録されており、最良のコーヒー産出国と上質な木工製品で有名です。
気をつけたい感染症 デング熱、ジカ、チクングニア熱、マラリア、感染性胃腸炎、肝炎、HIV/AIDS、結核、狂犬病
推奨する予防接種 A型肝炎、破傷風
渡航者は、A型肝炎、破傷風の予防接種を検討してください。黄熱に感染する危険のある国ではないので、黄熱の予防接種は推奨されていません。

気をつけたい病気

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病名 説明
デング熱 デングウイルスを保有する蚊に刺されることにより感染し、サンホセを含めた標高の高い地域での感染例は少ないですが、低地では年間を通して感染します。
主な症状は1週間前後の潜伏期の後、発熱、関節痛、頭痛、発疹などの症状が出現します。
ジカ熱、チクングニア熱 蚊を媒介とするウイルス感染症で、発熱、発疹、関節痛などの症状が出現します。
チクングニア熱は特に関節痛が強いとされています。
マラリア マラリア根絶プログラムにより、感染者は毎年数人にまで減少していましたが、近年増加傾向にあります。
国内ではほぼ3日熱タイプが多いです。
感染性胃腸炎、肝炎 数日で回復する急性下痢症の他、発熱を伴う下痢や慢性的な下痢症にかかるリスクがあります。原因はウイルスの他、病原性の細菌、原虫、寄生虫と多様です。渡航前にA型肝炎、腸チフスのワクチン接種をご検討ください。
シャーガス病 中南米地域の主に農村部に蔓延する感染症です。土塀やヤシ葺きの家屋等に潜むサシガメという昆虫に夜間刺されることや、母子感染、輸血により感染することもあります。昆虫に刺されない注意が必要です。
HIV/AIDS、結核 結核の新規患者数は10万人あたり9.7人で、日本より少ないです。HIV/AIDSの新規患者は中米諸国の中で比較的多く、男性の比率が極めて大きいです。
狂犬病 コウモリや犬等のほ乳動物に咬まれることによって感染します。発症すれば致死率100%です。
コスタリカ国内で発症した例は2000年以降では、5件確認されており、潜在的なリスクが継続しています。狂犬病ワクチンでリスクを下げることができます。