
アゼルバイジャン(Azerbaijan)
国アゼルバイジャン(Azerbaijan)

アゼルバイジャンへの渡航に備えた予防接種
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項目 | 説明 |
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地域概要 | アジアとヨーロッパにまたがるコーカサス山脈とカスピ海に囲まれている共和制国家です。首都はバクーで面積は86,600 km²、人口は2022年時点で1030万人です。アゼルバイジャン系の民族がほとんどを占めており、公用語はアゼルバイジャン語です。主要産業は石油・天然ガス、石油製品、鉄鉱等です。 |
医療情報 | 夏は食中毒になることが多いため、腹痛、発熱、下痢の症状がある際には必ず病院を受診してください。水道水は飲料水としては使用できませんが、うがいや歯磨きには使用できます。医療機関の診療や設備の質は低くありません。しかし、医療サービスの質が低く、英語を理解できる医療職が少ないので、受診の際はアゼルバイジャン語もしくはロシア語の通訳が必要です。 |
気候 | 北部は温暖湿潤気候で、南部はステップ気候です。首都のバクーでは、年間を通じて風が強いため乾燥していますが、湿度はそれほど高くないため快適に過ごせます。 |
宗教 | イスラム教 |
文化 | 全体的に山が多く、様々な言語・文化・宗教を持つ民族がいるため独特の文化を持っています。代表的な食事にはケバブが挙げられます。また、世界有数の親日国家です。 日本語教育が盛んで町中には日本庭園があり、柔道や空手を習う子どもも多いです。 |
気をつけたい感染症 | 狂犬病、A型肝炎、B型肝炎、腸チフス、結核、リーシュマニア症 |
推奨する予防接種 | 破傷風トキソイド、B型肝炎、A型肝炎、腸チフス、狂犬病、季節性インフルエンザ |
また、レストランの氷や生野菜、路上販売の食品は食中毒になりやすいので注意が必要です。飲料水はミネラルウォーターのみにし、肉や魚は中までよく火が通ったものを食べるようにしてください。下痢・腹痛・発熱の症状がある際は病原性大腸菌等による食中毒が疑われるので、抗生物質の服用が必要です。
気をつけたい病気
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病名 | 説明 |
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狂犬病 | 狂犬病ウイルスを病原体とする感染症です。一般的には、感染した動物に噛まれたり、引っ掻かれたりしてできた傷口からウイルスが侵入することで感染します。傷口や目や口の粘膜をなめられたりすることでも感染します。発熱・頭痛・全身倦怠や嘔吐などの症状が起こります。次に、筋肉の緊張・幻覚・痙攣・ものを飲み込みづらいといった症状が起こり、次第に液体を飲み込もうとすると筋肉が痙攣するため水を恐れるようになります。やがて昏睡状態になり、呼吸が麻痺して死亡します。狂犬病は一度発症してしまうと効果的な治療はないため、ほぼ100%の人が死亡します。 |
A型肝炎 | A型肝炎ウイルスによる感染症です。感染経路は、汚染された食物などを摂取することによっておこる感染、ウイルスが付着した手で口に触れることによる経口感染があります。また、性的接触による感染もあります。発熱、全身倦怠感などの症状に続いて、食欲不振・嘔吐などの消化器症状、さらに数日後には肝機能低下による黄疸を呈します。 |
B型肝炎 | B型肝炎ウイルスに感染することによる肝臓の病気です。主に感染者の血液や体液によって感染します。感染経路としては母から子への垂直感染と不衛生な医療器具の使用・性行為・入れ墨・ピアスなどによる水平感染が挙げられます。症状が現れないこともありますが、体のだるさや食欲不振、吐き気、嘔吐などの症状が現れます。 |
腸チフス | チフス菌、パラチフス菌による感染症です。ヒトのみに感染し、患者や保菌者の便に汚染された食品や水を摂取することによって感染します。高熱、下痢または便秘などを呈し、まれに腸穿孔、腸出血を起こすこともあります。腸チフスとパラチフスの症状はほとんど同じですが、パラチフスは腸チフスに比べて症状は軽い傾向があります。 |
結核 | 結核菌による感染症です。結核を発病し、排菌している人が咳やくしゃみをした際に結核菌を含んだ飛沫が周囲に飛び散り、周囲の水分が蒸発した状態で空気中に漂い、それらを吸い込むことによって空気感染します。咳・痰・微熱などの症状が現れ、時に血痰、食欲低下、体重減少などの症状もみられるようになります。 |
リーシュマニア症 | リーシュマニア原虫に感染したメスのサシチョウバエに吸血されることによって感染する病気です。刺された箇所が小さく盛り上がり、徐々に傷が大きくなって潰瘍になります。通常、痛みはありませんが、細菌感染を起こすと痛みを伴います。治療しなくても治りますが、数ヶ月から数年傷跡が残ります。 |
各院の診療時間・アクセスは
下記よりご確認ください。