アルバニア(Albania)

 
アルバニア(Albania)

アルバニアへの渡航に備えた予防接種

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項目 説明
地域概要 アルバニアとはバルカン半島の秘境と呼ばれ、ギリシャの北に位置しています。1990年まで鎖国していたこともあり、街並みや古代の遺跡、美しい海に面したリゾート地など、素晴らしい特別な風景を見ることができます。
医療情報 第二次世界大戦後に鎖国状態となり、1990年代に市場経済が導入されてからも、社会基盤の整備は進混なかった為、医療水準は周辺諸国のレベルには達していません。特に国公立病院は設備が老朽化しており、邦人の利用には適していません。しかし、首都ティラナには、近年新たな私立病院が開設されたため、24時間体制で初期救急対応を行っている病院もあります。
これらの病院では多くの部署で英語が通じますが、日本語の通じる医療機関はありません。国公立・私立病院ともに、大きな手術や重症管理には十分対応できず、重篤な病気や怪我の治療が必要な場合は、周辺の医療先進国か日本への移送が望まれる為、緊急移送特約付き海外旅行者保険への加入をお勧めします。
気候 夏には気温が 30 ℃以上となることもある一方で、地中海性気候の海岸部の低地は冬でも 0 ℃ぐらいまでしか下がりません。大陸性気候の内陸部の高地では-10℃以下まで低下することもあります。
中央部にある首都ティラナは、1年を通じて温暖な地中海性気候となっています。
宗教 イスラム、ローマカトリック、正教
文化 ベラットとジロカストラが世界遺産に登録されています。古代ギリシャ時代の遺跡、そしてローマ時代の遺跡、その後中世の時代の遺跡が融合してできたブトリント遺跡も見どころです。
食文化はトルコの食文化を強く受けています。
気をつけたい感染症 狂犬病、ダニ媒介性脳炎、バルカン・バイパー、B型肝炎、A型肝炎
推奨する予防接種 成人:A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病、ダニ媒介性脳炎
小児:日本の定期予防接種、A型肝炎、B型肝炎、狂犬病、ダニ媒介性脳炎
成人・小児とも、本邦からの入国に際して必要な予防接種はありません。 成人の方は、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病、ダニ媒介性脳炎の予防接種をおすすめしており、小児の方は日本の定期予防接種、A型肝炎、B型肝炎、狂犬病、ダニ媒介性脳炎の接種をおすすめしています。

気をつけたい病気

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病名 説明
狂犬病 狂犬病はすべての人を含む哺乳類に感染し、人も動物も死亡率はほぼ100%と言われておりますが、ワクチンを連続して接種することにより発症を防ぐことが可能です。
ティラナ市内で狂犬病に感染することはまれですが、イヌ、コウモリ、その他の動物に咬まれた場合には必ず、傷口を石けんと流水で十分洗い、すぐに病院を受診し、狂犬病や破傷風、その他の感染症予防および怪我に対する処置を受けてください。
ダニ媒介性脳炎 ダニ(マダニ類)の刺咬により感染する、脳などの中枢神経系のウイルス感染症です。アルバニアでの発生は多くはありませんが注意が必要です。主な症状は発熱、倦怠感、頭痛、悪心・嘔吐などの症状です。
バルカン・バイパー 山岳地帯には有毒ヘビが生息しており、咬傷を受けた時の致死率は非常に低いのですが、ハイキング等の際には注意が必要です。
B型肝炎 血液(輸血や医療行為、出産)や体液(性交渉など)を介して伝染するウイルス感染症で、アルバニアの全人口の2 %以上が感染しているとされています。
A型肝炎 飲み水や食べ物から感染するウイルス感染症で、アルバニアでの発生率は低くなってきていますが、先進国と比較すると感染のリスクは高いとされています。