心筋梗塞とは?原因、症状、治療法について解説
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心筋梗塞とは?原因、症状、治療法について解説
渋谷・大手町・横浜と多くの人が行き交う場所にあるMYメディカルクリニック。日々の生活習慣が悪く心臓の血管の動脈硬化が進行すると、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患を引き起こしやすくなります。本日は大手町院・常勤医師の柳原医師が心筋梗塞についてご説明します。
心筋梗塞って何?
心筋梗塞とは心臓の筋肉が壊死してしまう病気です。心臓は表面を取り巻く冠動脈という3本の血管によって栄養を受けています。この血管が動脈硬化や血栓により詰まってしまうと、血液の通り道が塞がれ、十分な血液=栄養を心筋に届けることができなくなります。これにより心筋細胞が壊死を起こしてしまうのが心筋梗塞です。
一度壊死してしまった筋肉は再生できませんまた、心臓そのものは全身に血液を送り出すポンプの役割をしていますので、ポンプの機能が弱まることで死に至ったり、その後心不全や不整脈、弁膜症などの重大な後遺症を残すこともあります。心筋梗塞はもちろん働き盛りの40~50代にも多く見られます。
心筋梗塞の症状って?
突然胸の中央や全体に強い痛みが起こるのが特徴です。締め付けられるような痛み、圧迫されるような苦しさと表現されることが多く、痛みで動けずにうずくまるほどとも言われています。胸だけでなく、肩や腕、首、歯等に痛みがひろがることもあり、放散痛と呼ばれています。狭心症でも同様に胸の痛みが起こりますが、狭心症との大きな違いは安静にしていても痛みがおさまらず続くということです。狭心症では心臓の血管が完全には詰まっておらず、詰まりかけていたり、血管が細くなっている状態です。発作後数時間経つと痛みが引いてくることがありますが、これは発作が治まったのではなく壊死が始まり痛みの感覚がなくなっている可能性がありますので注意が必要です。
また、無痛性心筋梗塞といって糖尿病による神経障害や腎障害がある方、高齢者では、胸痛がなく心筋梗塞を発症することもあります。
心筋梗塞の検査方法はこちら
心筋梗塞の原因
最大の原因は動脈硬化です。生活習慣病などにより動脈硬化が起こると冠動脈の内壁にプラークが形成され、これが破綻することで血管が詰まってしまいます。
高血圧や脂質異常症、糖尿病がある方、肥満や喫煙、ストレスなども心筋梗塞を起こすリスクとなります。また、遺伝的素因も認められるため、血縁者で狭心症や心筋梗塞を起こした方がいるとリスクが高くなります。多くはないですが、動脈硬化のない方でも血管が攣縮することで引き起こされる心筋梗塞もあります。
心筋梗塞の検査や診断について
心筋梗塞の治療は1分1秒を争うため迅速な検査が必要となります。心電図検査、血液検査、心臓超音波検査、カテーテル検査が心筋梗塞の診断には欠かせない検査です。
1: 心電図検査
心電図検査では体表面に電極を装着し波形を記録します。心筋梗塞の多くで特徴的な変化を認め、詰まっている心臓の血管の場所についてもある程度推測をすることが可能です。
2: 血液検査
血液検査では心臓の筋肉がダメージを受けると上昇する項目を調べるとともに、生活習慣病の有無なども確認します。心筋梗塞で上昇する特異的な酵素もあり、これを検出できるキットを使用すると15分ほどで診断できます。
3: 心臓超音波検査
心臓の動きを観察することで、詰まった血管の部位を予測することができます。また、心筋梗塞では弁膜症や心破裂等の合併症を起こす場合があり、超音波検査ではその有無を確認することができます。
4: 心臓カテーテル検査
足の付け根や腕の血管からカテーテルという管を心臓まで到達させて、冠動脈の状態を調べる検査です。そのままカテーテルによる治療を行うことも可能です。
心筋梗塞の治療は?
心臓の血管が詰まってしまったら1秒でも早くそれを解除し、壊死する心筋の範囲を最小限に抑えることが重要です。血流が途絶えてから心筋の壊死が始まるまでは20分程度と言われていますので、まさに一刻を争う事態であるのは明白です。
心筋梗塞を起こした方の多くは心臓カテーテル検査を行うことになりますので、この検査で得られた情報(詰まった冠動脈の場所等)をもとに治療方針を決定します。カテーテル検査に引き続きそのままカテーテルインターベンションが行われたり、薬物療法や冠動脈バイパス手術などが選択されることもあります。
まとめ
このように心筋梗塞は生命や、その後の生活も左右する重大な病気です心筋梗塞の最大の原因は上にも述べた通り動脈硬化ですので、動脈硬化を起こさないことが心筋梗塞の最大の予防となります。
動脈硬化のほとんどは生活習慣に起因しますので、まずはその改善を図りましょう。
食事や運動、睡眠やストレスに気を配り、喫煙はもってのほかです。タバコを吸っている方はすぐに禁煙してください。現在高血圧や脂質異常症、糖尿病等の治療を行っている方は、主治医のもとで厳格に管理を行ってください。また現在治療を受けていない方でも、実は生活習慣病が存在する方や、予備軍の方は多くいらっしゃいます。定期的に健康診断を受けてこれらの項目をチェックすることが大切です。数分から15分程度でおさまる胸の痛みがある方は、狭心症の可能性があり、狭心症から心筋梗塞に進行することも考えられます。しかし狭心症の発作が起きていないときには、検査で異常がないことも多いため、健康診断や通常の外来では狭心症の診断に至らない場合も多いのが現状です。狭心症が疑われる場合には循環器医の診察や適切な検査を受けることが大切です。
MYメディカルクリニック大手町院では健康診断や循環器専門医による外来も行っていますので、お気軽にご相談ください。
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MYメディカルクリニック大手町 医師
柳原 友里 Dr. Yuri Yanagihara
大手町という土地柄、仕事の合間に来院される方も多くいらっしゃるため、丁寧かつスピーディーな診察を心がけております。病気のことはもちろん、健診結果などわかりにくい医療用語も多いと思いますのでわからないことはお気軽にご質問、ご相談下さい。
学歴
- 学校法人江戸川学園江戸川女子高等学校卒業
- 東京女子医科大学医学部医学科卒業
職歴
- 東京女子医大病院臨床研修センター
- 東京女子医大病院 循環器内科 助教
- 仙台循環器病センター 循環器内科
- 東京女子医大付属青山病院 循環器内科
- 新松戸中央総合病院 循環器内科
- 新宿追分クリニック 内科
- 2022年 医療法人社団MYメディカル 医師
専門
循環器領域 /健診・ドック