ブータン(Bhutan)

 
ブータン(Bhutan)

ブータンへの渡航に備えた予防接種

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項目 説明
地域概要 ヒマラヤの南にあるブータンは面積が日本の九州と同じくらいの小さな国です。
20世紀の半ばまで鎖国状態にあった影響から、自然や伝統文化が色濃く残っているのが特徴です。また、そんな自然や文化を守るために、ブータンを訪れる旅行客には特殊なルールがあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
医療情報 ブータンでは、医療サービスは旅行者も含めて無料で提供されています。ブータンの医療機関では、伝統医学科も内科や外科などの西洋医学による診療科と同様に確立していることが特徴の一つです
気候 ブータンの気候は地域により異なります。インドとの国境地域を含む南部は亜熱帯気候に属し、首都ティンプーを含む国土の大部分はモンスーン気候、北部の山岳地帯にはツンドラ気候です。
ティンプー、パロでは、四季の気温の状況は北海道や長野を連想させます。冬期(11~3月)は時に氷点下となる少雨期、一方モンスーン期(6月~8月)には最高気温は25℃を超えます。
宗教 仏教
文化 世界で一番幸せな国とも呼ばれるブータンでは、前国王であるジグミ・シンゲ・ウォンチュクの「国にとって大切なのは国民総生産(GNP)ではなく、国民総幸福(GNH)である」という言葉のとおり、豊かな自然と豊かな心を持った国民が多いです。
気をつけたい感染症 赤痢、下痢症、腸チフス、A型肝炎、ジアルジア症、狂犬病、マラリア、日本脳炎、デング熱、チクングニア熱
推奨する予防接種 A型肝炎、B型肝炎、日本脳炎、破傷風、腸チフス、狂犬病
地理的条件および国内の交通事情や医療水準を考慮すると、ブータン国内では高度な医療へのアクセスは容易でないと考えられます。日頃から食生活などに気を使い健康的な生活を心掛ける必要があります。特に基礎疾患をお持ちの方は、ブータン滞在中の基礎疾患の管理方法について、渡航前に主治医とよく相談することをおすすめします。
現地での医薬品の入手は困難である可能性があるため、可能であれば必要な医薬品は持参する方が無難です。短期での旅行者も生活習慣病の常用薬、使い慣れた整腸剤や風邪薬は適量を持参することをおすすめします。

気をつけたい病気

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病名 説明
高山病 ブータンは国土の多くが標高が高い山岳地帯に位置しているため、首都ティンプーや空港があるパロなどの標高は約2,000~2,400mなため、高所における酸素濃度に体が順応できず高山病を発症してしまう恐れがあります。
消化器感染症 食べ物や飲み物を介して経口感染します。 生水や生ものを摂取が主な要因となるため、ペットボトル飲料や、野菜などは加熱することをおすすめします。
狂犬病 市街地には多くの野犬が放置されています。犬やその他哺乳類に咬まれることによって発症する人や動物の狂犬病症例が報告されることもあるため、不用意な接触は避けましょう。
蚊が媒介する感染症 ブータンと南部インドとの国境地域は標高が低く高温多湿のため、マラリアや日本脳症、デング熱などに注意です。