頸動脈超音波検査について
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頸動脈超音波検査について
頸動脈超音波検査は、左右の頸部(首の部分)にゼリーを塗り超音波を発生させる超音波プローブを当てて検査をします。痛みもなく非侵襲的な検査です。
頸動脈の内部構造や血流を評価し、脳卒中や心血管疾患のリスク評価に加えて動脈硬化の早期発見に役立ちます。
頸動脈超音波(エコー)検査で何わかるのか
1.頸動脈壁の厚さやプラークの評価
頸動脈の壁における血管内膜の厚さやプラーク(動脈硬化の蓄積物)の存在および特徴が評価可能であり、動脈硬化の程度や進行具合が診断できます。
2.頸動脈の狭窄や閉塞の有無
頸動脈内の血管壁にプラークが形成され、血管が狭窄することがあります。超音波検査によって、頸動脈内腔の狭窄や閉塞の程度が診断できます。
3.血流の評価
頸動脈内の血流速度や流れのパターンが評価できます。異常な血流パターン(乱流など)や逆行性血流(逆流)の有無が検出される場合、頸動脈血流の問題を示す可能性があります。
4.血栓や塊状物の検出
頸動脈内に血栓や塊状物が存在するかどうかが評価可能です。これらの異常な存在は、脳卒中や血栓塞栓症のリスク因子となります。
動脈硬化とは
血管壁の異常な硬化や厚みの増加を指す疾患です。通常、血管壁は柔軟で弾力性があり、血液の流れを円滑に保つ役割を果たしています。しかし、慢性的な炎症や蓄積した脂質やコレステロールなどの物質が血管壁に沈着し、プラークが形成されることで、血管壁が厚く硬くなります。
動脈硬化が進行すると、血管壁が厚くなり血管内径が狭くなります。また、動脈硬化プラークが剥がれて脳血管に詰まることで、脳梗塞(脳機能の一時的または永久的な障害を引き起こす)が発生する可能性もあります。
動脈硬化の主な原因は、不健康な生活習慣やリスク要因です。これには、高脂血症、高血圧、喫煙、肥満、運動不足、糖尿病、遺伝的素因などが含まれます。これらの要因が複合的に作用することで、動脈硬化が進行し、血管の健康に悪影響を及ぼします。
検査をオススメする方の特徴
・高血圧や高コレステロールのリスクを抱えている方
・脳卒中や心臓病の既往がある方
・糖尿病を抱えている方
・喫煙歴がある方
・50歳以上の方
・家族に動脈硬化や脳卒中の既往がある方
動脈硬化は初期段階では通常症状が現れません。これらの方は、一度頸動脈超音波検査を受けてみることをお勧めします。