急性胃炎とは?原因、症状、治療法について解説

  • クリニックブログ
2023/07/20

急性胃炎とは?原因、症状、治療法について解説

急性胃炎とは

急性胃炎とは、日常的にも起こりやすく、急性的に様々な原因で起きる胃粘膜の炎症を急性胃炎と言います。
胃粘膜の炎症(胃炎)とは、赤く腫れたりただれたりする状態を指します。


 

急性胃炎の原因

原因としては様々なものがあり、
 

  • 過度のストレス
  • 食事の過剰摂取 
    (暴飲暴食、刺激の強い辛い食べ物、アルコール摂取、コーヒー、熱い物などの刺激物)
  • 食中毒
  • アニサキス
  • 非ステロイド性抗炎症剤や抗生物質の副作用
  • タバコの吸いすぎ
  • 不規則な生活

 
などが挙げられます。本来、胃の粘膜は粘液によって胃酸から保護されていますが、上記の原因によりそのバリア機能そのものがうまく働かず胃粘膜に炎症が生じ胃炎が起こると言われています。

  

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急性胃炎の症状

発症は急激なため突然症状を自覚します。
 

  • 悪心
  • 嘔吐
  • 心窩部痛
  • 膨満感
  • 食欲不振からの栄養不足
  • 重症化すると胃の粘膜に潰瘍が生じて吐血することもあります

  

急性胃炎の検査・治療方法

①内服治療

胃酸分泌を抑制する薬、胃粘膜を守る薬を使い症状を緩和させていき再発しないよう対処療法を行っていきます。
 

②内視鏡検査

腹痛や出血等、症状が強い場合は、内視鏡検査を行います。内視鏡で胃の粘膜に出血がみられる場合は、止血処置を行うことがあります。
(※食物残渣で胃の中がよく観察できないので内視鏡検査を行う8時間前は食事の摂取を控えてください。検査当日は水分摂取できますが、お水かお茶の摂取のみにしてください)
 

③点滴加療

水分や食事が摂取できない場合は点滴で栄養を補う場合があります。


  

急性胃炎の予防方法

  • ①規則正しい生活を心がける
  • ②ストレスや過労をできるだけ回避する
  • ③刺激の強い食べ物を過剰に摂取しない
  • ④過度なアルコール摂取をしない
  • ⑤非ステロイド性抗炎症剤は胃が荒れやすいものがあるため胃薬を併用する
  • ⑥生魚にはアニサキスがいる場合があるためよく観察ししっかり噛んで食べる
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    まとめ

    急性胃炎にならないようにするためには、まずは規則正しい生活をすることが大切です。1日3食、決まった時間に極力食事を摂るようにしましょう。
    例えば、長時間胃をからっぽの状態にしアルコールを過剰に摂取すると胃液だけが分泌され胃粘膜が荒れてしまう原因になります。逆に食べすぎたりしてしまうと消化不良を起こしてしまうため適度な食事量を摂取するよう心がけてください。
     
    また、ストレスで胃炎が悪化することがあるため現代社会でストレスを根本的になくすことは難しいですが、ストレスとうまく付き合いながら規則正しい生活を送れるよう心がけをしていきましょう。

     

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    MYメディカルクリニック渋谷 笹倉 渉医師

    監修:MYメディカルクリニック渋谷 非常勤医

    笹倉 渉 Dr. Sasakura Wataru

    資格

    略歴

    • 藤田保健衛生大学医学部 卒業
    • 公立昭和病院
    • 東京慈恵会医科大学附属病院麻酔科 助教
    • 北部地区医師会病院麻酔科 科長
    • 2016年 MYメディカルクリニック 医師
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