少しずつ春を感じる今日この頃、3月は年度末最後の1ヶ月ですね。
年に1回は健康診断を受けなければいけませんが、みなさん受診は終わりましたでしょうか?

毎年3月の第2木曜日は【世界腎臓デー】です。今年は3月11日になります。

【世界腎臓デー(WKD)】とは、腎臓病の早期発見と予防を促し、腎臓病による負担を世界的に縮小することを目的に、国際腎臓学会(ISN)と米国腎臓財団(IFKF)が2006年に設立されました。

今回はご自分の腎臓に注目してみましょう!いくつか質問形式になります。
最後まで、読んでいただけましたら幸いです。

 

☆1.腎臓は、どんな働きをしているのでしょうか?

答え)
①老廃物や余分な水分をろ過して、尿として排泄
②体内量やイオンバランスを調節
③血圧を適正にコントロール
④造血ホルモンを分泌して赤血球を生成
⑤ビタミンDを活性化させて、骨を丈夫にする

腎臓は尿の生成以外にも、身体にとって重要な働きをしている臓器です。

 

☆2.健康診断では、なぜ尿検査が必要なのでしょうか?

答え)
尿検査は労働安全衛生法で定められており、また腎臓病の早期発見につながるからです。また腎臓病の多くは無症状であるため、尿検査を行うことは重要です。

〜尿検査からわかること〜
※尿タンパク…腎臓に障害があると血液中のタンパク質が尿にもれ出ている状態
※尿潜血…尿中に赤血球がもれ出ている状態

🔴尿タンパクと尿潜血が陽性の場合
・慢性糸球体腎炎、・糖尿病性腎症、・高血圧による腎障害、・膠原病による腎障害など

🔴尿潜血が陽性の場合
・膀胱癌、・腎癌、・前立腺癌、・尿管癌、・腎盂癌、・尿路結石症、・膀胱炎など

尿検査で、尿タンパク、尿潜血で異常を指摘されたら、さまざまな疾患が疑われるので、必ず受診してください。どんな病気も早期発見が大切です。

 

☆3.新たな国民病と考えられている【慢性腎臓病】とは、どういう病なのでしょうか?

答え)
慢性腎臓病(CKD)は、日本では1,330万人、8人に1人がCKD患者で、腎臓の働き(GFR)が健康な人の60%以下に低下する(GFRが60mℓ/分/1.73㎡未満)か、あるいはタンパク尿が出るといった腎臓の異常が続く状態を言います。

疾患の認知度は全体で50.7% 、若年層で低い傾向(半数以下)で、初めて聞く言葉という方が多いと思います。
下記グラフ参照。

〜腎臓病を防ぐために大切なポイント〜

①血圧値と血糖値、コレステロール値を良好にコントロールすること
②自覚症状に乏しい腎臓の病気は早期から適切な治療を受けること

腎臓を労ることは、脳卒中・心不全・心筋梗塞の予防にもつながります。
慢性腎臓病(CKD)は早期では治療で回復します。しかし放っておくと、どんどん進行して、将来透析療法や腎臓移植を行わなければいけなくなる可能性があります。

さいごに、
腎臓は肝臓と同じく沈黙の臓器です。症状が現れる頃は病状が進行している状態なので、健康診断を受けること、そして異常を指摘されたら医療機関に受診を再検査、精査を受けてください。

 

〈参考資料〉
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/jinshikkan/dl/100311-1b_0003.pdf
https://www.kyowakirin.co.jp/ckd/working/index.html
https://j-ka.or.jp/newsinfo/2020/02/-ckd.php
https://jsn.or.jp/general/guide/urine.php
https://www.urol.or.jp/public/symptom/01.html

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