
ピコフラクショナルとは?毛穴・ニキビ跡・肌質改善に効果的な最新美肌治療を解説
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ピコフラクショナルとは?毛穴・ニキビ跡・肌質改善に効果的な最新美肌治療を解説
「毛穴が目立つ」
「ニキビ跡がなかなか消えない」
「肌のキメが乱れてメイクのりが悪い」
そんなお悩みを抱えていませんか?
こうした肌トラブルに悩む20〜30代の方を中心に、男女問わず注目されているのが“ピコフラクショナル”という最新の美肌レーザー治療です。
肌の深層に微細なレーザーを照射することで、自己再生力を高め、毛穴やニキビ跡、小ジワ、肌質全体の改善が期待できるこの治療。従来のレーザーより痛みやダウンタイムが少なく、自然な肌再生を促す点が大きな特徴です。
本記事では、ピコフラクショナルの仕組み・効果・治療の流れ・リスクやおすすめの併用施術までをわかりやすく解説します。
ピコフラクショナルとは?
ピコフラクショナルは、超短時間のピコ秒(1兆分の1秒)レーザーを、肌に点状(フラクショナル)に照射することで、肌の自己修復力を高める美肌治療です。
ごく微細なレーザーが肌の深層(真皮層)に選択的に働きかけることで、コラーゲンやエラスチンの生成を促進し、毛穴の開き、ニキビ跡、小ジワ、肌のキメの乱れといった肌悩みに幅広くアプローチします。
照射による熱ダメージが少ないため、施術後の赤みやヒリつきが比較的軽く、回復も早いのが特長。肌の自然な再生力を活かすことで、ハリ感やなめらかさ、透明感のある肌を目指すことができます。
「スキンケアだけでは限界を感じている」「できるだけ自然に肌を整えたい」
そんな方に、男女問わず近年注目されている最新の美肌治療です。
ピコレーザーとは
ピコレーザーとは、「ピコ秒(1兆分の1秒)」という極めて短い時間で照射される、最新型の医療用レーザーです。
従来のQスイッチレーザーは「ナノ秒(10億分の1秒)」単位の照射でしたが、ピコレーザーはその約1,000分の1の速さでエネルギーを届けるため、より高精度かつスピーディーに色素へアプローチできるのが特徴です。
この超短時間の照射により、メラニン色素をより微細に粉砕でき、シミ・そばかす・くすみ・色ムラ・タトゥー除去といった色素トラブルに対して、高い治療効果が期待されます。
また、照射による熱ダメージが少ないため、肌への刺激や赤みが軽く、ダウンタイムも短いというメリットもあります。
近年では、色素治療にとどまらず、肌のキメやハリの改善、毛穴ケア、アンチエイジングといった肌質改善目的でも広く用いられており、美容医療の定番治療のひとつとして注目されています。
ピコフラクショナルの特徴とおすすめポイント
ピコフラクショナルの最大の特徴は、肌の深層(真皮層)にだけ選択的に微細な刺激を与える“フラクショナル照射”によって、肌質そのものの再構築を目指せる点にあります。
レーザーを点状に照射することで、照射部位と非照射部位をバランスよく残しながら自己再生力を高めるという特性があり、肌へのダメージを抑えつつ、回復力を最大限に活かす設計になっています。
この仕組みにより、毛穴の開き・ニキビ跡・小ジワ・ハリの低下・キメの乱れといった複数の肌悩みに対して同時にアプローチできる点が大きな魅力です。
スキンケアや他の施術では改善が難しいような、肌の凹凸や質感の悩みにも効果が期待できます。
ピコフラクショナルのおすすめポイント
- ●ダウンタイムが短く、施術翌日からメイク可能なケースも多い
- 忙しい日常でも取り入れやすく、周囲に気づかれにくい治療として人気です。
- ●照射による熱ダメージが少なく、色素沈着などのリスクを抑えやすい
- 肌への負担が軽く、敏感肌や初めてのレーザー治療にも適しているとされています。
- ●毛穴・ニキビ跡・小ジワ・ハリ不足など、複数の肌悩みに同時対応可能
- 一度の治療で複数の改善効果が期待できるため、総合的な肌質ケアに向いています。
肌全体のトーンアップやキメの整いなど、“肌印象”を底上げしたい方にもおすすめ
メイク映えや素肌の透明感を重視したい方にとって、魅力的な選択肢となり得ます。
当院提携院にて「ピコフラクショナル」の取り扱いがございます
ピコトーニング・ピコスポットとの違い
ピコレーザーには、目的や照射方法の違いによって複数のモードが存在します。中でもよく使われるのが、以下の3種類です。
■ ピコスポット
高出力のレーザーを一点に集中して照射するモードで、シミやそばかす、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)などの色素斑をピンポイントで除去します。比較的少ない回数で効果が見込めるケースもあり、局所的な色素治療に適しています。
■ ピコトーニング
低出力のレーザーを顔全体にやさしく照射するモードです。くすみ・色ムラ・肝斑などの改善に効果が期待でき、肌のトーンを均一に整える目的で使われます。刺激が少ないため、肝斑の悪化を避けたい方にも選ばれる傾向があります。
■ ピコフラクショナル
ピコ秒レーザーを点状(フラクショナル)に照射することで、肌の深層(真皮層)を刺激し、コラーゲン生成を促す治療モードです。毛穴の開き、ニキビ跡、小ジワ、肌のハリ不足など、肌の質感そのものを改善したい方に適しています。
モード別のアプローチの違い
モード名 | 対象となる悩み | 主な目的 | 照射の特徴 |
---|---|---|---|
シミ・そばかすなど | 色素のピンポイント除去 | 一点集中、高出力 | |
くすみ・色ムラ・肝斑など | 肌全体のトーン補正 | やさしい照射、低出力 | |
毛穴・ニキビ跡・小ジワなど | 肌質の再構築・再生 | 点状照射、真皮層まで届く |
ピコスポットやピコトーニングは、肌の「色」=色素トラブルへのアプローチを得意とするのに対し、ピコフラクショナルは肌の「質」=凹凸・ハリ・キメなどの再生を目的としています。
ピコフラクショナルが効果的な肌悩み3選
ピコフラクショナルは、肌の自己修復力を高めることで、“肌質そのものを整える”ことを目的としたレーザー治療です。
特に以下のようなお悩みに対して、改善が期待されています。
1. 毛穴の開き
加齢や紫外線ダメージ、皮脂分泌の増加などが原因で目立ちやすくなる「開き毛穴」。ピコフラクショナルは、コラーゲンの生成を促すことで肌の内側からハリを生み出し、毛穴を引き締める効果が期待されます。
スキンケアでは届かない肌の深層(真皮層)にアプローチすることで、毛穴の目立ちにくい、なめらかな肌質への改善が期待できます。
2. ニキビ跡・クレーター肌
炎症性ニキビの跡が残り、肌が凸凹になってしまう「クレータータイプのニキビ跡」。これは真皮層にダメージが残った状態です。
ピコフラクショナルは、点状のレーザーで微細な傷をつけることで肌の再生を促進し、ターンオーバーを活性化。凹凸をなめらかに整え、肌の質感を改善することが期待されています。
3. 小ジワ・たるみ毛穴
目元・口元の小ジワや、加齢とともに目立ってくる「たるみ毛穴」も、ピコフラクショナルの得意分野です。
真皮層のコラーゲンを再構築する働きにより、ふっくらとしたハリ感が生まれ、小ジワや毛穴の目立ちにくい若々しい印象の肌へと近づけます。
ピコフラクショナル治療の流れ
① カウンセリング(ヒアリング・診察)
まず専門のスタッフが現在のお悩みやご希望、ライフスタイルなどを丁寧にヒアリングします。
その内容をもとに、医師が肌の状態を診察し、ピコフラクショナルの適応やリスクを判断した上で、出力・照射範囲・施術回数などのプランを決定します。
② 洗顔・麻酔(必要に応じて)
施術前に洗顔を行い、メイクや皮脂をきれいにオフします。痛みに敏感な方には、麻酔クリームを塗布して刺激を軽減する場合があります。
③ レーザー照射
レーザー照射の施術時間は部位や範囲によって異なりますが、顔全体でおよそ15〜30分程度が目安です。
④ クーリング・鎮静ケア
照射直後の赤みや火照りを抑えるため、冷却や鎮静処置を行います。痛みや熱感が残っている場合も、この工程で徐々に落ち着きます。
⑤ アフターケアの説明
施術後の肌はデリケートな状態です。保湿ケアや紫外線対策の方法、ホームケアの注意点について説明があります。アフターケアを適切に行うことで、治療の効果をより引き出し、肌の回復もスムーズに進みやすくなります。
当院提携院にて「ピコフラクショナル」の取り扱いがございます
ダウンタイム
ピコフラクショナルは、フラクショナルCO2レーザーやフラクセル(Fraxel)など従来のフラクショナル系レーザーと比べてダウンタイムが比較的短く、日常生活に支障をきたしにくい治療とされています。
肌質や回復のスピードには個人差があります。以下は多くの方に見られる一般的な経過の目安です。
ダウンタイムの目安と経過
施術当日
軽度の赤みやヒリヒリ感、熱感を感じることがあります。施術後は冷却ケアが行われますが、数時間〜当日中は赤みが残る場合もあります。
翌日〜2日目
赤みが徐々に落ち着き、肌にザラつきや乾燥感を覚えることがある時期です。洗顔やスキンケアは刺激の少ない製品を使うようにしましょう。
3〜5日目
赤みがほぼ解消し、メイクも可能になるタイミングです。肌がなめらかさを取り戻してくる頃ですが、引き続き保湿と紫外線対策を徹底することが大切です。
ダウンタイム中のケアのポイント
肌のバリア機能が一時的に弱まっているため、しっかりとした保湿ケアで回復をサポートしましょう。
《 紫外線対策 》
UVダメージを避けることが何より重要です。外出時は必ず日焼け止めを使用し、帽子や日傘の活用もおすすめです。
《 刺激を避ける 》
ピーリング・スクラブ・アルコール成分の強い化粧品などは、ダウンタイム中は避けましょう。
ピコフラクショナルのメリット・デメリット
治療を検討するうえで、良い点と注意すべき点の両方を把握することがとても大切です。
ここでは、ピコフラクショナルの主なメリットとデメリットをご紹介します。
メリット(おすすめの理由)
ダウンタイムが短く、日常生活への影響が少ない
他のフラクショナルレーザーと比べて、赤みやヒリつきが軽度で回復も早く、忙しい方でも取り入れやすい施術です。
コラーゲンの生成を促し、自然な若返りをサポート
点状照射による刺激で肌の再生力が高まり、ハリや弾力がアップしやすく、肌質の根本改善が期待されます。
色素沈着のリスクが比較的低く、安全性が高い
熱による刺激が少ないため、色素トラブルが起こりにくいとされ、敏感肌の方にも向いているとされています。
デメリット(事前に知っておきたいこと)
●効果を実感するには複数回の施術が必要なことも
1回で劇的な変化が出るというよりは、数回の治療を重ねることで徐々に肌質が整うタイプの施術です。
●他の治療と比べて費用が高めに感じられることも
ピコレーザー機器は高性能である分、1回あたりの価格がやや高めに設定される傾向があります。
●痛みを感じやすい方は麻酔クリームを使用する場合も
照射中に軽いチクチク感や熱感を覚える方もおり、快適に受けるには麻酔が必要なケースもあります。
ピコフラクショナルが効果的な年齢層と目的
ピコフラクショナルは、毛穴の開き・ニキビ跡・肌の凹凸・キメの乱れなど、肌質そのものの改善を目指す治療です。
スキンケアでは根本的な改善が難しい肌悩みに対して、レーザーで肌の再生力を高めることで、質感の向上やなめらかさを引き出す効果が期待できます。
特に20代後半〜30代の方に人気が高く、毛穴・ニキビ跡の治療を目的に選ばれることが多いですが、肌の変化が出やすい40〜50代の方にとっても、エイジングケアの一環として有効です。
年代別の施術目的と期待される効果
20〜30代の方
毛穴の開きやニキビ跡、肌の凹凸など、若年層に多い肌トラブルの改善と肌質の底上げに適しています。透明感やなめらかさを求める方におすすめです。
30〜40代の方
小ジワやたるみ毛穴など、年齢とともに表れやすい肌のゆるみや質感低下に対して、コラーゲン生成を促し、自然なハリや弾力感をサポートします。
40〜50代の方
肌のハリ不足やくすみ、複合的な年齢肌の悩みに総合的に働きかけることが期待され、無理のない若返りを目指したい方にも適した治療です。
注意が必要な年齢層
●60代以降の方
加齢により皮膚の再生力が低下している場合、効果の実感が出にくいことがあるため、他の治療と併用したプランや医師による適応判断が重要です。
●10代〜20代前半の方
アクティブな炎症ニキビが出ている場合や、肌が敏感になっている時期には、刺激が逆効果となる可能性があるため慎重な判断が必要です。まずは医師に相談の上で検討しましょう。
ピコフラクショナルをおすすめできない方・施術時のリスクと副作用について
ピコフラクショナルは、肌質改善やニキビ跡、毛穴の引き締めなどに効果が期待される治療ですが、体質や内服中の薬、皮膚の状態などによっては施術が受けられない、または慎重な判断が必要な場合があります。
また、施術後には一時的な赤みなどの副反応が見られることもあります。
ピコフラクショナルをおすすめできない方・注意が必要な方
以下のいずれかに該当する方は、施術ができない、またはリスクが高まる可能性があります。
- ●妊娠中・授乳中の方
- ●日焼け直後、または日焼けの予定がある方
- ●光増感剤(光過敏を起こす可能性のある薬)を服用中の方
- ●抗凝固薬、レチノイド、アキュテインなどを服用中の方
- ●施術予定部位に繰り返しヘルペスを発症している方
- ●白斑や、肥厚性瘢痕・ケロイドになったことがある方
- ●原因不明の皮膚病変がある場合
- ●血液がサラサラになる薬(抗血小板薬・抗凝固薬)を内服している方
- ●糖尿病で治療中の方
上記に該当する場合でも、お肌の状態やご希望に応じて、他の施術をご案内できることがあります。
ご不安な点がありましたら、まずはクリニックまでお気軽にご相談ください。
考えられる主な副作用・リスク
ピコフラクショナルは比較的安全性の高い治療とされていますが、以下のような副反応が一時的に見られる場合があります。
- ●赤み・ヒリつき・軽度の腫れ(通常は数時間〜1日程度で自然に軽減)
- ●一時的なかゆみ・乾燥感・ザラつき(ダウンタイム中に起こりやすい反応)
- ●ごく稀に色素沈着・色ムラが生じることも(肌質や紫外線・摩擦の影響)
施術後は、保湿と紫外線対策をしっかり行うことで、これらのリスクを大幅に軽減することができます。
おすすめの組み合わせ治療
ピコフラクショナルは単独でも肌質改善に効果が期待できる施術ですが、
以下のような治療と組み合わせることで、より総合的な美肌ケアが可能になります。
ピコトーニング
くすみや色ムラ、肝斑などの肌の色調に関する悩みに効果的な照射モードです。
ピコフラクショナルが肌の“質”に働きかけるのに対し、ピコトーニングは“色”にアプローチするため、併用することで全体的な肌印象が明るく均一に整います。
エレクトロポレーション
レーザー後の肌に、ビタミンCやトラネキサム酸などの有効成分を深部まで浸透させる導入治療です。
ダウンタイム中の肌の炎症や乾燥を抑え、回復をサポートしながら透明感・潤いを高める目的で併用されることが多いです。
ハイドラジェントル
水流を使って毛穴の奥の汚れや古い角質・余分な皮脂をやさしく除去する施術です。
施術前に肌の受け入れ環境を整えるプレケアとして行うことで、レーザーや導入治療の効果をより引き出しやすくなります。
当院提携院にて「ピコフラクショナル」の取り扱いがございます
ピコフラクショナルに関するよくある質問
ピコフラクショナルは何回くらい受けると効果がありますか?
一般的には、3〜5回ほど継続して受けることで、肌質の変化を実感される方が多いとされています。
効果の感じ方には個人差がありますので、まずは医師の診察やカウンセリングで相談することが大切です。
どれくらいの頻度で通うと良いですか?
肌の回復スピードや目的によって異なりますが、おおよそ3〜4週間に1回のペースで施術が行われることが多いようです。
痛みはありますか?
照射時に軽いピリピリ感や熱感を覚える方が多いとされています。
不安な方には、麻酔クリームなどで刺激を軽減する対応が取られることもあります。
敏感肌でも施術は受けられますか?
肌状態によっては可能なこともありますが、敏感肌の方は刺激に反応しやすいため、施術前の診察で慎重な判断が必要とされています。
ニキビがあるときでも施術できますか?
炎症を伴うニキビがある場合は、悪化を防ぐために施術を見合わせることがあります。
まずは医師に現在の肌状態を相談することが大切です。
男性でも受けられますか?
はい。ピコフラクショナルは性別にかかわらず、毛穴・ニキビ跡・肌質の改善を目的に受けられる施術として利用されています。
施術後すぐにメイクはできますか?
多くの場合、翌日からのメイクが可能とされていますが、赤みなどの反応が強い場合は無理せず、肌が落ち着いてからにしましょう。
ダウンタイム中のスキンケアで気をつけることはありますか?
はい。しっかりと保湿を行い、紫外線対策を徹底することが大切です。
また、刺激の強い化粧品や摩擦は避けることが推奨されています。
他の施術と併用できますか?
状況により、ピコトーニングやエレクトロポレーション、ハイドラジェントルなどと併用されることがあります。
色素沈着などの副作用はありますか?
一般的には熱の影響が少ない治療とされていますが、体質や肌の状態によって一時的な色素沈着や赤みが出ることもあるとされています。施術後の紫外線対策と保湿ケアがとても重要です。
【出典】
MYビューティクリニック銀座「ピコフラクショナルで毛穴やニキビ跡を改善?5つの効果とメリット、デメリットを解説」
https://mybc.jp/column/aesthetic-dermatology/4596/