ニキビは飲み薬で治す時代?内服薬の種類・効果・他の方法なども解説

  • クリニックブログ
2025/06/04

ニキビは飲み薬で治す時代?内服薬の種類・効果・他の方法なども解説

「ニキビがなかなか治らない」
「繰り返しできて困っている」
 
そんな悩みを抱えている方にとって、内服薬による治療は有力な選択肢の一つです。
 
外用薬やスキンケアだけでは改善しないケースでも、体の内側からアプローチできる内服薬を取り入れることで、治療や予防効果が期待できます。
 
 

当院提携院にて「ニキビ内服薬」
の取り扱いがございます。

 
 

ニキビ治療に使われる内服薬とは?

まずはニキビ治療のために使われる内服薬について、基本的なことを説明します。
 
そもそもニキビとは何か、内服薬の作用機序や、同じ薬である外用薬とはどう違うのかなどを確認していきましょう。
 

そもそもニキビとは

医学的にはニキビは「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれる皮膚疾患です。
 
皮脂腺が活発になりやすい思春期を中心に多くの方が経験するものです。
一般的な症状ですが、放置すれば炎症が悪化したり、場合によっては色素沈着やニキビ跡になることもあります。
 
ニキビは、毛穴に皮脂や古い角質が詰まることや、アクネ菌という常在菌が繁殖することで起こります。
 
症状が軽い段階では白ニキビや黒ニキビといった炎症を伴わない(非炎症性ニキビ)が見られ、進行すると炎症を伴った赤ニキビや、膿がたまった黄ニキビ、さらにひどくなると膿に血が混じった紫ニキビなどになります。
 

ニキビ内服薬の役割や作用機序

内服薬は体の内側からニキビの原因を抑える治療法です。
外用薬(塗り薬)と異なり、血流を通じて全身に作用するため、以下のようなアプローチが可能です。
 
主なニキビ内服薬は以下の通りです。

  • ・皮脂の分泌を抑える
    (例:イソトレチノイン)
  • ・アクネ菌などの菌を殺菌する
    (例:抗菌薬)
  • ・ホルモンバランスを整える
    (例:低用量ピル)
  • ・体質を整える
    (例:漢方薬)

 
これらの薬は、単独で使用されることもあれば、外用薬と組み合わせて処方されることがあります。
 
 

外用薬など他の治療との違い

項目 外用薬
(塗り薬)
内服薬
(飲み薬)
作用範囲 塗布した部位 全身に作用
即効性 内服薬よりも早い傾向 服用を続けることで効果を発揮
副作用 内服薬よりも少ない傾向 内臓など全身性の作用に注意が必要
保険適用 多くが対象 イソトレチノインなど一部は自由診療

 
軽度のニキビであれば外用薬だけでも改善可能ですが、それでも治らない場合は内服薬と併用をしていく流れが一般的です。
 
外用薬で治らないニキビでお悩みの方は、内服薬との併用で効果が期待できるかもしれません。
 
 

皮膚科で処方されるニキビ内服薬の種類

ではニキビの内服薬で実際に処方されるものにはどのようなものがあるのでしょうか。
 
ここでは内服薬として代表的な抗菌内服薬・漢方薬・ホルモン療法・ビタミン剤、最後に自由診療で注目されやすいイソトレチノインについて説明します。
 

抗菌内服薬

抗菌内服薬は、ニキビの原因菌であるアクネ菌の繁殖を抑える目的で処方されます。
 
主に炎症性ニキビに対して使用される治療法で、炎症を抑制する効果もあります。
 
よく使われる薬には、以下のようなものがあります。

  • ・ミノサイクリン(ミノマイシン)
  • ・ドキシサイクリン(ビブラマイシン)
  • ・ロキシスロマイシン

 
ただし、長期間の使用は抗菌薬が効かない菌(耐性菌)を生むリスクがあるため、1〜3ヶ月程度が使用期間の目安とされます。
実際の使用については、担当医と相談しながら決めていく必要があります。
 
 

漢方薬

漢方薬は、西洋薬のように「菌を殺す」「皮脂を止める」ような即効性は期待できませんが、根本的な体質の改善によりニキビ治療を目指すことが可能です。
 
ニキビ治療に使われる代表的な漢方薬は以下の通りです。

  • ・清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
    :炎症を抑える
  • ・荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
    :体の熱を冷ます
  • ・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
    :女性ホルモンの乱れに

 
体質に合えば効果的ですが、合わなければ意味がないため、皮膚科や漢方医の診断のもとでの服用が望まれます。
 
それぞれに副作用があり、飲んで良い場合とそうでない場合もあるため、医師の指導の元で使用するのが安心です。
 
 

ホルモン療法

ホルモンバランスの乱れによって生じる大人ニキビや女性特有のニキビに対して有効なのが、ホルモン療法です。
 
主に以下のような治療薬が用いられます。

  • ・低用量ピル(OC)
    :卵巣からの男性ホルモン分泌を抑えることで皮脂を減らす
  • ・スピロノラクトン
    :男性ホルモンの作用を抑えて難治性の女性ニキビの治療に使用される

 
低用量ピルは経口避妊薬のことであり、黄体ホルモンや卵胞ホルモンなど、女性ホルモンと言われるものです。
 
スピロノラクトンはもともとは高血圧治療のために承認されたもので、利尿作用を持つお薬です。
 
アンドロゲンという男性ホルモンの働きを抑制する効果もあることから、女性のニキビ治療に使用されることがあります。
 
場合によってはこの2つを併用することもあります。
 
 

ビタミン剤

ニキビの回復を助ける内服薬として、ビタミン剤が処方されることもあります。
 
特に肌のターンオーバーや皮脂のコントロールを助けるビタミンが使用されます。
 

  • ・ビタミンB2
    :過剰な皮脂分泌を抑制
  • ・ビタミンB6
    :ニキビ跡の原因であるチロシナーゼを抑制
  • ・ビタミンC
    :皮脂分泌の抑制やコラーゲン生成、抗酸化作用
  • ・ビタミンE
    :血行促進や炎症抑制、抗酸化作用

 
ニキビ治療に良い効果が期待されますが、過剰に摂取することで思わぬ作用が発生することもあるため、摂取量は医師に指示された量を守りましょう。
 
例えばビタミンEは血が止まりにくくなることや、男性ホルモンの分泌を助けることから皮脂分泌が過剰になりニキビが悪化するリスクがあります。
 
 

イソトレチノイン

イソトレチノインは、重症ニキビに対して効果を発揮する内服薬です。
 
皮脂腺を縮小させる作用により、皮脂分泌を抑制し、それによってアクネ菌の繁殖や炎症の悪化を防ぎます。
 
ただし、副作用には注意が必要で、特に胎児に奇形を発生させる催奇形性があるため、避妊が必須となります。
 
 

イソトレチノインとは?

ニキビの内服薬で調べると、イソトレチノインというお薬について目にする方も多いのではないでしょうか。
 
自由診療であるため保険診療よりも費用が高くなりますが、重症のニキビ治療への効果が期待できるものです。
 
ここではイソトレチノインの基本的なことや効果から、副作用や注意点、向いている方の特徴など、詳しく説明します。
 

基本情報

イソトレチノインは、重度のニキビ治療に用いられる内服薬で、ビタミンA(レチノール)の誘導体です。
 
主に「アクネトレント」や「ロアキュタン」、「アキュテイン」などの商品名で知られています。
 
皮脂腺を縮小させる効果により、皮脂分泌の抑制やアクネ菌の増殖抑制の作用を発揮し、重症のニキビ治療に効果が期待できるものです。
 
欧米では長年重症ニキビ治療の第一選択肢とされてきましたが、日本では現在、保険適用外の自由診療となっています。
 

使用方法と治療期間

イソトレチノインの服用は、1日1回、朝昼夕いずれかの食後に服用します。
脂溶性のため、空腹時には吸収されにくく、食後に服用することで吸収率が高くなるお薬です。
 
服用する量については、医師の指導のもと、患者さんに合わせて20〜40mgの間で決定されます。
 
また、治療期間は通常3〜6ヶ月や4〜6ヶ月が目安です。
使用開始から1ヶ月で改善を感じる方もいますが、再発防止のために、改善を感じてから数ヶ月の使用が推奨されることが一般的です。
 

副作用や注意点

イソトレチノインは非常に効果が高い反面、副作用が多く、継続的な経過観察が必要です。代表的な副作用と注意点は以下の通りです。
 

  • ・主な副作用
  • 口唇や皮膚の乾燥
    かゆみや発疹など皮膚症状
    肝機能など血液検査の異常
    催奇形性や流産など胎児への影響
    一時的なニキビの悪化
    脱毛
    筋肉痛や関節痛などの体の痛み
    頭蓋内圧の亢進
    結膜炎や目のかすみなど目の症状
     

  • ・重篤な副作用
  • アナフィラキシーショック
    スティーブンスジョンソン症候群
    クローン病などの炎症性腸疾患
    うつや幻覚などの精神疾患
     

  • ・注意点
  • 催奇形性があるため避妊が必須
    最終服用日から6ヶ月間は献血ができない
    併用ができない薬がある

 
これらのリスクを理解した上で、必ず医師の処方と定期検査を受けながらの使用が求められます。
 

オンライン診療での処方例

最近では、イソトレチノインをオンライン診療で処方するクリニックも増えてきました。
 
近くにイソトレチノインを扱っている医療機関がない方や、病院に行くタイミングがない方でも、処方を受けられる可能性があります。
 
一般的な流れは以下の通りです。

  • 1.オンライン診療で医師による問診
  • 2.必要に応じて血液検査の指示
    (郵送や提携機関で実施)
  • 3.問題がなければ薬が自宅に郵送

 
場合によっては医師の判断により対面診察が必要となるケースや、処方を受けられないケースもあるでしょう。
 

おすすめな人

イソトレチノインは以下のような方に向いています。
 

  • ・過去に複数の治療を試しても改善しなかった症状の重いニキビの方
  • ・治りにくい中等度のニキビでお悩みの方

軽度のニキビ治療には基本的に他の治療法が推奨されるでしょう。
 
 

ニキビ内服薬の選び方

ニキビ治療における内服薬は種類が多く、それぞれ作用や対象となる症状が異なります。
 
ここでは選び方の視点として、症状の重さ・保険診療と自由診療・市販薬との比較の、3つを紹介します。
 

症状の重さで選ぶ

まず基本的な判断軸が「ニキビの重症度」です。
軽度の白ニキビ・黒ニキビから、膿を伴う重症ニキビまで、状態に応じて適切な内服薬が異なります。
 

ニキビの
状態
おすすめの
内服薬
軽度 ビタミン剤・漢方薬・
ホルモン療法
中等度 抗菌内服薬
重度 複数の内服薬の併用・
イソトレチノイン

 
ホルモン療法は低用量ピルの服用を指します。
 
重度のニキビの場合は、スピロノラクトンと低用量ピルのように、いくつかの飲み薬を併用することがあります。
 

保険診療と自由診療の違い

ニキビ治療に使われる内服薬には、「保険が適用される薬」と「保険が使えない自由診療の薬」があります。
 
治療内容や費用に大きく影響するため、あらかじめ違いを把握しておきましょう。
 

比較項目 保険診療 自由診療
対象薬 抗菌薬・漢方薬・
ビタミン剤など
イソトレチノイン・
低用量ピルなど
費用負担 3割負担
(または1〜2割)
全額
自己負担
診療内容 医師の判断により保険適用内で制限あり より自由に治療方針を選べる

 
自由診療の費用はクリニックによって大きく異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
 

市販薬との比較

ニキビの内服薬には、ドラッグストアなど個人で購入できる市販薬もあります。
 
ただし、効果の強さや即効性という点では、医療用医薬品(病院で処方されるお薬)のほうがあると理解しておきましょう。
 

項目 市販薬 医師の処方薬
購入 自由に購入可能 診察が必要
代表成分 ビタミン剤・漢方・抗炎症成分 抗菌薬・イソトレチノインなど
効果の
強さ
穏やか・補助的 市販薬より強く治療目的
副作用
管理
自己管理が重要になる 医師や薬剤師などからフォローがある

 
ドラッグストアなどでも、在籍している薬剤師の説明を受けることで使用は可能です。
 
患者さんの状態を医師が把握した上で処方してくれるお薬のほうが安心だと感じる方は、市販薬を購入するよりも、一度診察を受けるほうがよいでしょう。
 
 

ニキビ内服薬を使うときの注意点

ニキビの内服薬を安全に使用するための注意点について、以下の4点を紹介します。
 

  • ● 医師の指導のもと服用する
  • 例えば、抗菌薬やイソトレチノインのような強い薬は自己判断での服用や使用の変更は危険です。処方時には既往歴や体質を確認してもらい、適切に使用することが大切です。
     

  • ● 自己判断で勝手に使用をやめない
  • 症状が改善したからといって自己判断で服用を中止すると、再発や耐性菌の出現などのリスクがあります。中止や減量も、必ず医師と相談して行いましょう。
     

  • ● 妊娠中や授乳中は使用できない薬もある
  • イソトレチノインや低用量ピルなど、胎児に強く影響する薬は妊娠・授乳中は使用不可です。使用中は避妊が必須となる場合もあるため、ライフプランも考えたうえでの選択が必要です。
     

  • ● 検査や通院が必要な場合は必ず行く
  • 副作用などの観点から、定期的な血液検査や通院が必要になるケースもあります。自覚症状がなくても体の中で変化が起こっていることもあるため、指示された通院はしましょう。

 
 

市販のニキビ内服薬について

ニキビに悩む人の中には、「まずは市販薬で何とかしたい」という方も多いでしょう。市販薬でもある程度の改善は可能ですが、選び方や注意点を押さえておく必要があります。
 

  • ● 市販薬でよく使われる成分
  • ビタミンB2・B6:皮脂分泌の調整をサポート
    漢方薬(清上防風湯など):体質改善によるアプローチ
    抗炎症成分(グリチルリチン酸など):赤みや腫れの軽減
     

  • ● 市販薬のメリット
  • すぐに購入できるため利便性がある
    副作用の心配が少ないと考えられている
    軽度のニキビやスキンケアの補助に向いている
     

  • ● 市販薬の限界
  • 中等度以上のニキビには効果が弱い
    根本治療にはならないこともある
    継続しても改善が見られない場合は皮膚科の受診が必須

 
副作用の心配は少ないですが、使用する前には付属の説明書を読んだり、購入時に薬局薬剤師に説明を聞いておくと、より安全に使用できるでしょう。
 
 

ニキビ治療のための外用薬

内服薬だけでなく、外用薬の使用もニキビ治療には有効な手段です。
 
軽度〜中等度のニキビには外用薬だけで改善が見られるケースもあります。
 
ここでは塗り薬などにも関心が湧いてきた方向けに、外用薬の例も示しておきますね。
 

薬の種類 作用
過酸化ベンゾイル
(ベピオなど)
アクネ菌の殺菌
アダパレン
(ディフェリン)
毛穴の詰まりを改善・ターンオーバー促進
抗菌剤
(ダラシンTゲルなど)
殺菌作用
抗炎症薬 赤みや腫れを軽減

 
 

ニキビ治療のための点滴・注射・美容施術

 
ニキビ治療は薬だけでなく、美容皮膚科を中心に即効性や根本改善を目的とした施術も選ばれるようになってきています。
 
いずれも自由診療になりますが「イソトレチノインは気になるけど内服はちょっと…」という方は一度検討してみると良いでしょう。
 

施術名 内容と効果
ビタミンC点滴 抗酸化・抗炎症作用、コラーゲン生成など
グルタチオン点滴 美白、肝機能を高めて肌質改善のサポートなど
ケミカルピーリング 古い角質を除去し、毛穴の詰まりを防ぐ
光治療
(IPL・LEDなど)
雑菌の繁殖を抑制、過剰な皮脂分泌を抑制
ダーマペン ターンオーバーを促進してニキビやニキビ跡を改善

 
美容施術のメリットは即効性や効果を感じやすいことでしょう。
 
デメリットは、保険適用外のため費用が高いことや、継続して効果を感じるには定期的な通院が必要であることが多いこと、受けられない場合があることなどが挙げられます。
 
ニキビそのものの治療だけでなく、ニキビ跡が気になる方や短期間で見た目を改善したい方にとっては良い選択肢になるかもしれません。
 
 

ニキビ対策のためにできるセルフケア

ニキビの改善や予防には、薬の使用だけでなく、日々の生活習慣を整えることも重要です。
 
セルフケアを意識することで、肌トラブルを起こしにくい状態を作ることができます。
できる範囲で、ニキビができない体づくりをしていきましょう。
 

  • ・正しい洗顔を心がける
  • 洗顔は朝と夜の1日2回
    たっぷりの泡で優しく洗顔してゴシゴシ擦らない
    洗顔後はすぐに保湿をする
     

  • ・食生活を見直す
  • 過剰な脂質や糖分に注意し栄養バランスの良い食生活を送る
    ビタミン類や食物繊維を意識して摂る
    発酵食品や野菜を取り入れて腸内環境を整える
     

  • ・睡眠とストレス管理
  • 睡眠不足はホルモンバランスの乱れにつながる
    毎日6〜8時間の睡眠を取って規則正しい生活を送る
    ストレスが溜まったら意識的にリフレッシュの時間を作る

 
 

ニキビ治療と保険適用のお話

 
ニキビは身近な症状ですが、皮膚科で診察を受ければ、基本的に保険診療の範囲で治療やお薬をもらうことが可能です。
 
保険診療で受けられる治療には以下のような治療が挙げられます。

  • ・抗菌内服薬(ミノマイシンなど)
  • ・ビタミン剤(B群やCなど)
  • ・外用薬
    (ベピオゲルやディフェリンゲルなど)
  • ・一部の漢方薬

 
自己負担は基本的に3割で済むため、保険診療であれば費用を抑えながら治療できます。
 
自由診療の場合は以下のような治療が挙げられます。

  • ・イソトレチノイン
  • ・低用量ピル
  • ・ケミカルピーリング
  • ・光治療やレーザー治療
  • ・美容点滴や注射など

 
自由診療とはいえ、患者さんの状態によっては受けられないことがあります。

 
また、自由診療は保険適用がされず、医療機関が値段の設定をしています。
高すぎるところも注意ですが、安すぎる場合にも注意して、安くなっている理由などについても確認しておきましょう。
 
費用面が気になる方は、初診料や再診料なども確認しておくことをおすすめします。
 
 

ニキビの内服薬の注意点とよくある質問(Q&A)

最後によくある質問についてご紹介します。
 

飲むタイミングや食事との関係

ニキビの内服薬の多くは、毎日決まった時間に飲むことで安定した効果が期待できます。
 
処方薬の場合は医師や薬剤師の説明、市販薬の場合は添付の説明書や販売担当の薬剤師などの指示にしたがって使用しましょう。

副作用が出た場合の対処

軽度に感じる場合も含め、副作用や気になる症状がある場合はすぐに医師に相談することが推奨されます。

他の薬との併用は可能?

薬によっては併用に注意が必要なものがあります。必ず医師に服用中の薬を伝えてからお薬をもらいましょう。

内服薬と外用薬どっちが良いですか?

症状の程度や個人の体質によって異なります。
 
内服薬と外用薬で効き方や副作用の出方に特徴があるため、要望がある場合は医師に伝えて、相談した上でお薬をもらうとよいでしょう。

イソトレチノインは個人輸入していい?

個人輸入は安全性や副作用への対応ができないため必ず避けましょう。
 
健康被害が起こった場合、国からの救済措置を受けることができません。
 
個人輸入の場合は本当に目的の成分が入っているのかわからず、全く別の成分が含まれるリスクもあります。
 
予期せぬ副作用や後遺症などが起こるケースもないとは言い切れないため、薬を使いたい場合は医療機関やドラッグストアで購入しましょう。

低用量ピルとイソトレチノインはどちらがいい?

一般的には、ホルモンバランスの乱れが原因の場合は低用量ピルが効果的で、皮脂分泌の過剰や重症ニキビにはイソトレチノインが適しているでしょう。
 
ただし、お薬の比較は体質やライフステージによって大きく異なります。
 
ネット上の情報だけで完結せず、医師と相談した上で決定することが大切です。
 
個人輸入は安全性や副作用への対応ができないため必ず避けましょう。

 
 

まとめ|症状にあった治療を医師と相談して選ぼう

 
ニキビの内服治療は、症状の重さや体質、ライフスタイルによって適切な選択肢が変わります。
 
自己判断での使用はリスクを伴うため、まずは皮膚科を受診し、医師と相談しながら治療方針を立てることが何よりも大切です。
 
また、薬の効果を得られやすくするため、また長期的な目線で考えると、食生活・スキンケア・睡眠などを見直して、そもそもニキビができない体と習慣作りをしていくとよいでしょう。
 
自信を持って自分らしく過ごすために、自分の肌と丁寧に向き合っていきましょう。
 
 

当院提携院にて「ニキビ内服薬」
の取り扱いがございます。

 
 

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