A型肝炎の原因や症状、感染経路を解説!E型肝炎との違いも紹介

  • クリニックブログ
2024/05/01

A型肝炎の原因や症状、感染経路を解説!E型肝炎との違いも紹介

「よく耳にするA型肝炎ってどんな病気?」
「発症原因には何がある?人に移るの?」
「E型肝炎とどう違うの?」
というようなお悩みや疑問はありませんか。
 
A型肝炎は一過性の急性肝炎を引き起こすのが特徴であり、慢性的な肝炎を起こすことはありません。本記事では、A型肝炎の原因や症状、感染経路について紹介し、A型肝炎とE型肝炎の違いについても解説します。

 

A型肝炎とは?

A型肝炎とはどのような病気なのか、原因や感染経路、潜伏期間と症状、流行している地域について解説します。

原因

A型肝炎にかかってしまう原因は、A型肝炎ウイルスにあります。世界中にありふれているウイルスで、特に水道設備が整っていない国でよくみられます。というのも、A型肝炎ウイルスは糞便のなかに存在しているウイルスであるためです。
 
日本では、排泄された糞便は下水タンクに溜まり定期的にバキュームカーで除去するため、感染リスクは低い傾向です。しかし、下水道が設備されていない国は川などに糞便が流れるため、川の水を介して感染するリスクが高まります。

 

感染経路

主な感染経路は食事です。
A型肝炎ウイルスは糞便に存在しているため、汚染された川で野菜や魚を洗ったり、汚染水を使用したりして感染します。また、汚染水に生息する魚介類を食べることで感染するケースも多い傾向があります。なかには、性行為や輸血といった血液の接触がきっかけで感染した例も報告されています。

 

潜伏期間・症状

体内にウイルスが侵入してから発症するまでの期間は15日〜50日と非常に幅があります。
平均では28日程度とされ、発熱や全身の倦怠感が最初にみられます。
 
また、治療せずに過ごすとさらに食欲不振や嘔吐も出現するようになり、数日経つと肝機能低下を起こすのが一般的な流れです。特に注意が必要なのは高齢者であり、劇症化して命を落とすケースがあります。
 

予後

発症してからの予後は、若い方の発症だと良い方向に向かうことが多い傾向です。一方で50歳以上で発症した場合は、劇症肝炎などの合併症を引き起こしたりするケースが多く見受けられます。全年齢での致死率は0.3%程度と低いですが、50歳を超える方の致死率は1.8〜5.4%にまで上がります。よって、年齢が上がるほど徹底した予防が大切であるといえるでしょう。

 

流行している地域

全世界で感染がみられる病気ですが、先述したように水道設備がなされていない国では流行しています。日本でも戦後に流行があり危うい時代もありましたが、現在では水道整備がされているため発症リスクは極めて低いです。現在、流行がみられる国では東南アジアや中国、インドがあります。
 
渡航する際は食べる物に気をつけて対策する必要があります。

 

 A型肝炎ワクチンについて詳しくはこちら

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A型肝炎の診断方法・予防・治療法について

A型肝炎が疑われる場合の診断方法、感染しないための予防法、診断確定後に行う治療法について解説します。

診断方法

急性の発熱に伴い肝機能低下による症状が見受けられる場合は、A型肝炎の可能性を疑って検査されます。検査内容に関しては、血液検査または便検査を実施し、ウイルスの遺伝子を調べて診断します。
 
そのほかにも、血液検査でHAV-IgM抗体を測定することでも検査が可能です。HAV-IgM抗体の検査は発症してから2週間以内で受診した場合、偽陰性の結果が出ることがあります。よって、検査が陰性であっても症状から感染が疑われる場合は再検査で確認を行います。

 

予防法

感染リスクのある地域に行っても旅行を楽しんだり、仕事に勤しんだりできるよう、3つのポイントを紹介します。
 
インドや中国などに行く場合は実践していきましょう。

 

【予防法1】十分に加熱された食品を選ぶ

感染しないための予防法のひとつ目は「十分に加熱された食品を選ぶ」ことです。ウイルスに感染した食品を食べたとしても、しっかりと加熱された食材のなかでは生きていけないため感染を予防できます。日本国内でも予防する場合は、85℃を目安に1分間以上加熱することを意識してください。
 
せっかく海外に行くにもかかわらず、好きなものを食べられないと物足りなさを感じるかもしれません。致死率は低いとはいっても、いつ発症して重症化するかわかりません。自分の身を守るためにも、食べるものは選択しましょう。

 

【予防法2】ワクチン予防接種を受ける

感染しないための予防法のふたつ目は「ワクチン予防接種を受ける」ことです。A型肝炎にはワクチン接種による予防法があります。流行地域へ行く前にワクチン接種を受けることで、感染・発症リスクを大きく抑えられます。
 
気をつけなくてはならないのが、接種回数が2回あることです。2回の接種を受けることで抗体を得ることができますが、2回目は初回から14日空けてからではないと打てません。よって、渡航日から逆算してスケジュールを調整する必要があります。

 

【予防法3】トイレや食事の際の衛生管理を徹底する

感染しないための予防法の3つ目は「トイレや食事の際の衛生管理を徹底する」ことです。A型肝炎の感染者の排泄物にはウイルスが排出されているため、自宅以外でトイレを使用した際は手洗いが必須です。たとえば、出先のレストランでお手洗いに行き手を洗わず食事をすると、感染者がトイレを使用していた場合、自身にウイルスが移ってしまう恐れがあります。
 
石鹸を使用した手洗いをすることで感染リスクは下げられるため、徹底して行いましょう。

 

治療法

A型肝炎は安静と食事療法による治療が基本です。症状への治療は、現在特効薬などの治療薬はまだないため、対症療法による治療を行います。
 
たとえば、発熱があれば解熱剤を使用し、脱水があれば点滴で水分を補給します。

 

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A型肝炎とE型肝炎の違いとは?

A型肝炎とE型肝炎はよく似ているといわれますが、大きな違いがあります。以降では、E型肝炎とはどのような病気なのか、A型肝炎との違いを3つ解説します。

E型肝炎とは

E型肝炎ウイルスに感染することで発症する急性の肝炎です。国内でも発症例は見受けられ、2016年時点の全国の届出数は354件でした。これは、2012年の121例から233例も増加しており、非常に増えている状況です。致死率はA型肝炎の10倍あるといわれています。
 

違い①ウイルスの違い

A型肝炎との違いは「ウイルス」です。A型肝炎はA型肝炎ウイルスによって発症し、E型肝炎はE型肝炎ウイルスが発症原因です。ただ、感染経路は似ており、生肉や加熱が不十分な食材を食べると感染するリスクがあります。

 

違い②潜伏期間

A型肝炎との違いは「潜伏期間」です。A型肝炎は平均4週間程度ですが、E型肝炎は平均6週間の潜伏期間があります。
 

違い③重症化しやすい人の特徴

A型肝炎との違いは「重症化しやすい人の特徴」です。A型肝炎は高齢者が重症化しやすいですが、E型肝炎は妊婦が重症化しやすいといった特徴があります。


 
 

まとめ

A型肝炎は、発症した年齢が高くなるほど重症化しやすい急性肝炎です。劇症化することで致死率が上がるため、50歳以上の方はワクチンや手洗いなどの予防を徹底的にすることをおすすめします。
 
また、海外旅行に行く際は、衛生面で配慮する必要があり、食事を摂る際はしっかりと過熱しましょう。


 

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MYメディカルクリニック渋谷 笹倉 渉医師

監修:MYメディカルクリニック渋谷 非常勤医

笹倉 渉 Dr. Sasakura Wataru

資格

略歴

  • 藤田保健衛生大学医学部 卒業
  • 公立昭和病院
  • 東京慈恵会医科大学附属病院麻酔科 助教
  • 北部地区医師会病院麻酔科 科長
  • 2016年 MYメディカルクリニック 医師
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