のど(喉)のかゆみの原因は?考えられる疾患と原因別対処法は?

  • クリニックブログ
2024/01/05

のど(喉)のかゆみの原因は?考えられる疾患と原因別対処法は?

のどが「イガイガ」「ムズムズ」とかゆい、違和感があるなど多くの方が一度はこのような症状に悩まされたことがあるでしょう。
この記事では、そのような症状のメカニズムや原因疾患、対処法について解説します。
 
ぜひ参考にしてみてください。

呼吸に違和感を感じている
 

のどがかゆいとき考えられる原因は?

のどがかゆいという症状を経験したことがある方は多いのではないでしょうか。
一方でその原因をはっきりと理解している方は少ないかもしれません。
 
ここではのどがかゆいときの原因や対処法を紹介します。

アレルギー

花粉やハウスダスト、ペットの毛といったアレルギー物質がのどのかゆみの一因となることがあります。
春には花粉が多く飛び交い、その結果のどだけでなく鼻や目にも症状が出やすくなるといえるでしょう。
 
アレルギーが疑われる場合は、抗アレルギー薬の服用やアレルギー検査を受けることで、症状の改善が期待できます。
 

感染症

風邪やインフルエンザ、咽頭炎、扁桃炎など、感染症はのどのかゆみの大きな原因となります。
これらは主にウイルスや細菌によって引き起こされ、のどのかゆみ以外にも発熱、咳、全身のだるさなどが伴うことが多いです。
 
特に季節の変わり目や冷え込む時期には注意する必要があります。
感染症が疑われる場合、早めに医療機関で診断を受け、適切な治療を始めることが重要です。
 

アルコール、飲酒

飲酒、特にアルコール度数が高いものは、のどに刺激を与えることが多いです。
その影響で、のどがかゆくなる場合もあります。
 
適量を超えて飲むと、かゆみだけでなくのどの痛みや声のかすれなど、さまざまな問題が起きる可能性が高まるといえるでしょう。
飲酒によるのどのトラブルを避けるためには、適量の摂取と水分補給が重要です。

 
 

のどがかゆいのはアレルギーのサインかも!?

のどのかゆみが出たら、すぐに風邪や感染症を疑う方が多いですが、実はアレルギーの可能性もあります。
特に季節の変わり目や新しい環境に移ったときに注意が必要です。
 
アレルギーとのどのかゆみについて具体例を挙げて紹介します。

食物アレルギー症状

特定の食べ物、例えば卵や牛乳、ナッツなどを食べた後にのどがかゆくなる場合、食物アレルギーが疑われます。
このような症状が出たら、まずはアレルギー検査を受けて原因を特定することが大切です。
 
食物アレルギーは、のどのかゆみだけでなく、皮膚の発疹や呼吸困難といった重篤な症状を引き起こす可能性もあります。
そのため、早めの対処が必要です。
確認が取れたら、医師の指示に従い、アレルギー物質を避ける生活を心掛け、必要に応じて抗アレルギー薬を服用することも考慮に入れましょう。
 

花粉症などの症状

花粉症では、のどのかゆみだけでなく、鼻水や目のかゆみも一般的な症状として出ます。
特に春になると、スギやヒノキの花粉が飛び交い、苦しむ方が多いです。
 
花粉症の症状は、ただ不快なだけでなく、集中力の低下や日常生活に支障をきたすこともあります。
対策としては、抗アレルギー薬の服用が一般的ですが、薬の種類や服用タイミングにも工夫が必要です。
 
また、外出時にはマスクやサングラスを着用することで、花粉の吸入や目への侵入を防ぐことができます。
さらに、帰宅後はすぐに着替えて洗濯する、シャワーを浴びるなどして、身体に付着した花粉を洗い流すことも重要です。

 

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のどのかゆみは、対処方法がある?

のどのかゆみは自己解決が難しい症状であると考えられます。
しかし症状を和らげる対処法がいくつかあります。
 
ここではのどがかゆいときの対処法を紹介します。

水分補給、禁煙などを行う

のどの乾燥を防ぐためには、水分補給が非常に重要です。
暖房やエアコンといった空調を日常的に使う冬や夏には、のどが乾燥しやすくなります。
 
乾燥を感じていなくても、水やノンカフェインの飲み物をこまめに摂ることがおすすめです。
もしのどが乾燥していると感じた場合は、すぐに水分を補給するように心掛けましょう。
 
また、喫煙はのどに多くの悪影響を与えます。
タバコの煙は、のどや気道を刺激し、乾燥や炎症を引き起こす可能性が高いです。
 
のどの健康を考えるなら、禁煙は避けられない選択であるといえるでしょう。
禁煙することで、のどの症状が改善されるケースが多く、長期的に見ても健康状態が良くなることが多いです。
 

部屋の加湿

特に冬季や乾燥している場所での生活では、加湿器を活用して室内の湿度を適切に保つことが大切です。
加湿することで、のどの乾燥やかゆみを防ぐ効果があります。
 
加湿器を使用する際は、水の交換や清掃も忘れずに行うことが重要です。
加湿器を清潔にすることで、カビや細菌の繁殖を防ぐことができます。
 

うがいをする

うがい薬を使ってうがいをすると、のどのかゆみや炎症を和らげる効果が期待できます。
特に外出から帰った後や人混みにいた後は、うがいで感染予防も可能です。
 
うがい薬には抗菌作用があるものや、保湿成分が含まれているものなど、いろいろな種類があるため、自身の症状に合わせて選ぶことが重要だといえます。

 
 

のどがかゆいだけ?受診の目安は?

のどのかゆみが続いていると、何もしないでいいのか、それとも受診するべきなのか迷うものです。
ここではのどがかゆい場合に医療機関に受診する目安について紹介します。

数日以上続くのどのかゆみは受診がおすすめ

のどのかゆみが数日以上続く場合や急激に悪化する状況では、耳鼻咽喉科や内科での診察が必要となります。
自己判断での対処はリスクが高く、早めに専門の医療機関で診てもらうことが大切です。
 
特に、のどの症状が発熱や咳など他の症状と併発している場合は、より一層早めの受診が必要であるといえます。
 

受診の目安について

症状が一週間以上続く、呼吸に影響が出る、高熱が出るなどの場合は、医師の診察が必要です。
特に、のどに痛みを感じたり、または症状が夜間に悪化するような状況も、受診を考えるべきサインであるといえます。
 
のどの症状が急に悪化した場合や、耳や頭に痛みを感じる場合も、早めに医療機関での診断が必要です。


 
 

まとめ

のどのかゆみは、多くの方が経験する一般的な症状ですが、その原因は多岐にわたります。アレルギーから感染症、生活習慣まで、さまざまな要素が影響しているといえるでしょう。
 
対処法もそれぞれの原因に応じて異なるため、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
特に症状が重い、または長期間続く場合は、受診して原因を特定し、適切な治療に努めましょう。


 

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MYメディカルクリニック渋谷 笹倉 渉医師

監修:MYメディカルクリニック渋谷 非常勤医

笹倉 渉 Dr. Sasakura Wataru

資格

略歴

  • 藤田保健衛生大学医学部 卒業
  • 公立昭和病院
  • 東京慈恵会医科大学附属病院麻酔科 助教
  • 北部地区医師会病院麻酔科 科長
  • 2016年 MYメディカルクリニック 医師
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