不妊につながる可能性も?子宮内膜ポリープに手術は必要?|症状や治療法

  • クリニックブログ
2023/12/25

不妊につながる可能性も?子宮内膜ポリープに手術は必要?|症状や治療法

不妊症の原因としても注意したい「子宮内膜ポリープ」は、女性疾患の一つとしてあげられます。聞き慣れない病名に、不安に思う方もいます。
本記事では、子宮内膜ポリープの症状や原因・治療方法まで解説いたします。

 

子宮にできるポリープの種類と症状について

子宮にできるポリープとは「良性の腫瘍」のことを指します。
そのため、悪性新生物(がん)とは異なり、身体の中で転移するなど重大な症状に比較的つながりにくいとされています。
 
そして、子宮内にできるポリープの状態は大きく分けて2種類あり、子宮内膜ポリープと子宮頸管ポリープです。
それぞれの違いについて詳しく解説していきます。

子宮内膜ポリープ

子宮内膜とは、妊娠・出産が可能な女性にとってとても大切な部分であり、子宮の中心に位置している組織です。
子宮内膜ポリープとは、子宮内部の組織が過剰に増えてしまい、まるで「きのこ」のような特徴的な丸みを帯びた形をしています。
がんにつながる悪性腫瘍ではないものの、放置してしまうと不妊症などを発症するリスクがあります。
 
子宮内膜ポリープを引き起こす症状はさまざまあり、以下のようにあげられます。
 

  • ● 月経量が多いと感じる
  • ● 不正出血を伴う
  • ● 月経時に貧血になる

 
生理痛を感じる女性は子宮内部に問題が起きているかもしれません。
「婦人科は恥ずかしい」と受診をためらう方も多いかもしれません。
しかし、不安な場合は、健診を受けたタイミングなどで医師に相談してみることが大切です。
 

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子宮頸管ポリープ

子宮頸管とは、子宮の入り口側(下)に位置する部分の組織を表しています。子宮内膜ポリープと同様に触れることで出血する場合が考えられるでしょう。
子宮頸管ポリープは無症状の場合が多く、自覚症状がないため場合によっては定期健診などで発見されることがあります。
 

  • ● 性交後の痛みを感じやすい
  • ● 排卵時期に不正出血を起こしてしまう

 
このような症状のほかにも、ごく稀(0.1%の確率)にがん化する可能性も考えられることから注意が必要です。
しかし、ほとんどが良性の腫瘍のため冷静・適切に判断しましょう。

 
 

子宮内膜ポリープ|3つの診断方法

婦人科で子宮の内部にできた腫瘍を診断する方法は3つあります。
 

  • ● 生理食塩水で子宮腔を広げるSHG検査
  • ● 子宮鏡検査行う
  • ● 閉経後などは子宮内膜組織診も行う場合があり

 
良性といえども、早期に発見するためには必要な検査となっています。

SHG(ソノヒステログラフィー)検査

子宮内ポリープを発見するために行う検査として、子宮腔内を広げながら状態を確認するSHG(ソノヒステログラフィー)検査があります。
カテーテルを挿入した上で生理食塩水を注入することで、子宮内をより精密に判断できるようになるのです。
子宮内膜ポリープのほか、子宮筋腫やなど隆起する症状を発見する際にも活用されています。
 

子宮鏡検査(ヒステロスコピー)

二つ目の検査として、胃カメラのように小さな撮影器具を入れる子宮鏡検査(ヒステロスコピー)があります。
基本的に麻酔は行われず、検査時間は10分ほどで終了するため、身体への負担は少ないです。
子宮内部を撮影している間、モニターで確認しながら診察を進めていきます。

 

子宮内膜組織診

三つ目の検査として閉経を迎えた女性などは、子宮内膜ポリープを発見するために、さらに子宮内膜組織診が行われます。
子宮内部に器具を挿入し検体を採取するため、出産経験のない方や閉経後は痛みを伴う場合があるでしょう。
その際は子宮口を広げながら、麻酔をほどこす場合もあります。

 
 

子宮内膜ポリープの治療方法について

子宮内膜ポリープが発見された場合、気になるのは治療方法でしょう。
ポリープ(腫瘍)と聞くと、「大がかりな手術を行わなければならないのか」と不安に感じる方も多いでしょう。
子宮内膜ポリープの治療方法は、大まかに分けて2つあります。
 

  • ● 痛みや貧血などの症状がない場合は経過観察を行う
  • ● 子宮鏡下ポリープ切除(手術)

症状がない場合は経過観察を行う

子宮内膜ポリープが発見された場合でも、すぐに摘出せずに様子を見る場合があります。
また、比較的大きな症状がないことや、子宮筋腫やがんとの区別がつきにくい場合は一度経過観察を行い、症状の進行をうかがいます。
しかし、ポリープが増大している場合は、切除を行う場合が多いでしょう。

 

外科手術にてポリープを切除する

もう一つの治療方法は、子宮鏡下ポリープ切除(外科的手術)を行いポリープを取ることです。
月経量が多く貧血症状を訴えていたり、不妊の可能性がある場合は、相談の上摘出を行います。
手術と聞くと、恐怖や痛みを一番に感じる方が多いとされています。
しかし、子宮内膜ポリープを切除する場合は、通常の開腹手術ではなく、膣から子宮内部に小さな内視鏡を入れて摘出します。
日帰り手術が可能なため、治療に対する恐怖心や体への負担を最小限に抑えることができるでしょう。

 
 

子宮内膜ポリープに関するQ&A

子宮内膜ポリープと診断されたあとに、さまざまな疑問が生じる方のためにQ&Aをまとめています。
不安な気持ちはひとりで抱え込まずに、信頼できる医師や看護師に相談すると不安をすこしでも取り除くことができます。

子宮内膜ポリープを放置していても大丈夫?

無症状の方は、痛みがないことから「とくに問題はないだろう」と放置してしまう場合が考えられます。
しかし今は気になる症状がない場合でも、時間が経つと不正出血や不妊につながることから注意が必要です。

 

子宮内膜ポリープを切除すると不妊に変化がある?

子宮内膜ポリープを摘出した女性の1年後の妊娠率を統計したところ、数値が上がったという報告があります。
今後、妊娠や出産を考えている女性は、一度前向きに手術を考える方も多いでしょう。

 

子宮内膜ポリープと診断された場合、保険適用になる?

子宮内膜ポリープは婦人科系疾患のため、通常の健康保険が適用されます。
治療内容や費用に関しては、発症部位や大きさによりことなるため、一度病院やクリニックに受診・問い合わせを行うと良いでしょう。


 
 

まとめ

子宮内膜ポリープとは良性の腫瘍であり、悪性化する可能性は低いでしょう。
子宮の下部分にできる子宮頸管ポリープも存在し、無症状から不正出血など症状はさまざまです。
 
また、子宮にできるポリープを診断する方法は3種類存在し、SHG検査・子宮鏡検査・子宮内膜組織診が行われます。
治療内容として症状がない場合は経過観察を行い、不正出血や月経過多などの症状がある場合は、体に負担の少ない子宮鏡下ポリープ切除を行います。
少しでも不安な症状がある場合は、我慢せずに婦人科の医師や看護師に相談しましょう。


 

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MYメディカルクリニック渋谷 笹倉 渉医師

監修:MYメディカルクリニック渋谷 非常勤医

笹倉 渉 Dr. Sasakura Wataru

資格

略歴

  • 藤田保健衛生大学医学部 卒業
  • 公立昭和病院
  • 東京慈恵会医科大学附属病院麻酔科 助教
  • 北部地区医師会病院麻酔科 科長
  • 2016年 MYメディカルクリニック 医師
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