咳だけが続く?考えられる原因とすぐできる対処法、病院に行くタイミングを解説

  • クリニックブログ
2023/12/08

咳だけが続く?考えられる原因とすぐできる対処法、病院に行くタイミングを解説

具合が悪くなる前、風邪を引いた後に咳が長く続く経験というのは多くの方が経験したことがあるのではないでしょうか。
 
咳が出るというのは、身体の異常を知らせるサインでもあるため長引くときは要注意です。
 
本記事では、咳が続くとはどういうことか、原因や症状から考えられる病気、コロナウイルスによる影響を解説します。ぜひ最後までご覧ください。

 
 

咳が出る状態とは?

咳が出るというのは、体から異物を出そうとする反応の一つです。
 
のどの状態に違和感があり、イガイガしたりチクチクするような感覚があります。
 
のどの違和感や咳を訴えて受診する方は多くいらっしゃいます。
その際にどういった時間帯に咳が多いかが診断の有力な手掛かりとなり、夜間・早朝に多い時は以下のような病気が考えられます。

 
 

咳が出る主な病気とは?

咳が出る原因となる病気は多く、風邪やインフルエンザなど一過性のものから咳喘息など慢性的なものまでさまざまです。
 
咳は気道に入った異物や炎症を取り除くための体の防御反応ですが、長引く場合は深刻な病気のサインかもしれません。
 
ここでは咳が出る病気を紹介していくので、自分にはどの病気が当てはまっているかチェックしながらご覧ください。
 

咳喘息

咳が長引く場合は、咳喘息(せきぜんそく)の可能性があります。
咳喘息の原因として考えられるのは、以下の要因です。
 

  • ●ダニ
  • ●カビ
  • ●ほこり
  • ●ハウスダスト
  • ●花粉
  • ●気圧の変化
  • ●たばこの煙

 
同様にアレルギーが原因の気管支喘息と同じく、上記のような刺激に気管が反応して狭くなり、症状が引き起こされてしまいます。
咳喘息の症状は以下の通りです。
 

  • ●咳が2週間以上長く続く
  • ●花粉の時期に咳が続く
  • ●たばこの煙を吸うと咳が出る
  • ●ヒューヒュー・ゼーゼーとした喘鳴は出ず呼吸困難にならない
  • ●夜になると咳がひどくなり眠れない

 
小児喘息だった方などは咳喘息になりやすいです。
気管支喘息とは異なり、呼吸が苦しくなることはありません。
 
風邪薬や抗生物質、市販の風邪薬は効かないため、病院で気管支を拡張する薬を処方してもらいましょう。
 

アトピー咳嗽

アトピー咳嗽(アトピーがいそう)とは、咳に対する感受性が上がってしまうために、深夜や睡眠中に咳が出てしまう病気です。
アトピー性皮膚炎などアレルギーが原因の病気にかかったことがある方や、アレルギー体質の家族がいる方、中高年の女性がかかりやすいといわれています。
 
症状は以下の通りです。
 

  • ●咳が2週間以上長く続く
  • ●喉の痒み・イガイガ
  • ●エアコンの空気を吸うと咳が出る
  • ●たばこの煙を吸うと咳が出る
  • ●ヒューヒュー・ゼーゼーとした喘鳴は出ず呼吸困難にならない
  • ●夜になると咳がひどくなり眠れない

 
咳喘息と症状は似ていますが、気管支拡張の薬は効きません。また、アトピー体質の方が比較的多いです。
 

逆流性食道炎

逆流性食道炎(ぎゃくりゅうせいしょくどうえん)とは、胃酸が逆流し食道が炎症してしまう病気です。
 
咳以外に現れやすい症状は以下の通りです。
 

  • ●空腹・夜間時の胸焼け
  • ●みぞおちの痛み
  • ●酸っぱいものが上がってくる
  • ●喉の違和感
  • ●会話すると咳が出る
  • ●横になると咳が出る
  • ●声枯れ

 
逆流性食道炎は、胃と食道の境目にある噴門という箇所が、早食いや肥満、食道破裂ヘルニアが原因で緩んでしまう病気です。
 
会話で咳が悪化してしまいますが、喋ると横隔膜が動き噴門が緩んで胃酸が逆流し、気管支や喉を刺激してしまいます。
 

感染後咳嗽

風邪に感染した後、治ったはずなのに咳だけが続く場合は、感染後咳嗽(かんせんごがいそう)の可能性があります。
感染後咳嗽は風邪や気管支炎の影響で咳をする神経が敏感になってしまうために起こり、咳が3週間以上続きます。
 
症状は以下の通りです。
 

  • ●夜から朝にかけて咳が出る
  • ●痰が絡まない乾いた咳が出る

 
感染後咳嗽は自然に治ることが多いですが、咳が長引いて睡眠時間が減るなどの弊害が生じる場合は病院へ行きましょう。
 
風邪薬は効かないことが多いため、咳喘息のようなアレルギーを抑える薬などを飲むと治ることが多いです。
 

気管支炎

気管支炎(きかんしえん)とは、気管支が炎症を起こすことで呼吸器系の症状が現れてしまう病気です。
数日から数週間で治る急性気管支炎と、数年にわたって症状が続く慢性気管支炎の2種類があります。
 
急性気管支炎は主に冬に発症することが多く、ウイルスや細菌、マイコプラズマが主な原因
です。
 
急性気管支炎の症状は以下の通りです。
 

  • ●咳
  • ●痰
  • ●発熱
  • ●鼻水
  • ●喉の痛み
  • ●ヒューヒュー・ゼーゼーとした喘鳴

 
急性気管支炎は風邪のような症状から始まって、咳が出始めます。
症状としては咳が最も治りにくく、2〜3週間続くことが多いです。喘息や肺炎になってしまうことも少なくありません。
 
基本的には対症療法が主流ですが、喘鳴がある場合は気管支を拡げる薬を処方されることもあります。
 

肺炎

肺炎(はいえん)は、細菌・ウイルスなどの感染症が原因で肺が炎症してしまう病気です。
 
肺炎の症状は以下の通りです。
 

  • ●高熱
  • ●激しい咳
  • ●胸の痛み
  • ●黄色や緑色、鉄錆色の痰
  • ●息切れ

 
肺炎は風邪と症状が似ているため、放置しているうちに気づいたら悪化している可能性もあります。
重症化すると呼吸困難になり入院しなければならないため、すぐに病院で肺炎の原因を特定し、治療を始めましょう。
 

咳が出るのはストレス?

風邪症状が治まっても2週間以上咳が続く場合は、コロナの後遺症の可能性もあります。
コロナウイルスの可能性がある咳の場合は、数週間や数か月咳が続いてしまうことも珍しくありません。
あまりにも咳症状が残るようなら、呼吸器専門医やコロナ後遺症外来への受診をおすすめします。
 
診察では、問診、肺雑音の確認、肺機能検査、血液検査、レントゲン、CT検査などを受診時の体の様子にあわせて行います。
原因を突き止めることで、早い段階で適切な治療に移ることが可能です。

 
 

咳が出ることでのデメリット

咳が出ていると、日常生活に支障をきたし、自分だけではなく、家族や友人にも影響してくるので気を付けましょう。
 
ここでは、咳が出ることでのデメリットについて解説します。

周りの目が気になる

新型コロナウイルスが出現してからは人の咳に対して敏感になっている方が多く、咳が出ている状態は周りからの目が気になる方も多いのではないでしょうか。
 
咳が出ている状態は、風邪のような症状がなくても周囲に誤解を招くことがあります。
 
咳が出ている間は、行動を抑えて外出時などはマスクをしたり、咳をする際はハンカチやティッシュで口と鼻をおさえるようにしましょう。
 

のどが渇きやすくなる

咳が続いていると、粘膜に水分が保持できなくなり乾きやすくなります。
 
こまめな水分補給により、症状を抑えることができるので、こまめに水分補給を行うことを意識してみましょう。
 

会話が弾みにくい

咳をしている方との会話というのは、内容が聞き取りにくいものです。
咳をしている方はのどが渇きやすくなるので、自分が言いたいことがあるときに咳をすると意図が伝わりにくいです。
 
なかなかおさまらない長引く咳にお悩みの方は、早めに受診ください。

 
 

 呼吸器外来については詳しくはこちら

詳しくはこちら

 
 

睡眠の質が下がる

咳喘息やアトピー咳嗽など、夜になると咳が出てしまう病気は多くあります。
昼間は交感神経が優位に働くため気管支が拡がり、より多くの酸素を取り込めますが、夜間は副交感神経が優位になるため、気管支が狭くなります。
その状態で横になると気管支の中にあるアレルギーが気管を刺激してしまうため、より気管支が狭くなり、眠れなくなって睡眠の質が低下してしまうのです。
咳が出ると頻繁に目が覚めてしまい、脳も体もしっかり休めるノンレム睡眠の割合が下がってしまいます。
 
睡眠の質が下がると、日中も頭がぼんやりして集中できないなど、パフォーマンスに影響が出てしまうかもしれません。
 
もし咳が出て眠れない際は、水分を摂取したり部屋を加湿したりするとよいでしょう。
 

体が疲れやすくなる

咳が続くと体が疲れやすくなるのもデメリットの一つです。
咳を1回すると、2kcal消費すると言われています。
100回咳が出ると200kcalとなり、1時間のウォーキングで消費できるカロリーと同じです。
そのため知らず知らずのうちに体力が消耗し、身体が疲れやすくなってしまいます。
 
また夜間に咳が出てしまう場合は睡眠不足にもなっているため、体力が回復できず、新たな病気にもかかってしまいがちです。
 
早めに病院を受診して、咳が出ないよう治療することが重要です。
 
 

咳が出やすい環境や生活習慣

咳が出やすい環境や生活習慣には、さまざまな要因が関わっています。
以下の点に注意しなければ、気道が刺激され、咳が頻繁に出てしまうこともあります。
 
注意するためにも、最後までご確認ください。
 

副交感神経が優位になる

咳は副交感神経が優位になるので、眠っている時に出やすくなります。
 
自律神経とは、体内のさまざまな機能を自動的に調節する神経系の一部です。
意識的にコントロールすることなく、心臓の拍動、呼吸、消化、体温調節などを調整してくれます。
 
自律神経には体を活発にする交感神経・リラックスさせる副交感神経の2種類があります。
夜になって副交感神経が優位になると、体はリラックスした状態になり、呼吸は深くなる一方で気管支は狭くなるため、咳が出やすくなってしまうのです。
 
もし夜間に咳がひどくなってしまう場合は、寝室の空気が乾燥しないよう加湿器を付けるのもおすすめです。
 
また温かい飲み物を飲んで、喉を温めましょう。
 

寒暖差による影響

寒暖差の影響でも、咳が出やすくなってしまいます。
喘息は気温や気圧の変化で悪化してしまう病気です。
春や秋など朝晩の寒暖差が激しい日は、特に咳が出やすくなってしまうでしょう。
喘息でなくても、自律神経の乱れが原因の寒暖差アレルギーという可能性もあります。
 
寒暖差アレルギーには、以下のような対策を取りましょう。
 

  • ●室内と室外の温度差を5°C以内にする
  • ●軽い運動などで血流をよくする
  • ●自律神経が乱れないようにする

 
自律神経は、規則正しい生活や適度な運動、バランスの良い食生活を意識することで、整えることができます。
 
もし症状がひどくなった場合は病院に受診して、薬を処方してもらうのもおすすめです。
 

空気の乾燥

空気の乾燥によって咳が出てしまう場合は、以下3種類のいずれかの可能性があります。
 

  • ●咳が3週間未満続く場合:急性咳嗽
  • ●咳が3週間以上8週間未満続く場合:遅延性咳嗽
  • ●咳が8週間以上続く場合:慢性咳嗽

 
空気が乾燥すると、咳が出やすくなってしまうため、加湿器やマスク・うがいなどをして、喉の粘膜を潤すことを意識しましょう。
 

喫煙や受動喫煙

喫煙や受動喫煙も、咳が出やすい生活習慣の一つです。
タバコの煙には有害な成分が多く含まれており、それを吸う喫煙は咳が出る原因になります。
 
また受動喫煙でも健康被害は大きく、気管支喘息などの原因になってしまう恐れもあります。
タバコに含まれる有害物質は、火を消したあとも手や髪の毛、壁などに付いてにおいや有害物質を出し続けています。
加熱式タバコでも発生するため、注意が必要です。
 
 

咳が出やすい場合の対処法

咳が出やすいときには、以下の方法を試してみてください。

咳を抑える方法

咳を抑えるためには、のどを乾燥させないようにすることです。
のどを乾燥させないためには、こまめに水分をとることです。
冷たすぎる水は、のどに影響するため常温での水が望ましいです。

 

咳を抑えるツボ

咳をおさえるために効果的とされるツボはいくつかあります。
ここでは、尺沢(しゃくたく)、天突(てんとつ)、合谷(ごうこく)の3つのツボについてご紹介いたします。
 

尺沢

尺沢は、ひじを曲げたときにできるしわの真ん中で、太い筋の外側にあります。
手の感触でくぼむところを見つけ、位置を確かめたら腕を伸ばして軽く押しましょう。

 

天突

天突は、息苦しいぜんそくの咳にも効果があると言われています。
鎖骨の真ん中を指で下に向かって力を加えて刺激をします。
のどの方に向かってしまうと逆効果になるので、注意してください。
慣れていないうちは、鏡を見て確認しながら行うと良いでしょう。

 

合谷

合谷は、人差し指と親指から続く骨の間にあり、上半身の血流をアップさせるため万能のツボと呼ばれています。
人差し指と親指の骨の交差した筋肉の部分を骨の下を押すように刺激します。
ツボを刺激することで、身体の緊張感も和らぎ咳が落ち着くことに効果があるとされています。
 

のど飴をなめる

飴をなめることは、最も手軽に咳をおさえる方法の一つです。
おすすめは咳止めに効果が期待できるのど飴やトローチです。
 
特にトローチは、のどの炎症を抑える成分や殺菌成分が配合されているため、咳が悪化しにくく風邪予防の効果も得られる可能性があります。
また、飴をなめることによって唾液が分泌され、のどの乾燥を防げるでしょう。
 
しかし咳が長引くなら、早めに受診して症状に合った的確な薬を処方してもらうのが最善です。

 

温かい飲み物やはちみつ入りの飲み物を飲む

咳が出やすい場合は、はちみつ入りの飲み物を飲みましょう。
温かい飲み物は喉を温めると同時に、痰をやわらかくし、出しやすくなります。
 
しょうがや大根おろしなどには殺菌効果があるため、のどの痛みや炎症を抑えてくれる効果も期待できます。
白湯に入れて飲んだり、温かい紅茶などに足したりして摂取するのがおすすめです。
 
また、はちみつにも抗菌作用があり、子ども用のシロップの咳止め薬と似た効果があると言われています。
 
おすすめなのは、殺菌効果があるはちみつとしょうがを使ったはちみつ漬けしょうがです。
しょうがを薄くスライスし、はちみつをかけて、一晩漬けて、はちみつがサラサラになれば完成と、とても簡単です。
 
一晩も待てないという方は、すりおろしたしょうがに直接はちみつをかけても問題ありません。
冷蔵庫で数時間、はちみつがサラサラになるまで置けば完成なので、夜間に咳が出ても対処できるでしょう。
 
咳がひどくて眠れない夜などに、ぜひお試しください。
 

湿度を上げる

咳が出るときは、湿度を保つことが重要です。
冬場などは空気が乾燥しており、喉や気道が乾いてしまいます。
潤いがなくなってしまうと炎症や感染症が起こりやすくなり、咳が出やすくなってしまうのです。
そのため、咳が出ると悩む方は加湿器を付けるなどして、湿度を高く保つことが大切です。
 
他にもこまめにうがいし、喉の粘膜を保湿するのもおすすめです。
これにより、粘膜に付着したウイルスも取り除けるので、一石二鳥です。
 
また、マスクを付けるのも有効です。
吐いた息に含まれる水分がマスクのおかげで逃げないので、マスク内の湿度が上がり、のどの粘膜が潤います。
 
さらに花粉・ウイルスなどの侵入も防げるので、咳喘息の方はぜひ実践してください。
 

禁煙、禁酒する

お酒を飲むと咳が出る場合、アルコール誘発喘息の可能性があります。
摂取したアルコールは、肝臓でアセトアルデヒドに分解されます。
アセトアルデヒドには気道を狭くする作用のあるヒスタミンを増やすため、アルコール誘発喘息を発症してしまいます。
 
アルコール誘発喘息以外にも飲酒後に喘息が悪化したという方もいるため、喘息の方は禁酒するのが良いでしょう。
 
また、タバコを吸うとタールやニコチンなどの数千以上の化学物質で気管支が刺激されて、咳が出てしまいます。
タバコを吸う方で咳が2週間以上続いている方は、タバコのせいで喘息の発作が起きているかもしれません。
 
タバコで誘発された咳なら市販薬は効かないため、禁煙し、病院に行くことをおすすめします。
禁煙すると病気の進行や発症が防げます。
 
ただし、タバコのニコチンや依存性のため、自力でやめるのが難しい場合は、一人で悩まずに禁煙外来などで専門の治療を受けましょう。
 

刺激物を避ける

咳が出るときは、以下のような刺激物を避けましょう。
 

  • ●辛いもの
  • ●強い炭酸の飲み物
  • ●熱すぎる飲み物・食べ物
  • ●冷たすぎる飲み物・食べ物

 
いずれも喉に刺激を与えてしまうため、控えるのがおすすめです。
飲み物は熱すぎないものを選ぶことで咳が落ち着くので、ぜひ試してみてください。
 
 

咳が出る時に避けたい行動3選

咳が出ている時には、症状を悪化させないために避けた方が良い行動があります。
喉に負担がかかり、咳がさらに悪化してしまう恐れもあるため、注意して行動しましょう。
 

冷たい飲み物の摂取

咳が出るときは、冷たい飲み物の摂取を控えるようにしましょう。
咳が出ている時は気道が過敏になっており、咳の原因になってしまうことがあるため、咳が出ている間は冷たい飲み物は避けて、熱すぎない温かい飲み物を飲むように意識しましょう。
 

大声を出すことや歌うこと

大声を出したり歌ったりすると、以下のような咳の原因になってしまう恐れがあります。
 

  • ●声帯が炎症をおこす
  • ●気道が乾燥する
  • ●気道が刺激される/li>
  • ●喘息の発作が出る

 
大声を出すことで声帯に負荷がかかり、気道が乾燥してしまうため、咳が出ているときは控えましょう。
 

強い香りの香水や芳香剤

気管支喘息や咳喘息の場合、強い香りの香水や芳香剤を嗅ぐと、咳が出てしまったり、息苦しくなってしまったりすることがあります。
気道をさらに炎症させないよう、人が多い場所ではマスクを付けるなど予防をするのがおすすめです。
 
 

病院に行くべきタイミングは?

咳の症状がつらいと思えば、医療機関にすぐに受診しましょう。
何科に行けばいいか分からないときには呼吸内科を受診すれば間違いありません。
 
咳だけの場合は、病院へ行ってもいいのか躊躇する方も多いですが、「咳が長引いている」「市販薬では症状が治まらない」「呼吸がおかしく息がしずらい」など、この3つのいずれかに当てはまる場合はすぐに医療機関へ受診することが大切です。
 
大きな病気が隠れている可能性があるため、咳の原因を特定して治療する必要があります。
 
痰の色が黄色や緑、錆色に変わった場合や、熱が長引いている場合は、すぐに受診することが重要です。
 
病院では、まず問診や聴診が行われます。
聴診では、背中や呼吸時の音を確認し、異常な音が聞こえなかった場合には、胸部レントゲン、呼吸機能検査、血液検査などが実施され、原因を特定します。
 
治療法は病気によって異なるため、正確な診断を受けることが大切です。

 
 

まとめ

咳が出るのは、体が異物を感知して外にだそうとする防御反応のことです。
 
原因はさまざまですが、ストレスや病気の前後など普段とは違うと体調の異変を示しています。
 
長い時間症状が持続して、日常に支障をきたす場合は医療機関を受診することが大切です。咳が出る原因をいち早く特定し、治療に努めましょう。


 
 

 一般外来については詳しくはこちら

詳しくはこちら

 
 

 
 

MYメディカルクリニック渋谷 笹倉 渉医師

監修:MYメディカルクリニック渋谷 非常勤医

笹倉 渉 Dr. Sasakura Wataru

資格

略歴

  • 藤田保健衛生大学医学部 卒業
  • 公立昭和病院
  • 東京慈恵会医科大学附属病院麻酔科 助教
  • 北部地区医師会病院麻酔科 科長
  • 2016年 MYメディカルクリニック 医師
一覧に戻る