胃腸炎とは?原因、症状、治療法について解説

  • クリニックブログ
2023/07/05

胃腸炎とは?原因、症状、治療法について解説

胃腸炎について、「生ものを食べると感染しやすい」「胃腸炎の人と同じ食器やタオルを使うと感染する」「腹痛・嘔吐が辛い」などといった印象を抱いている方が多いかもしれません。
本記事では、以下の項目に分けて一つずつ解説していきます。

  •  ● 胃腸炎の原因
  •  ● 症状
  •  ● 治療法
  •  ● 予防策

 
誰でも簡単に実践できる予防策もご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

 
 

胃腸炎とは

胃腸炎とは、何らかの原因により胃や腸に炎症が生じ、下痢や腹痛を引き起こす疾患の総称です。
 
胃腸炎の原因として、食べ過ぎや刺激物の摂りすぎ(脂肪分、アルコール、辛いものなど)、食生活の乱れ、細菌やウイルスなどの感染、ストレス、自己免疫や炎症性腸疾患(IBD)などさまざまな原因があります。
 
多くの場合、胃腸を休めることで改善されるため、十分な水分補給と消化に良い食事を心がけることが大切です。
 

症状

胃腸炎は、種類や原因、個人の体質によって症状がさまざまですが、胃腸炎の主な症状は嘔吐、発熱、下痢、腹痛、胸やけ等の症状があります。
強い炎症の場合、胃や腸が出血して血便が見られることも珍しくありません。
 
感染性胃腸炎が重症化すると高熱、下痢・嘔吐による脱水状態となり、疲労感、脱力、立ちくらみ、動悸などの症状も引き起こすことがあります。
 

原因

胃腸炎の原因には細菌やウイルスなどの感染、暴飲暴食、ストレスなどさまざまです。
 
以下では、ウイルス・細菌・寄生虫について解説していきます。
 

ウイルス

<ノロウイルス>

ノロウイルスは手指や食品などを介して経口感染し、人の腸管で増殖し、嘔吐、下痢、腹痛、微熱などを引き起こします。
ノロウイルスは感染力が非常に強く、大規模な食中毒など集団発生を起こしやすいため、注意が必要です。
 
子どもや高齢者は重症化することがあるため、特に警戒が求められます。
感染経路は、感染者の嘔吐物や糞便を介しての接触感染と、感染者が調理した汚染食品を介した食品感染の2つがあります。
 
感染後、約24〜48時間で吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、微熱などの症状が現れますが、通常1〜2日間症状が続いた後に回復し、後遺症はありません。
また健康で体力のある方は、感染しても発症しない場合や、風邪のような軽い症状で済む場合もあります。
 
 

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<ロタウイルス>

ロタウイルスは、乳幼児の急性重症胃腸炎の主要な原因ウイルスです。
 
ロタウイルスに感染すると、2〜4日の潜伏期間の後、水のような下痢や嘔吐を繰り返し、その後に重度の脱水症状が数日間続くことがあります。
発熱や腹部の不快感などもよくみられ、合併症として痙攣、肝機能異常、急性腎不全、脳症、心筋炎などの発生も多いです。
意識の低下やけいれんなどの症状が見られたら、速やかに近くの医療機関を受診しましょう。
 
感染拡大を防止するには、オムツの適切な処理、手洗いの徹底などが欠かせません。
衣類が便や吐物で汚れた場合、アルコール消毒では効果が薄いため、次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤)でつけおき消毒し、その後他の衣類と分けて洗濯するか破棄することをおすすめします。
 

<アデノウイルス>

アデノウイルスは感染性胃腸炎の原因となるウイルスの一種で、腸管アデノウイルスとも呼ばれます。
 
アデノウイルスには50種類以上の型があり、胃腸炎の原因である腸管アデノウイルスはF種に分類されます。
年間を通して患者が発生し、特に未就学前の幼児に多く見られる胃腸炎です。
 
主な症状は腹痛・下痢・嘔吐です。
他の胃腸炎ウイルスと比較して、下痢の期間が長いという特徴があります。
 
アデノウイルスは感染力が非常に高く、接触感染や飛沫感染によって感染します。
アデノウイルスによる胃腸炎は学校保健法により出席停止期間が定められているため、事前に確認しておきましょう。
 
D種では汚染されたタオル、手指あるいは水などにより感染すると考えられており、性行為によって性器にも感染することが知られています。
 

細菌

胃腸炎の原因細菌として6種類の細菌について説明していきます。
 

<ヘリコバクター・ピロリ菌>

慢性胃炎の約80%がヘリコバクター・ピロリによるものです。
 
胃炎や消化性潰瘍の原因として世界で最もよくみられるものであり、感染は非常に多くみられ、年齢とともに増加します。
60歳までに約50%の人が感染する菌です。
 
ヘリコバクター・ピロリによって胃潰瘍、十二指腸潰瘍、萎縮性胃炎を引き起こし、その一部の症例では胃がんに進展することもありますが、ヘリコバクター・ピロリ感染が除菌されると胃炎は改善します。
 

<大腸菌>

特定の菌株の大腸菌が大腸に感染すると、血性下痢や重篤な合併症を引き起こすことがあります。
 
汚染された牛ひき肉や水、無殺菌の牛乳を介して感染し、主な症状として差し込むような腹痛・下痢(血性の場合もあり)や脱水があります。
 
血性下痢を引き起こす大腸菌として一番多いのが、大腸菌O-157です。
大腸菌O-157は、加熱調理が不十分な牛ひき肉や無殺菌の牛乳やジュースを摂取することで集団発生することがあります。
 
大腸菌による出血性大腸炎は、水様性下痢が突然始まるのが特徴です。重い差し込むような腹痛を伴い、下痢は24時間以内に血性になることがあります。
通常、下痢が続くのは1〜8日間です。発熱はほとんどないか軽度ですが、39℃以上になることもあります。
 

<サルモネラ菌>

サルモネラ菌による最も一般的な臨床症状は急性胃腸炎です。
 
サルモネラ菌は、鶏・豚・牛等の動物の腸管や河川・下水道等の自然界に広く生息する細菌で、通常8〜48時間の潜伏期を経て発病します。しかし、最近のサルモネラ感染では3〜4日後の発病も珍しくありません。
 
症状は吐き気や嘔吐から始まり、数時間後に腹痛や下痢が現れます。
下痢は1日に数回から十数回発生し、3〜4日続くことがありますが、1週間以上続く場合も少なくありません。
小児では意識障害や痙攣、菌血症を引き起こし、高齢者では急性脱水症および菌血症を起こすなど重症化しやすく、回復も遅れる傾向にあります。
 

<カンピロバクター>

カンピロバクターはニワトリやウシ等の家きんや家畜をはじめ、ペット、野鳥、野生動物など多くの動物が保菌する菌です。ヒトや動物の腸管内でしか増殖しません。乾燥に弱く、通常の加熱調理で死滅します。
 
カンピロバクターに汚染された食品を摂取すると、1〜7日(主に2〜5日)の比較的長い潜伏期間を経て、下痢、腹痛、発熱、吐き気、嘔吐などの症状が現れるのが特徴です。
 
多くの場合、治療を必要とせずに1週間程度で回復しますが、乳幼児や高齢者、免疫力が低下している方は、敗血症などを起こして重症化し、化学療法が必要になることもあります。
 
また、カンピロバクターに感染した数週間後に、手足の麻痺や顔面神経麻痺、呼吸困難などを起こす「ギラン・バレー症候群」を発症することがあります。
 

<腸炎ビブリオ>

5類感染症定点把握疾患です。
 
コレラ菌と同じビブリオ属菌で好塩性があり、3%食塩濃度で最もよく発育します。
逆に10℃以下では発育せず、熱にも弱く、煮沸すれば瞬時に死滅するのが特徴です。
 
感染すると下痢が数回から十数回に及びます。37〜38℃の発熱、嘔吐、吐き気を伴うことがありますが、主症状は通常1〜2日以内に軽快します。
高齢者では低血圧や心電図異常が現れることがあるため、注意が必要です。
 

<赤痢菌>

赤痢菌による腸管感染症は、発症した患者や菌を保有している方の便、汚染された手指、食品、水、ハエなどを介して感染します。
 
例えば、汚染された手で調理したものを摂食、排泄物によって汚染された水を摂取、汚染されたプールでの水泳、といった行為で感染する可能性が高いです。
 
赤痢菌は少量の菌量で感染する力を持っています。家族内、長期療養施設、保育園、軍のキャンプなど共同生活をしている人々の間では簡単に広がるため、注意が必要です。
 
潜伏期間は1〜3日で、症状は軽症から重症までさまざまです。
主な症状は全身の倦怠感、発熱、下痢などで4〜7日間続きます。発熱は通常1〜2日続き、腹痛や水っぽい血便、粘血便が見られることもあります。
 

寄生虫

胃腸炎の原因となる寄生虫には、アニサキスやクリプトスポリジウム、さらにはサルモネラ菌などがあります。
 
寄生虫感染による胃腸炎の症状は、激しい腹痛・下痢・嘔吐です。抗生物質を服用して治療しますが、不十分な治療を行うと慢性化することがあります。
 
牛や豚などの動物や、魚やイカなどの魚介類に多く存在し、不十分な調理のため感染することがよくあります。
 

胃腸炎の種類

胃腸炎にはいくつかの種類があり、それぞれ症状が異なります。
以下に4つの胃腸炎について説明します。
 

感染性胃腸炎

感染性腸炎とは、病原微生物がヒトの腸管内に侵入、定着、増殖して発症する疾患です。
症状には悪心・嘔吐、腹痛、下痢がみられることが多く、病原体には細菌やウイルス、寄生虫などがあります。
 
細菌・ウイルスによる感染性腸炎は増殖する腸管の部位により潜伏期、症状などはさまざまです。
感染性胃腸炎の多くは食品や汚染された水による感染ですが、ペットや人からの接触感染もみられます。
 
一般的には、夏季には細菌性腸炎が、冬から春にかけてはウイルス性腸炎が多く発生しますが、寄生虫による感染性腸炎では下痢がみられないことがあります。
 
 

 感染性胃腸炎について詳しくはこちら

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過敏性胃腸炎

過敏性腸症候群とは、特に消化器の疾患がないにも関わらず、腹痛と便秘または下痢を慢性的に繰り返す病気です。
腸管の運動が異常に亢進し、刺激への反応が過敏になることで引き起こされると考えられています。
 
主な原因は、ストレス、不安、抑うつ、恐怖などの心理的要因や自律神経の失調とされています。
社会の複雑化やストレスの増加に伴い、症状に悩む方が増えている病気です。
 

虚血性腸炎

血管に十分な血液が通らなくなることを虚血といいます。
虚血性腸炎は、大腸の粘膜内の血管に十分な血液が供給されなくなることで生じる病気です。
 
虚血性腸炎は、一時的に虚血になるもののその後回復する一過性型、腸管が狭くなってしまう狭窄型、大腸が壊死してしまう壊疽型の3パターンに分けられます。
 
高齢者をはじめ高血圧や糖尿病、腎臓病、動脈硬化、脳血管障害、心不全などの病気にかかっている方が発症しやすいです。便秘や排便後に腸壁が強度に収縮することで血流障害が起こり、虚血になることもあるため、若年者で発症する場合もあります。
 
また、血管炎、膠原病、一部の感染性腸炎など、他の病気との関連で生じることもあります。
 

炎症性腸疾患(IBD)

炎症性腸疾患は、免疫細胞の異常により自分の腸細胞を攻撃し、腸に炎症を引き起こす病気です。
症状として慢性的な下痢や血便、腹痛などがあります。
 
炎症性腸疾患には、主に潰瘍性大腸炎とクローン病の2種類があり、両疾患とも若年層に発症しやすく、日本の患者数は年々増加傾向です。
 
また、比較的まれな炎症性腸疾患として、腸管ベーチェット病も存在します。
通常、命に関わることはありませんが、一度発症すると根治は難しく、生涯にわたって治療を続けなければいけません。
 

感染経路

胃腸炎の感染経路には以下のものがあります。
 

  • 接触感染:感染者の嘔吐物や便に触れた手で口に触れたり、ものを食べたりすることで感染する。
  • 飛沫感染:感染者の嘔吐物や便が飛び散って、口から侵入し感染する。
  • 経口感染:汚染された食品や水などを食べたり飲んだりすることで感染する。
  • 空気感染:ウイルスが乾燥すると空中に漂い、その飛沫を吸い込むことで感染(粉塵感染)する。

 

潜伏期間

胃腸炎の潜伏期間は、原因となるウイルスや細菌によって異なります。
一般的には1〜3日程度ですが、場合によっては1週間に及ぶことも少なくありません。
 
すべての年齢層で発症し、特に乳幼児や高齢者、基礎疾患があるなど抵抗力の弱い方が感染すると、重症化しやすいです。
 
 

検査方法

胃腸炎の診断には、血液検査・画像検査・便検査があります。
 

血液検査

血液検査では、炎症反応(CRP、白血球数)、腎臓の機能の値(尿素窒素、クレアチニン)、ミネラル(電解質)のバランス(ナトリウムやカリウム)を調べます。
腸管出血性大腸菌では、ベロ毒素やリポ多糖体(LPS )に対する血清抗体を測定することによる血清学的診断も用いられます。
 

画像検査

画像検査は、腹部レントゲンや胃・大腸カメラ、CT検査などがあります。
 
炎症により腸の動きがやわらかくなったりするため、腸のガスや便の様子などをみるために腹部レントゲンを行いますが、他の原因の可能性もあるためCT検査等が必要です。
 
また胃、腸の状態を直接確認するため胃カメラ、大腸カメラ等の検査を行います。
 

便検査

便検査は一般的には行われないことが多いですが、必要に応じて原因となるウイルスを特定するために実施されることがあります。
 
便の検査では細菌培養(細菌)、ウイルス分離(ウイルス)、直接検鏡(カンピロバク タ、寄生虫)、抗原検出(ロタウイルス、腸管アデノウイルス、EHEC O157 抗原、ベロ毒素)、電子顕微鏡(SRSV)、PCR (ノロウイルス:旧称ノーウォーク様ウイルス、サポウイルス:旧称サッポロ様ウイルス)を行うことにより、病原体を推定する検査です。
クリプトスポリジウム症は便からオーシストを検出することで診断できます。
 
 

胃腸炎の治療方法と対処法

胃腸炎を発症した場合の治療法と対処法についてご説明します。
 

胃腸炎の治療法

感染性胃腸炎のほとんどはウイルス、細菌等を便や嘔吐物として排出するため、時間の経過とともに症状が改善することが多いです。
 
細菌性の場合は抗菌薬を服用します。
ウイルス性に対して特効薬がなく対処療法が中心です。
非感染の薬剤等が原因の場合は、薬剤の変更または使用中止で様子を見ます。
 
脱水を防ぐためのこまめな水分補給は必須です。
腸の動きをよくするための整腸剤や、発熱に対する解熱剤の服用での治療となります。
 
寄生虫による胃腸炎の場合は、内視鏡にて直接寄生虫を除去する治療を行うケースもあります。
 

胃腸炎になった際の対処法

胃腸炎は、嘔吐や下痢などの症状を引き起こしますが、適切な対処法を実践することで、回復を早めることが可能です。
以下で、胃腸炎になった後の対処法について紹介していきます。
 

水分補給

胃腸炎に感染すると、嘔吐や脱水によって体中の水分が失われます。
そのため、十分な水分補給が必要です。
 
ただし、一度に大量に飲むと、再び嘔吐を引き起こす可能性がありますので、少量をこまめに摂取することを心がけましょう。
スポーツドリンクや経口補水液など、電解質を含む飲料が効果的です。
 

食事管理

胃腸の調子が戻るまで、消化に優しい食事を心がけましょう。
 
初めはおかゆなど、消化の良い食品を選び、症状が軽くなったら、脂っこいものや刺激物は避けながら少しずつ通常の食事に戻してください。
 

休息

身体を十分に休めることで、免疫力を高め、回復を促進します。
疲れを感じたら、無理をせず休息を取りましょう。
 
嘔吐や下痢で不眠が続く場合や、発熱、脱水症状(口渇、尿量減少など)が見られる場合は、早めに医療機関を受診してください。
 

症状の観察

嘔吐や下痢が続く場合や、発熱、脱水症状(口渇、尿量減少など)が見られる場合は、早めに医療機関を受診します。
 

衛生管理

感染症の拡大を防ぐため、衛生管理が重要です。
 

  • 手洗い : 食事前やトイレ後は、石鹸でしっかり手を洗いましょう。
  • 調理器具の消毒 : 使用した食器や調理器具は、熱湯で消毒するか、漂白剤などでしっかり洗浄します。

 
胃腸炎にかかった場合は、まずは水分補給と消化に良い食事から始め、体を休めることが重要です。症状が悪化し回復しない場合は、早めに医療機関での受診を検討しましょう。また、日常生活においても衛生管理を徹底し、他者への感染を防ぐことが大切です。
 
 

胃腸炎の予防方法

胃腸炎に感染しないために日頃からの感染対策が重要です。
 

感染性胃腸炎

最も基本的な予防は手洗いです。
トイレの後、調理・食事の前には、石鹸で十分に手を洗いましょう。
便や嘔吐物を処理する時は、使い捨て手袋、マスク、エプロンを着用します。処理後は石鹸で十分に手を洗いましょう。
しっかり加熱調理されたものを食べ、生の食べ物を避けてください。
 
ロタウイルスに関しては経口弱毒生ワクチンで予防できます。
 

サルモネラ菌

卵とその加工品、鶏肉・食肉・内臓肉、スッポン・ウナギ等の淡水養殖魚介などが原因です。
 
卵を生食する時は、冷蔵庫に保管してあり、期限表示内のものを食べてください。
卵を割ったら、直ちに料理し、割ったまま保存することは避けます。生肉・卵等を扱った手指や調理器具はよく洗浄、消毒してください。
卵を調理する際は、卵黄が固まるまでしっかり加熱し(70℃以上で1分以上)、肉類も褐色になるまでしっかりと加熱しましょう(75℃以上で1分以上)。
 

カンピロバクター

食肉を十分に加熱調理し、食肉を取り扱った後は十分に手を洗ってから他の食品を取り扱ってください。
調理器具等は使用後洗浄・殺菌を行いましょう。
 

アニサキス・クリプトスポリジウム

冷凍(-20℃で24時間以上)された生鮮魚介類を購入した場合は、アニサキス幼虫は死んでしまいます。加熱調理(中心温度60℃で1分以上)でもアニサキス幼虫は死にます。
生で食す場合、できるだけ早く内臓や内臓周りの筋肉を除去して冷凍することで、感染リスクを軽減できるでしょう。
 
通常の浄水処理(凝集、沈殿、濾過)で完全に除去することは困難で、塩素消毒にも抵抗性であることから、水道水汚染には注意が必要です。
生水の摂取などを避け、煮沸した水を摂取しましょう。
 
 

まとめ

胃腸炎は、手洗いやうがい、調理時の十分な加熱といった簡単な対策で予防できます。
自分自身や周囲の人を守るために、ぜひ心掛けてみてください。
少しでも気になる症状があれば、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
 
 

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MYメディカルクリニック渋谷 笹倉 渉医師

監修:MYメディカルクリニック渋谷 非常勤医

笹倉 渉 Dr. Sasakura Wataru

資格

略歴

  • 藤田保健衛生大学医学部 卒業
  • 公立昭和病院
  • 東京慈恵会医科大学附属病院麻酔科 助教
  • 北部地区医師会病院麻酔科 科長
  • 2016年 MYメディカルクリニック 医師
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