アレルギー性鼻炎とは?原因、症状、治療法について解説

  • クリニックブログ
2023/05/09

アレルギー性鼻炎とは?原因、症状、治療法について解説

「アレルギー性鼻炎はどのような疾患?」
「花粉症とはどう違うの?」
「治療法にはどのようなものがあるの?」
 
このような疑問はありませんか?
鼻がムズムズしたり、いつまでも鼻水が止まらなかったりするのは不快に感じるのではないでしょうか。
 
本記事では、鼻炎の症状にお悩みの方に向けて、症状や原因、治療法、よく似ている鼻炎症状との違いを解説します。

 
 

アレルギー性鼻炎って何?

どのような鼻炎症状をアレルギー性鼻炎というのか、特徴を解説します。
 

アレルギー性鼻炎について

鼻の中の粘膜がアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)に反応して炎症を起こす病気です。
この病気は、花粉、ダニ、カビ、ペットの毛など、様々なアレルゲンによって引き起こされます。
アレルギー性鼻炎の主な症状は、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・鼻のかゆみ・目のかゆみや充血などで、これらの症状は、アレルゲンによる炎症反応によって引き起こされます。

アレルギー性鼻炎は、家族歴や過去のアレルギー症状がある場合、また環境因子によっても発症することがあります。また、ストレスや睡眠不足などの生活習慣の乱れも症状を悪化させることがあります。
症状が続く場合は医療機関での診察を受けることをおすすめします。
 
診断が確定した場合には、適切な治療を受けることで症状を軽減することができます。
さらにアレルギー性鼻炎には、季節性と通年性の2タイプがあります。
季節性はいわゆる花粉症による鼻炎です。
スギやブタクサ、ヒノキなどの花粉にアレルギー症状を起こすのが特徴です。
鼻炎症状に加えて、結膜炎の症状や呼吸器系の症状、熱っぽさなども見られることがあります。
 
通年性は、季節を問わず常に存在しているアレルゲンによって引き起こされるタイプです。
カビやハウスダストが当てはまります。
鼻炎症状に加えて、アトピー性皮膚炎や気管支喘息、結膜炎なども見られるのが特徴です。


 

アレルギー性鼻炎には重症度がある

症状によって重症度が設定されています。
 

症状の程度 重症度
一日中完全に詰まっている
最重症
口呼吸が必要なほどの詰まりが一日の時間で長
重症
口呼吸が必要なほどの詰まりが一日のうち時々ある
中等症
口呼吸はないが鼻が詰まっている
軽症
鼻のつまりはなし
無症状

 

くしゃみ・鼻漏の程度 重症度
21回以上
最重症
11~20回
重症
6~10回
中等症
1~5回
軽症
未満
無症状

 
 

アレルギー性鼻炎の原因・発症メカニズムって?

発症の原因とメカニズムについて解説します。
どのように発症するのか知りたい方はご覧ください
 

原因とは?

アレルギー性鼻炎の原因は、主にアレルゲンと呼ばれる物質に対する免疫反応により引き起こされます。アレルゲンは、花粉、ダニ、ハウスダスト、ペットの毛、カビ、食物などがあります。
これらのアレルゲンが鼻腔内に侵入し、アレルギー体質の人の免疫システムが異常な反応を示すことで、鼻腔の粘膜が炎症を起こし、鼻づまり、くしゃみ、鼻水、鼻炎、目のかゆみ、喉のかゆみ、頭痛などの症状が現れます。

また、環境要因やライフスタイルもアレルギー性鼻炎の原因として考えられます。例えば、大気汚染、タバコの煙、乾燥した空気、ストレス、睡眠不足などがアレルギー性鼻炎の発症に関与することが知られています。
ただし、アレルギー性鼻炎の原因には個人差がありますので、詳細な検査や診断を受けることが必要です。

発症のメカニズム

アレルギー性鼻炎で症状が現れるのは、抗体による働きです。
ハウスダストや花粉などが体内に入り、抗体が作られます。
 
そして、再びアレルゲンが入った際に、それを排除しようと再び過剰に抗体が作られる「感作(かんさ)」が発生します。
排除しようと働きかけた結果、鼻水やせき、くしゃみなどの症状が現れます。
 
鼻炎症状を引き起こす物質は「ヒスタミン」と呼ばれるものです。
これは、炎症を引き起こす化学物質であり、放出されると鼻の粘膜を刺激して鼻づまりを引き起こします。
 
 

アレルギー性鼻炎について関連記事はこちら

詳しくはこちら

 
 

アレルギー性鼻炎の症状って?

アレルギー性鼻炎は、鼻腔内の粘膜が炎症を起こすことによって引き起こされます。
以下は、アレルギー性鼻炎の主な症状です。

1: 鼻づまり

鼻腔が狭くなり、呼吸が困難になることがあります。この症状は、炎症によって鼻の粘膜が腫れ上がるためです。

2: 鼻汁

水状の分泌物が鼻から出ることがあります。これは、炎症によって粘膜が過剰に分泌されるためです。

3: 頻繁なくしゃみ

鼻の粘膜が刺激されることで、くしゃみを引き起こすことがあります。

4: 鼻のかゆみ

鼻の粘膜が炎症を起こすことで、かゆみを引き起こすことがあります。

5: 目のかゆみ

アレルギー性鼻炎があると、目の粘膜も刺激されるため、目のかゆみを引き起こすことがあります。

6: 充血

目の周りの血管が膨張して、赤くなることがあります。

7: 嗅覚障害

鼻づまりや鼻汁があるため、嗅覚が鈍化することがあります。
これらの症状は、アレルギー性鼻炎の発作が起こった時に現れます。特に、花粉症の場合は、春先から初夏にかけて発症しやすく、花粉の飛散量によって症状の程度が異なります。
また、ダニやカビなどの室内のアレルゲンに反応する場合は、通年を通じて症状が現れることがあります。
アレルギー性鼻炎の症状は、個人差があるため、症状の程度や頻度は異なります。重症化すると、集中力や睡眠の質に影響を与えることがあるため、早めに適切な治療を受けることが重要です。

8: 味覚障害

鼻が詰まるとにおいを感じられなくなる症状が出現し、それに伴って味覚障害が起きることがあります。
鼻に抜ける香りで味を感じる部分があり、それが機能しなくなるためです。
加えて、亜鉛が不足することでも味覚障害を引き起こす原因となります。
なお、味覚障害は味を感じられないだけでなく、口の中が苦く感じるのも症状の一つです。
 

9:鼻血

粘膜が弱り刺激によって鼻血が出ることがあります。
例えば、鼻がむずがゆくて何度も鼻をこする行動は摩擦を生むため、アレルギー症状で弱った粘膜に傷が付き出血しやすくなります。
人によっては、鼻をかむだけでも傷が付き出血するケースも見受けられます。
もし、繰り返し出血するようであれば、受診して見てもらうことをおすすめします。
 
 

鼻風邪との違いは?

一見、似たような症状を引き起こす鼻風邪ですが、大きな違いがあります。ここでは、原因と症状の違いを解説します。
 

原因が違う

まず、アレルギーは先述のとおり、アレルゲンが体内に入り、それを追い出そうとして出る反応が症状を引き起こす原因です。
 
それに対し、鼻風邪は細菌やウイルスが原因で発症します。溶連菌やマイコプラズマなどです。
ウイルスによる原因が鼻風邪を引き起こしているため、適切に治療すれば完治します。
免疫力が低下している、人混みに行くなどして再び感染するまでは発症しません。
 

症状が違う

出現する症状には大きな違いがあります。
 
アレルギーの場合、透明のサラサラとした鼻水が出て熱はなく、目鼻のむずがゆさがあります。また、特定の時期でのみ現れるほか、掃除をしたときなどの特定のタイミングでしか症状が現れません。
 
それに対して鼻風邪は、黄色や緑色の鼻水が出たり、発熱や悪寒があったり、倦怠感やせきなども現れたりします。
 
特定の季節でのみ、特定の場面でのみしか発症しないといったことはなく、ウイルスや細菌感染を起こし潜伏期間を過ぎると、治るまでは常に症状が見られます。
アレルギー特有の目のかゆみや鼻のむずがゆさもないため、違いを比べる際はこのような症状の有無に着目するとよいでしょう。
 
 

アレルギー性鼻炎と類似の非アレルギー性鼻炎とは?

アレルギー性鼻炎と類似した症状を引き起こす非アレルギー性鼻炎を比較します。
 

  • ●急性ウイルス性鼻炎
  • ●慢性鼻炎
  • ●萎縮性鼻炎
  • ●血管運動性鼻炎
  • ●薬剤性鼻炎

 
では、特徴や症状、原因、治療法について一つずつ解説します。
 

急性ウイルス性鼻炎

急性ウイルス性鼻炎は、鼻風邪のことです。
ウイルスの感染により鼻づまりやくしゃみ、鼻水などの症状が現れます。
発熱の有無やかゆみの有無で判別できます。
 

慢性鼻炎

慢性鼻炎は、長期間において鼻炎症状が見られる状態です。
引き起こす原因の病気には以下があります。
 

  • ●梅毒
  • ●結核
  • ●鼻硬化症
  • ●ヒストプラズマ症
  • ●リーシュマニア症
  • ●リノスポリジウム症
  • ●ブラストミセス症

 
他にも、通常の風邪が長引いて発症するケースもあります。
 
症状は鼻づまりや高い頻度の鼻血、悪臭を感じる黄色や緑色の鼻水です。
重症の場合はかさぶたができる場合もあります。
 
治療法は原因によって異なります。
もし、上記の病気により発症している場合は、原疾患の治療により改善されます。
 
また、ウイルス性の場合は抗ヒスタミン薬であったり、鼻閉改善薬を使用したりすることで症状の緩和が期待でき、治療できるでしょう。
 

萎縮性鼻炎

萎縮性鼻炎は慢性鼻炎の一つで、高齢者に多く見られる鼻炎疾患です。
鼻の粘膜が薄く硬くなり、鼻腔が広がって乾燥するのが特徴です。
 
症状は、鼻の中のかさぶた、激しく何度も繰り返す鼻血、嗅覚障害が見られます。
 
何度も激しい鼻血を繰り返すため、白血病と勘違いする可能性もあります。
なお、白血病は倦怠感や口内炎、あざなども症状として現れるため、冷静に比較しながら考えると鑑別できるでしょう。
 
治療は、鼻洗浄や抗菌薬の外用剤、エストロゲンの局所または全身投与などです。
 

血管運動性鼻炎

血管運動性鼻炎も慢性鼻炎の一つで、アレルギーのような症状が現れるのが特徴です。
発症原因はさまざまで、ほこりや花粉などの刺激物の場合もあれば、香料や汚染された大気などによって発症するケースがあります。
また中には、辛いものを食べることで発症する方もいます。
 
症状は一般的なアレルギー症状と同じで、鼻水やくしゃみ、鼻づまりなどです。
症状が出たり消えたりを繰り返し不安定であり、空気が乾燥すると悪化する傾向にあります。
 
現状、治療は明確なものはありませんが、アレルギー性鼻炎の治療薬を用いた治療が主流です。
抗ヒスタミンやコルチコステロイドが含まれた点鼻薬で効果が出るときもあれば、空気の乾燥を改善するだけで症状も改善される場合もあります。
 

薬剤性鼻炎

薬剤性鼻炎は、鼻炎症状に用いられる薬の使いすぎで発症するのが特徴の鼻炎です。
例えば、点鼻薬や鼻腔スプレーなどの多用が原因になります。
 
ステロイドスプレーに限っては原因になることはありませんが、コンビニやドラッグストアでも購入できる市販薬は、使いすぎに注意したほうがよいでしょう。
目安では、3~4日間の連続使用はリバウンド症状を引き起こすリスクがあるとされています。
 
症状は重度の鼻づまりです。
口呼吸を必要とするほどの症状です。
 
治療では、生理食塩水の鼻腔スプレーを使用します。
 
 

アレルギー性鼻炎の検査や診断について

アレルギー性鼻炎の検査方法や診断方法を解説します。
検査を受ける予定の方はぜひ参考にしてください。
 

1: 皮膚テスト

アレルゲンを皮膚に接触させ、反応を観察する方法です。
皮膚テストは、痛みや不快感が少なく、アレルゲンの種類や反応の程度を評価することができます。
ただし、皮膚炎などの副作用が起こることがあります。

2: 採血検査

アレルゲンに対する抗体(IgE)の量を測定する方法です。
血液検査は、皮膚テストよりも痛みや不快感が少なく、アレルゲンの種類や反応の程度を評価することができます。ただし、検査結果には偽陰性や偽陽性があるため、結果を解釈する際には注意が必要です。

3: 鼻汁検査

鼻汁中の炎症性細胞の数や種類を調べる方法です。
鼻汁検査は、採取が容易で痛みも少ないため、子供でも行いやすい方法です。
ただし、アレルゲンの種類や反応の程度を評価することができないため、他の検査方法と併用されることが多いです。


血液検査


4: 粘膜剥離法

鼻粘膜を採取し、炎症反応を観察する方法です。
粘膜剥離法は、アレルゲンの種類や反応の程度を評価することができますが、採取が痛みや不快感を伴うため、子供には向かない方法です。
また、採取部位から出血などの副作用が起こることがあります。
 
 

アレルギー性鼻炎の治療は?

アレルギー性鼻炎の治療では、薬物療法、免疫療法、生活習慣の見直しや手術が検討されます。
以降で詳しく治療方法を解説します
 

1: 薬物療法

抗ヒスタミン剤やステロイド剤などの薬を使って症状を抑える方法です。医師の指示に従って適切な薬を選び、正しい用法で使用しましょう。

2: 免疫療法

アレルギー原因物質に対する免疫力を高める治療法です。
アレルギー原因物質に対する抵抗力を強化するために、アレルゲンを投与することで免疫力を向上させます。
治療期間が数年に及ぶため、治療の開始には医師との相談が必要です。

3: 生活習慣の改善

アレルギー原因物質を避けることや、部屋の換気や掃除など、環境の改善を行うことで症状を緩和することができます。

4: 手術

薬物療法や免疫療法などの治療が効果的でない場合や、合併症がある場合には、手術が必要な場合があります。
代表的な手術方法は、レーザーです。
腫れた鼻の粘膜を焼くことで症状の改善を目指します。
 
それでも厳しい場合は、鼻腔構造を改善して鼻の通りを改善する治療や、神経切断術でくしゃみや鼻水の症状を改善する方法も視野に入れます。
 
 

アレルギー性鼻炎の予防方法は?

アレルギー性鼻炎の発症は予防することもできます。
これから予防方法を紹介するため、できることから実践していきましょう。
 

1: アレルゲン回避

アレルギーを引き起こすアレルゲンを避けることが重要です。花粉症の場合は、花粉が多く飛散する時期や場所を避け、室内の換気を十分に行うなどの対策が効果的です。
ダニやカビなどの室内のアレルゲンに反応する場合は、掃除機や空気清浄機を使って室内の清潔を保ち、布団や枕などを定期的に洗濯することが重要です。

2: 健康的な生活習慣

バランスの良い食事や十分な睡眠、適度な運動などが健康的な生活習慣とされています。
これらは、免疫力を高めることにつながり、アレルギーに対する抵抗力を高める効果が期待されます。


ランニングする女性



では、具体的にどのような習慣を目指せばよいのかを以降で解説します。
 

タバコを吸わない

見直すべき生活習慣は「喫煙」です。
タバコには、ニコチンや活性酸素、一酸化炭素、タールなどが含まれており、細胞を傷つけたり、血流を悪くさせたり、がんのきっかけになったりします。
 
このような影響で不健康になってしまうと当然免疫は下がります。
アレルギー物質への対抗力もなくなり、アレルギーを発症しやすくなる可能性があるのです。
 
ヘビースモーカーでタバコを一日2箱以上吸っている方は1箱までに減らす、2本吸っている方は0本の日をつくってみるなど、ご自身の状態に合わせて喫煙を目指してみましょう。
 

腹八分目にして食べすぎない

ご飯をしっかり食べることは良いことですが、食べすぎには気を付けなくてはなりません。
食べすぎによる摂取カロリー過多で生活習慣病になってしまうと、免疫力が低下してしまいます。
 
健康な体でいるためには、バランスの良い食事を腹八分目程度に収めることです。
 
とはいえ、腹八分目のペースを維持していても、友人との食事会などでたくさん食べる機会があるかもしれません。そのような場合は、食べても問題ありません。
過剰に食事制限をしてご自身を締め付けすぎるとストレスがたまってしまい、かえって免疫が落ちてしまいます。
 
普段は気を付けて、たまには思いきり食事を楽しむメリハリが大切です。
 

アルコール類の飲酒はたしなむ程度にする

アルコール飲料の飲みすぎは、さまざまな疾患リスクを高めます。
例えば、痛風や高尿酸血症、肝機能障害などです。
 
直接アレルギー性鼻炎を引き起こすことは考えられませんが、特に肝機能障害は大きく免疫を低下させるため、アレルゲンに弱い体質になる可能性があります。
アレルゲンに負けない強い体でいるためにも、お酒は飲みすぎずほどほどにしましょう。
 

少しでも体を動かす時間を増やす

運動が苦手な方、忙しくてなかなか時間が取れない方もいるかもしれません。
そのような方も5分から運動を始めてみるのもよいでしょう。
 
慣れてきたら10分に増やして少しずつ習慣付けることが推奨されています。
適度な運動はストレスの軽減や肥満予防、筋肉や骨を強くする効果があり、健康体をキープできます。
 
この運動は、歩くだけでも構いません。
そもそも運動とはスポーツではなく「体を動かすこと」をいうため、階段を使って歩く、家事をするのも運動になります。
普段より多めに歩く、大きく体を動かすなどを意識して過ごしてみましょう。
 

しっかり睡眠をとって心身の疲れをとる

心身の疲れを効率よく、なおかつしっかり癒せるのは睡眠です。
横になり眠ることで疲労回復してくれます。
 
疲れがたまると徐々に自律神経のバランスが乱れたり免疫力が低下したりして、心身のバランスが崩れます。
免疫力のバランスが崩れるとアレルギーを引き起こす可能性を高めるため、その日の疲れはその日に癒せるように、しっかりと眠りましょう。
もし、不眠症状などでお悩みの方は、睡眠外来や漢方薬を試すのもありです。
 
 

3: ストレスの軽減

ストレスは、アレルギー症状を悪化させる要因の一つとされています。ストレスを軽減するためには、リラックスする時間を設けたり、ストレス解消法を学んだりすることが効果的です。
以降では、具体的にどのようにしてストレスを軽減すればよいかお伝えします。
ぜひ参考にしてみてください。

音楽を聴いたり歌ったりする

音楽を聴いたり歌ったりすると、ストレスが和らぐことがあります。
そのときの気分や体調に合わせた音楽をかけてみるのもよいでしょう。
 
また、ストレス発散には声を出すことがよいとされています。
歌うときには声を出すため、気分がすっきりします。
また、歌うときは自然の呼吸が深くなるため、リラックス効果を得られるかもしれません。
 

気分転換に運動や料理などをする

気分転換の行動は、ストレス発散に大切です。
適度な運動がセロトニンなどのホルモンを分泌したり、自律神経のバランスを整えたりしてリフレッシュ効果が期待できるかもしれません。
 
また、料理は集中して行う作業なので、自律神経を整える効果が期待できます。
塗り絵や読書も同様です。
料理なら終われば自分で食べられるため、おいしいものを食べて幸せホルモンが分泌され、幸福感を得られるかもしれません。
 

睡眠をしっかりとる

良質な睡眠は自律神経のバランスを整えたり、脳内の疲労を回復させたりする効果が期待できます。
それにより、ストレスが解消されメンタルが整うかもしれません。
 
良質な睡眠のためには、寝る前にブルーライトを目に浴びない、部屋を快適な湿度や室温にする、肌触りの良い寝具やパジャマを用意するなどがあります。
 
また、起床後に日光浴をして体内時計をリセットすることも、睡眠の質の向上につながるかもしれません。
 
手軽にできるのでぜひやってみましょう。
 

繰り返し腹式呼吸をする

腹式呼吸には、自律神経を整える効果が期待できます。
 
あぐらを組んで座り、目をつむって膝横に手を置いて、ゆっくりと腹式呼吸を行います。
息を吸うときにおなかを膨らませ、吐くと同時に徐々におなかを凹ませます。
 
回数の決まりはないため、ご自身が心が落ち着いたと感じるまで行うとよいでしょう。
 
 

4: インフルエンザの予防

インフルエンザにかかることで、アレルギー症状が悪化することがあります。
しかし、インフルエンザの予防接種を受けることで、アレルギー症状を予防することができます。
これらの予防方法は、アレルギー性鼻炎を引き起こすアレルゲンに対する抵抗力を高めることで、症状を緩和する効果が期待されます。
 
 

まとめ

アレルギー性鼻炎は、原因となるアレルゲンや季節により大きく2つに分けられます。
季節によらず常に症状が現れる通年性アレルギー性鼻炎と特定の季節に症状が現れる季節性アレルギー性鼻炎(花粉症など)とがあり、両者を合併する場合もあります。

近年、アレルギー性鼻炎の低年齢化が進み、若年層にも多く見られます。集中力の低下や学習障害、イライラや不眠などの影響が生じることもあり、生活に支障をきたす場合があるため、症状の軽減が必要です。
アレルギー性鼻炎の原因は多岐にわたり、それぞれの人によって異なる場合があります。しかし、アレルゲンに対する免疫反応によって症状が引き起こされることは共通しています。
治療にあたっては、原因に合わせた対策が必要となりますので、自己判断で治療を行うのではなく、医師と相談して適切な治療法を選択するようにしましょう。


 
 

アレルギー性鼻炎についての検査はこちら

詳しくはこちら

 
 

MYメディカルクリニック渋谷 笹倉 渉医師

監修:MYメディカルクリニック渋谷 非常勤医

笹倉 渉 Dr. Sasakura Wataru

資格

略歴

  • 藤田保健衛生大学医学部 卒業
  • 公立昭和病院
  • 東京慈恵会医科大学附属病院麻酔科 助教
  • 北部地区医師会病院麻酔科 科長
  • 2016年 MYメディカルクリニック 医師
一覧に戻る