不整脈とは?原因、症状、治療法について解説
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不整脈とは?原因、症状、治療法について解説
「急にドキドキする症状が出てくることがある」、「健診で不整脈を初めて指摘されたけど放っておいて大丈夫なのか」などの主訴で当院を受診される方が多くいらっしゃいますが、ひとえに「不整脈」と言っても様々な種類があります。
人によってもその自覚症状が違い、同じ不整脈なのにある人には全く症状がない場合もあれば、動悸症状が辛く生活に支障が出る方もいらっしゃいます。
この胸のドキドキはそもそも「不整脈」によるものか?
不整脈であってもそれはどの種類に分類されるのか?
それは緊急性を要するものなのか?
放っておいていいのか?
などをきちんと見極めて、それに応じた治療方針を決める必要があります。
ここでは当院で診断し治療できる不整脈を中心に解説していきたいと思います。
不整脈って何?
心臓は洞結節(一定のリズムで電気を発し続ける部位)が発する電気信号が心房・心室を順に伝わり、その電気信号を受けて心房・心室がそれぞれ一定のリズムで収縮を繰り返すことで全身に効率よく血流を送ることができるポンプの役割を果たしています。
しかし、何らかの原因でその正確に流れる電気信号が乱れたり、途切れたりすることで心房・心室の収縮リズムが狂ってしまいます。
リズムが狂うことでポンプとしての効率も低下し、全身へ送り出す血流が低下してしまって身体中の各臓器へ到達する血流が低下することで様々な不具合を起こしてしまう(心臓が各種臓器に必要な十分な血流を送り出せない状態=心不全)こともあります。
不整脈にはいくつもの種類が存在しますが、大まかに分けると…
② いつもよりも脈がかなり遅くなってしまう徐脈性不整脈
③ 「ドキドキドキドキドキドキ…」と脈が速くなり動悸が辛い頻脈性不整脈
④ 命に関わる緊急的な治療を要する致死性不整脈
この4つがが存在します。以下に簡単にそれぞれの代表的な不整脈を挙げていきます。
不整脈の症状とその原因
不整脈で見られる症状とはどのような症状なのでしょうか。
こちらでは、その内容と原因をお伝えします。
1: 単発的な不整脈
特に自覚症状はないにも関わらず健診の先生から「不整脈ですよ」と指摘されてまさに「ドキッ」とする不整脈です。
敏感な方だと中には突然「ドキッ」とした胸の症状を訴えることもあります。
上室性期外収縮や心室性期外収縮が代表的で、健診の場で我々がたまに指摘することがある言わば「健診の常連さん的不整脈」です。
これは規則的な脈の中に異常な電気信号が突然出現して、心臓が予定されたタイミングよりも早く収縮してしまうことで生じます。
単発だけなら「ドキッ」で済みますが、中には連発することで「ドキドキドキドキッ」と動悸症状を訴えることもあります。
心筋症や狭心症・心筋梗塞などの心疾患の有無や症状の強さ、頻度、その方の生活背景や年齢などにより治療すべきかどうか判断します。
まさにケースバイケースであり、医師と相談の上で方針を決めます。
2: 徐脈性不整脈
普段正常範囲内の心拍数の方の脈が1分間に50回未満に低下する不整脈です。
「脈が遅い」という状態は毎日血圧や脈拍数を測っていらっしゃる方は気づきやすいですが、「なんだかだるいなあ」とか「疲れやすいなあ」など特有の症状とは言えない主訴で受診されるケースも多いです。
代表的なものとしては、洞結節の働きが低下して電気信号の発生が極端に遅くなる洞不全症候群、心房から心室へ電気信号の流れがうまく伝わらなくなる房室ブロックなどがあります。
原因としては心筋梗塞などの虚血性心疾患に合併するものや加齢によるもの、中には甲状腺ホルモン値が低下する疾患(甲状腺機能低下症)に合併したり、普段内服している薬の副作用で生じることもあり、どのような原因で起きてしまったのかを調べる事が外来精査の肝となります。
3: 頻脈性不整脈
1分間に100回以上心臓が脈を打つ状態を頻脈といいます。もちろんスポーツなど活発に体を動かしていると脈が早くなる(全身にたくさん血液を送るために早くなる)のは当たり前ですが、頻脈性不整脈が起きてしまうとじっと安静にしているのにも関わらず「ドキドキドキドキ…」と動悸が強くなります。
動悸が強くてかなり精神的にも不安感が強く辛い症状となることもあり、しっかりと外来で治療を行いたいタイプの不整脈です。
代表的な頻脈性不整脈は脈がバラバラで不揃いとなってしまう心房細動です(徐脈性心房細動の方も一部いらっしゃいますが)。
高齢者に多く我が国では80歳以上では男性4.4%,女性2.2%と比較的有病率が高い超有名な不整脈でありますが、正常な電気活動が乱されて心房で電気信号が絶えまなくぐるぐると回っている状態で脈が乱れてしまうことで起きてしまいます。
左心房にある左心耳という袋小路になっている部位に血栓症を起こしてしまうこともあり、脳梗塞の原因ともなりうる厄介な不整脈脈です。
よって、血液をサラサラにする抗凝固薬を使用して経過を診ることもあり、医師としっかりと治療方針を話し合う必要があります。
他にも甲状腺機能亢進症や貧血、脱水、過度なストレス…様々な原因が挙げられます。心房細動のほか、発作性上室頻拍や心室頻拍などの重症度の高い不整脈もあります。
4: 致死性不整脈
上記②や③にも分類される不整脈の一部はそのまま放置してしまうと命を落としてしまう怖い不整脈も存在します。。失神や眩暈などのエピソードから外来を受診し、精密検査で発見されるケースもあり、原因が判明すると発作予防のために抗不整脈薬での治療やペースメーカー、ICD(植え込み型除細動器)等の植え込み型デバイスによる治療を受けることもできます。
しかし不運なことに、突然発症して一瞬にして心肺停止に至ってしまうこともあり、早急に胸骨圧迫やAEDによる除細動などの適切な処置がなされない場合には命を落としてしまう場合もあります。
代表的な不整脈としては心室細動や無脈性心室頻拍などの頻脈性不整脈、洞不全症候群や完全房室ブロックなどの徐脈性不整脈が挙げられます。
原因としては心筋梗塞などの虚血性心疾患や薬剤性によるもの、遺伝性疾患もあり突然死の家族歴の有無の確認も重要です。
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不整脈の検査について
これらの不整脈が疑われた際に行う検査としては以下のようなものがあります。
1: 12誘導心電図
不整脈を見つけるための基本的かつ身体的な侵襲性も低い検査で、心筋梗塞などの虚血性疾患の合併の有無を調べる際にも必須となる検査です。
毎年健診で心電図を施行してる方も多いと思いますが、症状のない時の心電図を取っておくとそれが基準となり、症状のある際の心電図と比較ができて良いです
2: 血液検査
心臓以外の内科的疾患により不整脈を起こしてしまうこともあります。貧血や、各種電解質異常、甲状腺ホルモン値異常、腎機能異常などの確認を行い、もしも何らかの疾患が見つかった場合にはそれを改善することで治る不整脈も存在します。
3: 胸部レントゲン
心臓の拡大や肺炎、気胸などの肺疾患のスクリーニングに使用できます。
4: 心臓超音波検査
心臓のポンプとしての性能の評価ができます。動きが悪い部位が無いか、弁膜症の有無などを確認するほか、心房細動の患者様には見てわかる範囲での血栓の有無を調べることもできます(より詳しい血栓の有無は経食道心臓超音波検査となります)。
5: ホルター心電図
24時間取り続けられる心電図です。特に症状が頻繁に起きる方に勧められます。24時間の検査中に症状があった際にボタンを押すことでその時間帯に何らかの不整脈があったかどうかを解析できます。つけたままシャワーに入れるので、日常生活の中での不整脈の有無を確認できます。
また、当院では行えませんが、他にも下記のような検査も存在します。
6: 植え込み型心電計
下胸部の皮下に植え込むことで数年間心電図を取り続けることができます。ホルター心電図よりも長期間根気強く調べ続けられます。原因不明の失神や脳梗塞に対して適応となります。
7: 冠動脈CT、心臓カテーテル検査
不整脈の原因として心筋梗塞などの虚血性心疾患が疑われる際に施行します。
また、不整脈と疑わしき所見を検知できる可能性があるウェアラブルデバイスとして最近注目されているのがApple Watchなどのスマートウォッチです。
装着することで簡易的な心電図を取り続けられ、これにより初めて不整脈が見つかったケースを当院でも経験しました。今後更なる改良が期待される分野です。
食事でも不整脈が起きる場合があるって本当?
食事でも不整脈を感じるという方に、食事との関係性やその他の考えられる疾患などを解説します。
おすすめする食べ物とおすすめしない食べ物も解説していますので、ぜひ参考にしてください。
食事と不整脈の関係
食事と不整脈は、いったいどのような関係性を持っているのでしょうか。
結論からお伝えすると、食事に含まれている塩分と体内の電解質バランスによる影響が関係しています。
心臓は電気信号によってドクンドクンと動き、全身に血液や酸素、栄養を巡らせています。
そして、重要な働きを担う電気信号は、体内にあるナトリウムやカリウムといった電解質によって発生しています。
電解質のバランスが崩れると、心臓の動きにも影響が及び、不整脈が引き起こされるのです。
体内の電解質のバランスを保つことにも崩すことにも、食事が大きく影響しています。
例えば、塩分が高い濃い味が好きな方は、塩分摂取が過多になり、体内のミネラルバランスが乱れる傾向があります。
つまり、不整脈の予防や改善には、減塩がキーポイントとなるのです。
不整脈がある方・リスクが高い方に良いとされる食べ物
不整脈がある方・リスクが高い方に良いとされる食べ物は以下があります。
- ●豚肉
- ●緑黄色野菜
- ●乳製品
- ●カルシウム
- ●味噌汁
- ●大豆製品
- ●青魚
では、どのように良いのか、またどのような栄養素がとれるのかなどを解説します。
豚肉
豚肉は、ビタミンB群が豊富に含まれている食材です。
ビタミンB群は、自律神経の働きを整えたり、疲労を軽減したり、脂質の代謝に関わっていたりとさまざまな働きがあります。
また、豚肉はタンパク質もしっかりとることができます。
タンパク質は、皮膚や髪、粘膜などを作るための材料で、不足すると肌や髪、健康に悪影響が及ぶため、豚肉で良質なタンパク質をとっておくほうがよいでしょう。
豚肉を食べる際は、玉ねぎやにんにく、にら、長ねぎを使った料理がおすすめです。
これらの食材には「アリシン」と呼ばれる栄養素が豊富に含まれており、豚肉のビタミンB群を効率よく吸収できるようサポートします。
豚肉を使ったおすすめのレシピは、豚肉の生姜焼きです。
玉ねぎともやしを入れた豚肉の生姜焼きは、シャキシャキとした食感や玉ねぎの甘さが良いバランスでおいしく食べることができ、玉ねぎによる吸収効率アップも期待できます。
緑黄色野菜
緑黄色野菜とは、色が緑や黄色の野菜です。
緑黄色野菜は特に栄養価が高いといわれています。
例えば、ブロッコリーやほうれん草、ケール、黄色パプリカなどが該当します。
これらの野菜には、ビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCは抗酸化作用があるだけでなく、ストレスを軽減する作用が期待できます。
そのため、積極的に摂取すれば自律神経のバランスが保たれ、ストレスによる不整脈や動悸の予防にもつながるでしょう。
ビタミンCが豊富なものには、キウイやいちご、レモンなども当てはまります。
緑黄色野菜やこれらのフルーツをうまく取り入れて、ビタミンCをしっかり摂取できるようにするとよいでしょう。
野菜として食べるのもよいですが、緑黄色野菜を入れたカレーもおすすめです。
乳製品
乳製品に含まれているカルシウムは、交感神経を落ち着かせる働きがあります。
イライラしやすい方はカルシウム不足という言葉が昔からありますが、間違いではないのです。
カルシウムが豊富に含まれているものは、牛乳やその他の乳製品です。
ビタミンDと一緒に摂取すると吸収効率が高まるためおすすめです。
なお、ビタミンDが豊富な食材は、鮭やきのこ類です。
ビタミンDとカルシウムを一緒に摂取できるおすすめのレシピは、きのこと鮭を入れたグラタンやドリアです。
牛乳やチーズでしっかり乳製品もとることができ、具材にきのこや鮭を入れればビタミンDもしっかりとれます。
ナッツ類
ナッツ類に豊富に含まれるビタミンEは、強い抗酸化作用があることで知られています。
しかし、それだけではなく自律神経の安定のサポートにも役立つ栄養素なのです。
ビタミンEによる抗酸化作用は、血管を含め体内から若さを保つのに大切な栄養素です。
血管年齢が若いほど動脈硬化ではなくなり、冠動脈疾患や不整脈のリスクを下げられます。
また、自律神経の安定化により、ストレスによる不整脈のリスクを下げることが期待できます。
ビタミンEが特に豊富なのがアーモンドやピーナッツなどのナッツ類です。
脂質が高いため食べすぎはよくありませんが、おやつの時間や休憩時間に少しつまむ程度のおやつとして最適です。
味噌汁
味噌汁に豊富に含まれているのはナトリウムです。
ミネラルバランスが良いため、体内の電解質バランスを整えてくれることが期待できます。
味噌汁を飲みすぎてしまうと塩分過剰になってしまい、高血圧のリスクもあります。
そのため、適度に飲むようにしましょう。
また、味噌汁は乳酸菌も豊富なため、腸内環境を整えてくれるメリットももれなくついてきます。
腸内環境を整えることも全体の健康に関わるといわれているため、一石二鳥の食べ物といえるでしょう。
大豆製品
大豆製品にはマグネシウムが豊富に含まれています。
マグネシウムは健康維持のサポートをするのに最適な栄養素です。
そのため、自律神経のバランスを整え安定をキープすることが期待できるでしょう。
加えて、筋肉の収縮に関わるコントロールも行っているため、正常な心臓の収縮がキープでき、不整脈の予防が期待できます。
マグネシウムが豊富なおすすめの食べ物は、納豆や豆腐です。
大豆製品以外にも、わかめやアーモンドなどの海藻やナッツ類にも含まれています。
おすすめのレシピは、豆腐とわかめの味噌汁です。
味噌汁のバランスの整ったミネラル、豆腐とわかめのマグネシウムがしっかり摂取できます。
青魚
青魚は、不和脂肪酸を豊富に含む食材です。
血中の中性脂肪やコレステロールを減らす効果が期待でき、生活習慣病の予防にも効果的でしょう。
サラサラな血液にする効果も期待できるため、心臓の負担が減り不正脈のリスクを下げることが期待できます。
また、青魚にはタウリンも豊富に含まれています。
体の疲れにアプローチしてくれる栄養素なので、夏バテや忙しい日々で疲れがなかなか取れない方にもおすすめです。
青魚に該当するのは、サバ、アジ、イワシ、サンマなどです。
サバの味噌煮やアジフライ、イワシの味噌漬けなど、さまざまなレシピがあります。
不整脈がある方におすすめできない食べ物
次に紹介するのは、不整脈がある方におすすめできない食べ物です。
心臓に負担がかかるため、できるだけ摂取は避けたほうがよいものをお伝えします。
不整脈がある方におすすめできない食べ物は、塩分が多いもの、コレステロールが多いもの、辛いものです。
- <塩分が多いもの>
- ●へしこ
- ●塩辛
- ●ラーメン
- ●梅干し
- ●塩分が濃い料理 など
- <コレステロールが多いもの>
- ●卵
- ●レバー
- ●あん肝
- ●うなぎ など
- <辛いもの>
- ●キムチ
- ●カレーライス
- ●担々麺
- ●激辛シリーズの食べ物 など
上記のようなものは刺激物であり、電解質のバランスを乱したり、動脈硬化を進めたりするものです。
心臓に負担がかかるものですので、食べる量に気を付けてください。
不整脈がある方におすすめできない飲み物
不整脈がある方におすすめできない飲み物をお伝えします。
おすすめできない飲み物は、カフェインが多量の飲み物やお酒です。
カフェインが多い飲み物は刺激物であり、自律神経の交感神経を興奮させて、心臓に負担をかけます。
具体的には、心拍・血圧を上昇させます。
心臓は、過活動による負担に耐えられなくなると、命を落とす不整脈を起こすことがあります。
突然死のリスクを高めるため、大量のカフェイン摂取は避けてください。
お酒も心拍数を上昇させ心臓に負担をかけるため、飲みすぎてはいけません。
ただし、脈が遅くなる「徐脈性不整脈」の方は、改善される可能性もあり、一概に悪とはいえません。
ご自身の不整脈のタイプに合わせて、避けるべきか飲んでも問題ないか判断しましょう。
食後の動悸は不整脈以外にも
食後の動悸は不整脈以外の疾患でも発生します。
- ●食後低血圧
- ●自律神経失調症
- ●糖尿病
- ●食物アレルギー
- ●バセドウ病
もし、食後の動悸が気になり不整脈のことを調べているのであれば、こちらも参考にしてください。
食後低血圧
食後低血圧とは、高齢者に多い疾患です。
食後に大幅に血圧が下がるため、めまいやふらつき、転倒が見られます。
特にリスク因子が高い方は、血圧が高い方、自律神経系の疾患がある方です。
食後のタイミングで腸に血液が集まるタイミングになると、全身の血圧を維持しようと心拍数が上がります。
それにより、動悸を発症して苦しさを感じるのです。
治療方法は、服薬と食後に休むことです。
食後は横になって休ませたり、降圧薬の服用量を少なくしたり、少量の低炭水化物食を複数回に分けて食べたりすると、軽減される可能性があります。
自律神経失調症
自律神経失調症とは、原因が分からない、さまざまな症状が現れる病気です。
例えば、肩こりや動悸、腰痛、手足のしびれなどが見られます。
これらの以上があっても、心臓検査で問題がなかったり、血液検査も問題がなかったりするのが特徴です。
しかし、本当は原因がないのではなく、自律神経に問題があり、調べる術がないのが原因で「異常なし」と言われているだけなのです。
発症の原因は、精神的なストレスが大部分を占めます。
症状を改善させるためには、ストレスの解消方法を知り、たまっているストレスを解放していくことが大切です。
糖尿病
糖尿病とは、余分な糖質を処理するインスリンがうまく働かない病気です。
遺伝に原因がある場合や、生活習慣が原因である場合があります。
糖尿病にも種類があり、1型と2型があります。
1型はインスリンがほとんど出ない状態になり、血糖値が上昇する病気です。
注射で一生涯インスリンを打たなくてはなりません。
2型はインスリンが出にくくなったり、効きにくくなったりすることが原因で血糖値が上がる病気です。
遺伝のほか、食生活や運動不足、肥満といった環境に問題がある場合に発症します。
また、妊娠中に血糖値が上がる妊娠糖尿病というものもあります。
まだ糖尿病までには進行していない状態ですが、血糖値の上昇が見られる状態です。
食物アレルギー
食物アレルギーの遅延型では、食後しばらくしてからアレルギー発作が起こり、動悸や不整脈が生じることがあります。
他にも、胸部の症状として、喘息や胸の痛み、精神・神経症状、皮膚の異変が見られるなどさまざまです。
なお、遅延型では、数時間から数日後に発症します。
日にちが経過してから発症した場合、どの食べ物にアレルギーを起こしたのかが分かりません。
特定するには、血液検査によるアレルギー検査が必要です。
アレルギーですので、場合によってはアナフィラキシーを起こすケースもあります。
バセドウ病
バセドウ病とは、甲状腺ホルモンが過剰分泌され、さまざまな症状を引き起こす病気です。
20~40代の女性が発症しやすい傾向があります。
なお、2019年時点では人口1000人あたり0.2~3.2人と報告されています。
この病気は自己免疫疾患の一つで、本来であれば免疫は細菌やウイルスにのみ攻撃をして体を守りますが、バセドウ病患者の場合は自身の体にある臓器や細胞にも攻撃します。
見られる症状には、体重減少や動悸、暑がる、指が震えるなどといったものが典型的です。
また、疲労を感じやすかったり、精神が不安定でイライラしやすかったりすることもあります。
不整脈の治療は?
診断された不整脈の種類により治療方針は変わってきます。
基本的な治療法には以下があります。
- ●薬物療法
- ●ペースメーカー治療
- ●ICD治療
- ●カテーテルアブレーション
以降では、どのようにして治療されるのか、またどういった治療なのかを解説します。
薬物療法
不整脈に用いられる薬には、抗不整脈薬や抗凝固薬があります。
抗不整脈薬は、すべての不整脈に使われるわけではなく、重篤な場合や強い症状が出た場合などに使われます。
抗凝固薬は、心房細動による脳梗塞のリスクがあったり、深部静脈血栓症を予防・治療したりする場合に使用されます。
ペースメーカー治療
ペースメーカーと呼ばれる機械を心臓に埋め込み、安定した電気信号を流せるようにする治療法です。
手術にかかる時間は1~2時間ほどで、入院は1~2週間くらい必要です。
定期的に履歴のチェックをしてもらう必要があります。
ICD治療
植え込み型除細動器を使用した治療法です。
頻脈の不整脈が見られる場合に有効な治療法となっています。
致死性不整脈を停止させ、電気ショックを流して治療できる機械を植え込みます。
カテーテルアブレーション
カテーテルと呼ばれる細い管を入れる治療法です。
この治療により、不整脈を引き起こす電気信号が心臓の全体に伝わることをシャットダウンできるようにします。
なお、頻脈の不整脈に有効です。
まとめ
こちらに記したのは不整脈のほんの一部であり、不整脈治療はまだまだ奥が深いです。
同じ不整脈ながらも個々で症状が違うためお一人お一人に合った治療法を提案させて頂きます。
「ドキドキッ」とした症状があり不整脈を疑った際にはぜひ当院へご相談をお願い申し上げます。
不整脈について検査方法はこちら
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 医師
神山 崇 Dr. Takashi Kamiyama
これまで総合病院循環器内科にて、心筋梗塞や狭心症に対する冠動脈カテーテル検査や心不全治療を含めた不整脈治療に従事して参りました。当院では生活習慣病の予防ならびに治療において、気軽に受診できるかかりつけ医になれるよう、日々努力を続けておりますので、ぜひご受診いただければと思います。
学歴
- 北海道札幌月寒高等学校卒業
- 早稲田大学理工学部機械工学科 卒業
- 札幌医科大学医学部 卒業
職歴
- 名古屋市立大学病院 初期研修
- 伊勢赤十字病院 循環器内科
- 江東病院 循環器内科 医長
- 2022年 MYメディカルクリニック 医師
資格
- 日本内科学会認定内科医
- 日本循環器学会循環器専門医
- 日本医師会認定産業医
- 総合内科専門医
専門
循環器内科