大腸内視鏡検査について

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2023/01/04

大腸内視鏡検査について

皆さんは大腸の内視鏡検査を受けたことはありますか?
 
すでに受けたことがある方、検査を受けようか悩んでいる方もいらっしゃると思います。
大腸がんは、近年患者数が増えており、日本人の大腸がんによる死亡数は年間5万人以上とも言われており、部位別のがん死亡数としては、男性2位、女性1位(2021年 人口動態統計がん死亡データ)の順となっています。ただし、大腸がんは早期に発見して適切な治療を受ければ完治が可能であり、前がん病変の大腸ポリープを切除することで予防も可能と言われております。当院では1人でも多くのがんによる死亡数を減らし、国民の健康寿命を延ばすとともに、より充実した生活を送っていただけるようお手伝いしたいと考えています。
 
本日は当院で行っている消化器内視鏡専門医による大腸内視鏡検査(下部消化管内視鏡検査)についてご紹介させていただきます。

 

大腸内視鏡検査とは

大腸内視鏡検査は、下部消化管内視鏡検査ともよばれ、大腸全体を観察することができ、肛門から大腸の最深部(盲腸)まで内視鏡スコープを挿入し、空気(当院では体に負担のすくない二酸化炭素を使用)で大腸のヒダを伸ばしながら、見落としがないように丁寧に大腸粘膜を観察することができる検査です。また、前がん病変でもある大腸ポリープが見つかった場合、医師の判断により検査中にポリープ切除を行うこともありますが、大きさや数・形状によっては切除できないことがあるため、その場合は専門の医療機関をご紹介させていただいております。
 

わかる病気(症状)

◎大腸がん
初期には自覚症状がほとんどないため、自分では気づきにくい病気です。便に微量の血が混じることもありますが、痔のある方は、いつもの出血程度と考えて見過ごしてしまいがちです。症状が進行すると腹痛や便形状の変化(便秘・下痢・便が細くなる)を起こすことがあります。
 

◎大腸ポリープ
自覚症状が無いケースが一般的で、検診時に偶然見つかる方も少なくないです。将来がん化する可能性がある腫瘍性ポリープ(大腸腺腫)を切除することで大腸がんの予防に繋がります。
 

◎潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患
潰瘍性大腸炎も近年、患者数が増加している疾患の一つです。大腸の粘膜の炎症により、潰瘍やびらんなどが生じる病気です。主な症状として血便、下痢、腹痛、発熱があります。進行すると便に膿や粘液などが混じるようになり、頻回に腹痛がおき、高熱や貧血、吐き気といった全身症状も引き起こします。適切な治療で症状は改善します。
 

◎大腸憩室症
大腸粘膜の一部が腸管内圧の上昇により嚢状(のうじょう)になり腸粘膜に凹みを形成するものを大腸憩室といいます。比較的高齢者に多い病気で、自覚症状が無い場合が多いですが、時に炎症を起こしたり(憩室炎)、出血を起こすこともあります(憩室出血)。
 

◎痔核
肛門の内側にできる内痔核、外側にできる外痔核があります。血便の原因にもなる疾患です。内痔核は痛みが少なく、排便時に出血で気がつくこともあります。一方、外痔核が発生する肛門上皮には痛覚があるため、強い痛みが出やすい傾向があるなど症状も異なります。大腸内視鏡検査を受けることで血便の原因が痔核だったとはっきりさせることもできます。
 
・・・など

 

検査をおすすめする人の特徴

■下記生活習慣が該当する方
・野菜・魚よりお肉をよく食べる、ジャンクフードばかり食べる
・肥満、糖尿病がある
・お酒を毎日飲む
・タバコを吸う
・食欲がなくなり体重が減った
・運動不足      ・・・など
 
■下記症状がある方
・便秘がひどくなった
・血便が出る
・おならが溜まりやすく、お腹が張る
・下痢と便秘を繰り返す
・おなかにしこりを感じる
・便潜血検査で陽性の方  
・過去に大腸ポリープを指摘された
・家族に大腸がんになった人がいる   ・・・など

 

◆検査の流れ (※外来診療での検査の場合)

※検査時の鎮静麻酔について
当院では痛みや不安を和らげるため、鎮痛薬と鎮静薬を静脈に投与します。完全に意識がなくなるのではなく、うとうとした状態で苦痛なく検査が受けられるように使用します。
薬の効果には個人差があり、麻酔が効きにくい体質の方もいるため、当院では検査医が量を調節し投与しています。

 
1.【診察】
・検査を受ける前に、一度診察を受けていただきます。
※食事・下剤について説明させていただきます。

 

2.【検査前日(食事)】
・前日は朝から消化の良い食事をとってください。
※夕食は20時までに摂取し、飲酒はしないでください。
※20時以降も飲水は可能です。脱水予防のためにも水分は十分に取ってください。
※脂肪や油の多い食事と食物繊維は控えてください。
 

3.【検査前日(下剤)】
・前日21時に下剤を内服してください。(プルゼニド4錠)
 

4.【検査当日(食事・内服薬)】
・朝食は食べられません。
※水分制限はないため、お水やお茶を飲んでいただき、その他は避けてください。
※血圧、心臓、喘息などのお薬は朝6時までに内服してください。
※糖尿病薬、インスリン注射はしないでください。
※検査時に麻酔薬を使用しますので、お車の運転は検査当日は終日お控えください。
 

5.【検査当日(下剤)】
・下剤の飲み方
※検査2時間前からモビプレップ(便洗浄液)の内服を開始します。
※便がほぼ透明になるまで、モビプレップをゆっくり時間をかけてお飲みください。
 

6.【検査開始】
・検査は15分-30分程度です。
※当院で生検やポリープ切除など行った場合は、検査時間が長くなります。

 

7.【検査後】
※組織検査をした場合は、医師・看護師の指示に従ってください。
※鎮静薬・鎮痛薬の影響によりふらつきや眠気が見られる恐れがあります。そのため検査後は30分程度お休みいただいております。
※組織検査後には便に血液が混じることがあります。出血が続く場合や腹痛がある場合には当院へご連絡をお願いします。
 

8.【結果説明】
検査終了後は診察室にて内視鏡で撮影した画像を見ながら専門医師が結果をご説明いたします。紹介が必要な場合には、医療機関をご紹介し、紹介状をお渡しします。
※組織検査を行った場合には2週間後に結果説明をいたします。

 
大腸がんは男性、女性とも多くの方がかかり、その割合も増えていますが、早期に発見することで完治も望める病気です。大腸がんで苦しい思いをされる方を少しでも減らすためにも
定期的な検査をおすすめいたします。
検査をご希望の方は下記よりご予約くださいますようお願いいたします。

 

ご予約はこちら

▼MYメディカルクリニック大手町
代表番号:03-4213-7265
 
▼大腸内視鏡検査のご予約はこちら
https://ssc8.doctorqube.com/mymc-otemachi//study/safety/fever/

 
ご質問や不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

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