インフルエンザについて

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2022/12/21

インフルエンザについて

インフルエンザは、インフルエンザウイルスの感染・体内での増殖によって発症する急性の呼吸器疾患です。世界のさまざまな地域で毎年のように流行が見られ、日本では、特に空気が冷たく乾燥する冬季に大流行します。昨年度はほとんどインフルエンザの陽性の方はいらっしゃいませんでしたが、2022年12月14日現在、かなりインフルエンザA型の方増えてきています。
 
例年の日本でのインフルエンザ流行時期
•流行開始:11月下旬~12月上旬
•流行のピーク:1月下旬~2月上旬
•流行の終盤:3月ごろ
 
冷たく乾燥した冬の空気は、インフルエンザの原因ウイルスが活発に活動・増殖するのに適した環境です。

 

〜インフルエンザの感染経路は?〜

インフルエンザは、飛沫または接触によりウイルスが体内に侵入することで感染します。

 
<飛沫感染>

•既にインフルエンザウイルスに感染した人の体液・飛沫が、感染していない周囲の人の粘膜に触れることで感染する
•咳やくしゃみによって飛んだ鼻水や唾液が、周囲の人の目や鼻・口・のどの粘膜に付着したり、吸い込まれて体内に侵入してしまう

 

<接触感染>

•既にインフルエンザウイルスに感染した人の手に付いたウイルスが、他者や共有物に触れることで周囲の人に移っていく
•主に感染者が、自分の顔や口を触った後に手を洗わず公共物に触れたときに起こる
•感染者が触れた公共物に付着したウイルスが、触った他者の手に残り、その手で鼻や口、目に触れることで体内にウイルスが侵入する
 
不特定多数の人が利用する公共施設やオフィス、交通機関の利用時には、飛沫・接触の両方の経路から、インフルエンザに感染するリスクが高くなります。

 

インフルエンザを予防するには?

インフルエンザの予防策としては、まず予防接種を受けることが推奨されています。これは流行シーズンに入る前に予防接種を受けておけば、万が一インフルエンザに感染した場合にも、発症や重症化のリスクを下げることができるとわかっているためです。医師の指示に従い、健康で持病のない13歳以上の人であれば1回、13歳未満の人であれば2回予防接種を受けて、インフルエンザへの抗体を獲得しておきましょう。

また予防接種と合わせ、日常生活で以下の対策に意識的に取り組んでおくと、より高いインフルエンザの感染予防効果が期待できます。

 

・帰宅後の手洗いの徹底

 

よく泡立てた石鹸で、手の平や甲だけでなく指の間、指全体、爪先から手首まで洗うと、手に付着した汚れとインフルエンザウイルスをある程度除去できます。外出先から帰ったときはもちろん、こまめに手洗いすることを習慣づけ、合わせてアルコール製剤による消毒も行うと良いでしょう。
 

・人の多い場所への不要の外出を避ける

 
不特定多数の人が集まるエリアほど、飛沫・接触によるインフルエンザ感染リスクは高くなります。インフルエンザの流行シーズンには、仕事や重要な要件の無い限り、繁華街や観光地といった大勢の人が集まる場所への外出は避けてください。
 
・マスクで口・鼻を十分に加湿する

 

のどや鼻の粘膜は、適度に潤っているほどウイルスへの防御機能が高くなります。逆に粘膜が乾燥していると、インフルエンザウイルスの付着を防ぐことができません。インフルエンザが流行する季節には、加湿器やマスクをうまく活用して、鼻・口の周りが50~60%の湿度に保たれるよう意識しましょう。

 

・食事と睡眠で免疫機能を高める

 

ここまでの対策と合わせて重要なのが、普段から体の免疫機能を高めておくことです。免疫機能が高ければ、万が一インフルエンザウイルスに感染してもウイルスの増殖を防ぎ、発症・重症化も免れることができます。栄養バランスの良い食事と、6時間以上の質の良い睡眠をしっかりとってください。

 

咳をするときに心がけたい「咳エチケット」とは

咳やくしゃみが出そうなときは…
1.鼻からあごまで隙間なく、顔を覆ってマスクを着用する
2.使い捨てのティッシュやハンカチで、鼻と口全体を覆う
3.肘の内側の衣服で覆うようにして、口や鼻全体を隠す
上記いずれかの方法で鼻・口を覆ってからくしゃみをしましょう。
鼻や口を一切覆わずに咳・くしゃみを出すと、ウイルスを含む飛沫が周囲に大量に飛び散ります。このような飛沫は、周囲に飛沫感染を広げる経路となってしまいます。また、鼻や口を手で直接覆うと、その手にウイルスを含んだ飛沫が付着します。その手を洗わず他のものに触れると、周囲に接触感染を広げる原因となります。
必ず正しい方法で咳エチケットを実践し、自身からのインフルエンザの感染拡大を食い止めましょう。

 

おわりに:予防接種・手洗い・咳エチケットの3つの予防策で、インフルエンザの感染を防ぎましょう

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