破傷風ワクチン(Tetanus)
破傷風ワクチンとは
破傷風の症状や特徴
破傷風菌は、傷口から進入して体内で毒素を排出します。毒素が末梢神経や脳神経の機能を抑制し、各症状が発症します。人から人へ感染することはございませんが、ガーデニング中に負った小さな切り傷からも進入します。潜伏期間は3~21日ほどですが、創傷部位が中枢神経系から近ければ近いほど、潜伏期間は短くなります。そして潜伏期間が短いほど、重度の症状が発症する傾向にあります。 破傷風菌が排出する毒素は、さまざまな神経に影響を及ぼします。神経に影響を及ぼすものの、意識自体は侵されることがないため、不快感や激しい痛みを常に感じてしまいます。 感染初期- ・顔の筋肉が硬直する
- ・顔が引きつる
- ・口が開きづらい
- ・顎がつかれる 感染後期
- ・全身の筋肉が縮む
- ・全身の筋肉が痙攣する
- ・後弓反張(背中を反る姿勢)を起こす
80%以上が本タイプです。10~20%の致死率があります。 局所性破傷風(localized tetanus)
創傷部に近い部位に限定して、痙攣が起きるタイプです。症状は比較的軽症な場合が多いですが、全身性破傷風に進行することもあります。 頭部破傷風(cephalic tetanus)
頭部外傷後に、脳神経支配筋に症状が認められる、珍しいタイプです。潜伏期間は非常に短く、1~2日で発症します。局所性破傷風と同様に、全身性破傷風に進行することがあります。 免疫状態や毒素量、罹患者の年齢などによって異なりますが、破傷風の死亡率は10%~30%と高く、非常に危険な疾患であるため、事前の予防接種がとても大切です。
流行している地域、流行するシーズン
予約でスムーズ!
待ち時間が少なく接種可能!
破傷風ワクチンの説明
破傷風ワクチンは1920年に開発され、日本では1952年から導入されています。1968年以降三種混合ワクチン、四種混合ワクチンと姿を変え、2024年4月からは五種混合ワクチンの接種が開始されています。 主に使用されている破傷風ワクチンは、破傷風菌を培養、無毒化した後調製された、破傷風トキソイドと呼ばれる液剤です。1967年から販売が開始され、現在においても使用されている安全性が高いワクチンです。混合ワクチンの場合も、この液剤が混合されています。接種スケジュール
有効性
副反応
- ・発熱
- ・悪寒
- ・頭痛
- ・倦怠感
- ・下痢
- ・めまい
- ・関節痛
その他の留意点
破傷風ワクチンは長期間の免疫を提供しますが、免疫効果を維持するためには10年ごとのブースター接種が推奨されます。 傷を負った際の追加接種
最後の接種から5年以上経過している状態で深い傷を負った場合、追加の破傷風ワクチン接種が推奨されています。特に医療環境が整っていない地域に住んでいる場合や渡航する場合には接種が推奨されます。 妊娠中の接種
破傷風ワクチンは妊娠中でも安全とされております。 渡航前の接種
世界中で広く感染の可能性があります。海外では傷口への対応が出来ない場合や疎かにしてしまうことで、感染する場合もありますので渡航の際に接種をご検討ください。
破傷風ワクチンの費用
・接種料金:4,840円/回・接種方法:原則、事前のワクチン確保が必要なため、完全予約制です。
予約でスムーズ!
待ち時間が少なく接種可能!
ご予約から接種後の流れ
- ご予約
-
- ・ワクチン仮申込フォームを入力し送信してください。 24時間以内(土日・祝日を除く)に、当院からお電話もしくはメールでご連絡を差し上げ、ご予約確定となります。 ※英文証明書をご希望の場合、来院希望日時は申込日から5日後以降の日程をご選択ください。
- ・事前に接種を希望されるワクチンの問診票を下記よりダウンロードしていただきご記入ください。
- ご来院・接種
-
●お持ち物 問診票・母子手帳・接種証明書・ワクチン手帳(ある方)
- ・37.5度以上の発熱があるなどの体調不良時には予防接種を受けることができません。
- ・当院以外でも予防接種をおこなう場合は、ワクチンの接種間隔にご注意ください。
- 接種後
-
- ・接種後15~30分間は体調変化の経過観察をしてください。
- ・次回のワクチン接種予定がある方は、接種計画(ワクチンの種類・スケジュール)を確認してからご帰宅ください。
- ・接種当日の激しい運動は避けてください。
- ・シャワーや入浴は可能ですが、長風呂は避けてください。
- ・1週間以内に接種部位が赤くなったり痛みが出たりなど、何らかの副反応が生じる場合がありますが、ほとんどの場合は数日以内に自然に軽快します。 日常生活に支障をきたすような症状がある場合、気になる症状がある場合は、当院までお問い合わせください。
注意事項 ※必ず事前にご確認ください。
- ●初回は必ずワクチン仮申込フォームでの事前お申し込みが必要です。 下記「ワクチン仮申込フォーム」をご入力ください。
- ●原則、事前のワクチン確保が必要なため、完全予約制です。 当日の接種をご希望の場合は事前に当院へご連絡ください。
- ●英文証明書をご希望の場合、事前に当院での対応可否を確認しております。 ワクチン仮申込フォームより英文接種証明書をご希望いただき、別途事前にFAXにて記載箇所を明示の上ご送付ください。
- ●証明書は発行までに数日程度お時間をいただく場合もございますのでスケジュールに余裕をもってお問い合わせください。
- ●無断キャンセルはキャンセル料を頂く場合がございますので、予約のご変更はお早めにお電話くださいませ。
- ●中学生以下の方の接種は、小児科医不在のためお断りしております。
- ●高校生~未成年(20歳未満)の方の接種には保護者同席をお願いしております。
問診票について
予防接種時には問診票の記入が必要です。事前に下記より問診票をダウンロードし、ご記入の上お持ちいただくと当日スムーズにご案内可能です。
(当日の状況次第では、お待ち時間が発生する可能性がございます。)
未成年の方の予防接種には、保護者の方の同意が必要です。
保護者の方が予防接種時に付き添えない場合には、事前に問診票をダウンロードしていただき、保護者の方のサインをご記入の上ご持参くださいませ。
医師問診の際に、保護者の方にオンラインでお繋ぎいただくことによって未成年の方は予防接種可能となります。
※医師の判断により、予防接種を中止することがございます。
あらかじめご了承ください。
各種証明書
証明書の種類と料金
証明書の種類 | 料金 |
---|---|
当院書式【日本語】 | 3,300円(税込) |
予診票コピー【日本語】 | ― |
領収書【日本語】 | ― |
当院書式【英語】 | 5,500円(税込) |
当院以外の指定書式【英語※事前相談必須】 | 5,500円(税込) |
「国際基準」のワクチン接種記録手帳
3,300円(税込)
当院で接種されたワクチンについては、WHO(国際保健機構)の手帳に記載いたします。 1冊あたり3,300円(税込)です。
破傷風については詳しくはこちら
詳しくはこちら各院の診療時間・アクセスは
下記よりご確認ください。