麻疹ワクチン(Measles)

麻疹とは

麻疹は「はしか」とも呼ばれ、感染力がとても強く、空気感染の他に飛沫感染や接触感染など様々な経路で感染します。

免疫のない人が感染するとほぼ100%発症すると言われており、合併症として、などの症状が現れます。肺炎や脳炎を起こすことがあります。

現在でも一部の発展途上国では、小児の主な死亡原因となっています。過去に麻しんの接種既往が不明な方や感染の確認ができていない方は接種をおすすめします。

麻疹の症状や特徴

麻疹(はしか)は麻疹ウイルスに感染することによって引き起こされる感染症です。
感染力が強く、空気感染、飛沫感染、接触感染という様々な経路で感染し、重症化すると死に至るケースもあります。

麻疹の症状は、感染してから約10日後に発熱、咳、鼻水のような風邪のような症状と、目の充血などが現れ、数日間、熱が続きます。
口腔粘膜に1㎜程度の白い斑点(コプリック斑)が現れ、39℃以上の高熱や全身に発疹が出るのが特徴とされています。 まれに下痢や嘔吐・腹痛などの消化器症状が現れることがあります。

肺炎や中耳炎が合併症としてあり、0.1%(1,000人に1人)の割合で脳炎も発症すると考えられています。

非常に感染力が強いウイルスで、手洗いやマスクだけでは予防できず、麻疹に対する抗ウイルス薬がないため、やはりワクチンによる予防接種がもっとも有効な予防方法になります。



流行している地域、流行するシーズン

発展途上国を中心に世界中で流行しています。
最近でもヨーロッパや日本(関西空港2016年など)で集団感染も発生しています。


麻疹ワクチンの説明

海外渡航者で免疫が不明、不十分の可能性が高い場合は2回(初回,4週間後)の接種が必要です。

1回目の接種で95%以上の人が麻疹ウイルスに対する免疫を獲得することができるとされていますが、2回の接種を受けることで1回の接種では免疫が付かなくても、多くの場合で免疫をつけることができると言われています。さらに、接種後年数の経過とともに免疫が低下した場合に、2回目のワクチン接種が有効と言われています。

海外に渡航する場合に既往歴や感染が確認できない方は接種をおすすめ致します。 風疹との混合ワクチンであるMRワクチンもご検討ください。

麻疹単体ワクチン:乾燥弱毒生麻しんワクチン
麻疹風疹混合(MR)ワクチン:ミールビック,乾燥弱毒生麻しん風しん混合ワクチン

製剤の特性

毒生の弱い麻しんウイルスをニワトリ胚初代培養細胞で増殖、ウイルス液を精製し、安定剤を加えた後に凍結乾燥したものです。

副反応

ワクチン接種後の反応として、発熱、発疹、鼻汁、咳嗽、注射部位紅斑・腫脹などの症状が現れることがあります。

稀な副反応として、脳炎・脳症が100万~150万人に1人以下の頻度で報告されています。 ただし、ワクチンとの因果関係がない場合も含まれます。

また、麻しん含有ワクチンはニワトリの胚細胞を用い、卵そのものを使っていないため卵アレルギーによるアレルギー反応の心配はほぼないとされます。
しかし、重度のアレルギーのある方は、ワクチンに含まれるその他の成分によるアレルギー反応が生ずる可能性もあるので、接種時にかかりつけの医師に相談してください。

その他の留意点

妊娠されている方への接種は基本的には行なえません。
海外に渡航する場合に既往歴や感染が確認できない方は接種をおすすめ致します。

ご予約から接種後の流れ

ご予約
  • ワクチン仮申込フォームを入力し送信してください。 24時間以内(土日・祝日を除く)に、当院からお電話もしくはメールでご連絡を差し上げ、ご予約確定となります。 ※英文証明書をご希望の場合、来院希望日時は申込日から5日後以降の日程をご選択ください。
  • ・事前に接種を希望されるワクチンの問診票を下記よりダウンロードしていただきご記入ください。
ご来院・接種
●お持ち物 問診票・母子手帳・接種証明書・ワクチン手帳(ある方)
  • ・37.5度以上の発熱があるなどの体調不良時には予防接種を受けることができません。
  • ・当院以外でも予防接種をおこなう場合は、ワクチンの接種間隔にご注意ください。
接種後
  • ・接種後15~30分間は体調変化の経過観察をしてください。
  • ・次回のワクチン接種予定がある方は、接種計画(ワクチンの種類・スケジュール)を確認してからご帰宅ください。
  • ・接種当日の激しい運動は避けてください。
  • ・シャワーや入浴は可能ですが、長風呂は避けてください。
  • ・1週間以内に接種部位が赤くなったり痛みが出たりなど、何らかの副反応が生じる場合がありますが、ほとんどの場合は数日以内に自然に軽快します。 日常生活に支障をきたすような症状がある場合、気になる症状がある場合は、当院までお問い合わせください。

注意事項 ※必ず事前にご確認ください。

  • ●初回は必ずワクチン仮申込フォームでの事前お申し込みが必要です。 下記「ワクチン仮申込フォーム」をご入力ください。
  • ●原則、事前のワクチン確保が必要なため、完全予約制です。 当日の接種をご希望の場合は事前に当院へご連絡ください。
  • ●英文証明書をご希望の場合、事前に当院での対応可否を確認しております。 ワクチン仮申込フォームより英文接種証明書をご希望いただき、別途事前にFAXにて記載箇所を明示の上ご送付ください。
  • ●証明書は発行までに数日程度お時間をいただく場合もございますのでスケジュールに余裕をもってお問い合わせください。
  • ●無断キャンセルはキャンセル料を頂く場合がございますので、予約のご変更はお早めにお電話くださいませ。
  • ●中学生以下の方の接種は、小児科医不在のためお断りしております。
  • ●高校生~未成年(20歳未満)の方の接種には保護者同席をお願いしております。

問診票について

予防接種時には問診票の記入が必要です。事前に下記より問診票をダウンロードし、ご記入の上お持ちいただくと当日スムーズにご案内可能です。 (当日の状況次第では、お待ち時間が発生する可能性がございます。) 未成年の方の予防接種には、保護者の方の同意が必要です。 保護者の方が予防接種時に付き添えない場合には、事前に問診票をダウンロードしていただき、保護者の方のサインをご記入の上ご持参くださいませ。 医師問診の際に、保護者の方にオンラインでお繋ぎいただくことによって未成年の方は予防接種可能となります。 ※医師の判断により、予防接種を中止することがございます。 あらかじめご了承ください。

各種証明書

証明書の種類と料金

証明書の種類 料金
当院書式【日本語】 3,300円(税込)
予診票コピー【日本語】
領収書【日本語】
当院書式【英語】 5,500円(税込)
当院以外の指定書式【英語※事前相談必須】 5,500円(税込)

「国際基準」のワクチン接種記録手帳

ワクチン接種記録手帳3,300円(税込)

当院で接種されたワクチンについては、WHO(国際保健機構)の手帳に記載いたします。 1冊あたり3,300円(税込)です。



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