1月も中旬に差し掛かり、寒さの厳しい日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は、寒い冬に起こりやすい「脳卒中」についてのお話です。
脳卒中というのは、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血など、脳の血管が原因で起こる疾患の総称で、血管が破れたり詰まったりすることで脳に障害が起こります。麻痺や失語など、重い障害が残ることも多く、最悪の場合は死に至るとても怖い疾患です。

■冬に多い理由

 脳卒中が冬に多いと言われている理由は、ズバリ寒さです。
 一度、自宅の中を想像してみてください。自宅の中で、暖房の行き届いていない場所や、極端に寒くなるような部屋はありませんか?トイレや浴室を想像してみてください。温かい部屋からいきなり寒い部屋に行くことで、身体が熱を体内に留めようとして血管が収縮し血圧が上がります。また浴室では、そこから更に湯船に浸かることで身体が温まり血管が拡張し、血圧が下がります。この血圧の上下が心臓や血管に負担をかけてしまうのです。

■脳卒中の原因

 脳卒中の主な原因は、加齢や生活習慣の乱れによる動脈硬化です。高血圧や糖尿病、脂質異常症などの既往疾患がある場合はかなりリスクの高い状態ですので、まずは生活習慣の改善に取り組みましょう。
<高血圧>
 140/90mmHg以上の血圧の状態を高血圧といいます。血圧が高い状態が続くことで血管に負担がかかり、血管がもろくなったり、詰まってしまったり、破れやすくなったりします。塩分や糖分を多く摂ることで血圧が上がりやすくなりますので、薄味を意識した食生活が重要です。カリウムを含む野菜や果物等を摂ることもおすすめです。
<糖尿病>
 血糖値が高い状態です。血液内の糖の割合が上昇することでドロドロの血液になりやすく、血管が詰まりやすい状態になっていることが予想されます。カロリーの低い食事を意識し、油の多い料理や間食を減らしていきましょう。
<脂質異常症>
 血管内のコレステロール値(油分)が高い状態です。バターや生クリームなどの乳製品や肉類などの動物性脂肪の摂り過ぎにより、ドロドロの血液になり、血管が詰まりやすくなります。お肉を食べる時は白い脂身の部分を避ける、バターやクリーム系のおやつは食べすぎないなどの工夫をしていきましょう。

■脳卒中を予防するためには

 上記の生活習慣の改善の他、下記のようなものがあります。
①代謝を上げて血流を良くするために運動習慣をつけましょう。
②肥満は血圧が上昇する原因となり、脳卒中の原因になります。健康診断等で肥満体型と指摘された場合は、減量を心がけましょう。
③ニコチンは血管を収縮させて血圧を上昇させたり、動脈硬化を促進させるためリスクがかなり高くなります。タバコを吸っている場合は禁煙をしましょう。自分ではやめられない、という場合は、保険診療で禁煙外来を受診してみてはいかがでしょうか。
④室内の温度差をなくすため、トイレや浴室に小型のヒーター等を置くなどの工夫をしましょう。
⑤体内の水分不足により血液がドロドロになることを防ぐため、水分を摂りましょう。特に夜間は要注意ですので、寝る前にコップ1杯のお水を飲むようにしましょう。

 コロナ禍で在宅勤務になり生活リズムが在宅勤務になり生活リズムが変わっていたり、運動習慣が減っているという方も多いのではないでしょうか。新年を迎え、新しい1年を健康で過ごすためにも、この機会に改めて生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

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