歴史でみる感染症(SARS、MERS、新型コロナウイルス)

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2020/04/06

歴史でみる感染症(SARS、MERS、新型コロナウイルス)

いつも当院をご利用頂きありがとうございます。

 

新型コロナウイルス感染症について、とうとう4月7日に緊急事態宣言が出ました。

 

皆様、不要不急な外出を避け、体調管理に十分お気をつけくださいませ。

 

さて、現状終息が見えない新型コロナウイルス感染症ですが、かつて同じ様に流行してきた感染症は、どのような歴史を辿ってきたのでしょうか。

 

本日のブログは歴史で見る感染症に焦点をあてていきたいと思います。

 

①重症急性呼吸器症候群(SARS)2002年~2003年

SARSコロナウイルスによる感染症で、アジアやカナダを中心に感染拡大し、厚労省によると日本では、疑い例が報告されていましたが、症例検討の結果、すべて否定されています。

 

感染経路は、飛沫感染が主体で、潜伏期間は2~7日間、最長10日間程度でした。

 

症状は最初発熱、筋肉痛など、突然のインフルエンザ様症状で発症します。その後肺炎等へ進行し、咳、呼吸困難や水っぽい下痢を発症します。この時期が感染性のピークとなります。

 

治療法はいまだ確立されておらず、対症療法となります。

 

②中東呼吸器症候群(MERS) 2012年~

中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスによる感染症で、2012年アラビア半島の国々を中心として発生。その後ヨーロッパ地域などにも感染が拡大し、現在も患者が断続的に報告されています。

 

感染経路は、今のところ明らかにはなっていません。潜伏期間は2~14日程度で、症状は急性の重い呼吸器症状で、発熱やせき、息切れや呼吸困難を伴い、また、ほとんどの患者が肺炎を起こしたり、下痢などの消化器症状を伴います。恐ろしいのは、患者の約半数が死亡していることです。こちらも治療法はいまだ確立されておらず、対症療法での対応です。

 

③新型コロナウイルス 2019年~

SARSコロナウイルス2(正式名称)による感染症で、皆様ご存知の通り中国の武漢からアジア地域、ヨーロッパ、そして日本で感染が拡大しています。

 

感染経路も現在明らかではない患者が散発的に発生している状態です。潜伏期間はWHOによると1~14日(一般的には約5日)と個人差があります。症状は発熱、鼻水、鼻詰まり、喉の痛み、咳など風邪と同じ様な症状が多く、味覚がなくなるなどの症状もあります。日本での致死率は、直近2%程度ですが、検査で陽性者が今後も増えていくことを考えるとまだはっきりとはわからないようです。治療法はいまだ確立されていません。抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」が効果があるのではと期待されていますが、まだはっきりと効果があると結果が出ていないため、効果のある薬の開発や発表はまだ先になりそうです。

 

以上の様に年数だけでみると、SARSで約1年程度流行したということがわかります。過去の感染症よりも日本への影響力が多い今回の新型コロナウイルス感染。やはり日本全体での対策が必須です。手洗いうがい、手指のアルコール消毒、経口や目の粘膜等からの感染を防ぐため顔を汚い状態の手で触らない、よく触るパソコンやスマートフォンなどもよくキレイな状態にしておくなどして、感染予防をしてください。

 

当院でも患者様、健診受診者様に安心してお越し頂けるように最善の注意を払って院内感染対策を行っております。(詳しくは当院の対策についてのページを御覧ください。)

 

継続でのお薬処方をご希望の方や、その他症状、ケガ等の患者様の対応を中心に引き続き全力でサポートして参ります。

 

どうか皆様体調管理、予防の徹底を行いウイルスに打ち勝っていきましょう!

参考サイト:https://www.forth.go.jp/keneki/kanku/index.html

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