コロナ禍の中で流行する感染症とは
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コロナ禍の中で流行する感染症とは
東風吹く季節、寒い中にも春が近づいているのを肌で実感いたします。
躍動的な季節に向けて、ますますご多忙のことと存じます。
依然として新型コロナウイルス感染症が情勢に強く影響を与えておりますが、感染症は古くから常に私達の生活に影響を与えております。
近年、増加傾向にある感染症として現在梅毒が注目されていることをご存知でしょうか。
コロナ禍の中でも大阪府内のデータでは2020年は新型コロナウイルス流行の影響により他の感染症の届出数が激減するなか、梅毒に関しては1,089名から886名と18.6%しか減少しておらず、梅毒は依然として流行しております。
■地方独立行政法人大阪建工安全基盤研究所(梅毒はコロナ禍でも流行中です!)
http://www.iph.osaka.jp/s007/020/020/100/180/20210120165232.html
全国的にみても梅毒の患者報告数は2011年から増加に転じ、2017年の患者報告数は感染症法に基づく調査が始まって以来、最も多い1,788人でした。
■東京都感染症情報センター(梅毒の流行状況)
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/syphilis/syphilis2006/
梅毒は、早期にペニシリン系の抗菌薬を投与すれば治癒しやすく、成人にとってはそれほど怖い病気ではないのですが、妊娠女性が感染すると、胎児の発育不良や流産・死産の原因となる場合があります。また、何度も感染を繰り返すため、性的なパートナーと一緒に治療することが必要であるなど、リプロダクティブヘルス(性と生殖に関する健康)にとっては非常にやっかいな感染症といえます。
梅毒の他にもクラミジア、淋病、カンジタ、HIVなど身近な性感染症もございます。
■クラミジア
はっきりとした症状が出ないのが特徴です。
放っておくと結膜炎や咽頭炎、子宮内膜炎、骨盤腹膜炎、卵管炎などに進行してしまう場合があります。 特に卵管炎になって、卵管が癒着して細くなったところに妊娠すると、子宮外妊娠となってしまったり、また完全に癒着していると、妊娠も難しくなり不妊症になってしまうこともあります。
クラミジアは薬を約2週間服用することで治ります。
■淋病
性行為などで粘膜に感染するため、とても感染しやすい病気の1つでもあります。
潜伏期間は2〜7日ほどで、感染部位は男性の場合は尿道や肛門、女性の場合は膣です。
淋病に感染すると男性は主に尿道炎になり、女性は子宮頸管炎をおこします。
梅毒の患者数が近年増加してきていますが、梅毒よりも淋菌感染の患者数が圧倒的に多いと言えます。
平成29年の感染者数は年間およそ16万人程度と考えられ、同時期の梅毒は平成30年で6000人ほどです。
淋病は通常は1回の点滴で治療が終了します。しかし、合併症の可能性が高いので、抗生物質も処方されることが多くあります。
■カンジダ
カンジダの菌自体が、健康な人にも存在する常在菌。そもそも腟内から全くいなくなることはありません。
「腟カンジダ」は、カンジダ菌の異常増殖によって発症します。なので、腟カンジダが一度治ったとしても、日々の生活の中で、疲れやストレスがたまったり、寝不足が重なったりして、体の免疫力が落ちてしまったら、カンジダ菌が再び異常増殖し、腟カンジダが再発してしまう可能性がございます。
■HIV
現在、体の中にあるHIVを完全に取り除くことはできません。ただし、医療の進歩によって様々な治療薬が開発されたおかげで、体内にいるHIVの増殖をおさえ、免疫力を維持することが可能になっています。
万一、HIVに感染、またはエイズを発症しても、薬を飲み続けるなど適切な治療を継続することによって、普通の生活を送ることができますし、子どもを安全に出産することも可能です。
なお、エイズ発症後での治療は、発症前と比べて難しくなるため、より高い治療効果を得るためには、HIV感染を早期に発見し、早期治療につなげることが大変重要です。
コロナ禍の中で、パートナーが欲しいという声が高まりつつあり、結婚願望が高まったという調査結果も出ております。
パートナー、そして未来の自分の人生を守るために是非一度性感染症の検査を検討してみてはいかがでしょうか?
性感染症の多くは治療法があり、早期発見・早期治療が非常に重要でございます。
MYメディカルクリニックでは上記5種の梅毒・クラミジア・淋病・カンジタ・HIV検査が可能でございます。
是非一度お気軽にお電話・お問い合わせ・ご来院いただけますと幸いでございます。