健康診断結果表の見方

婦人科検査

 

乳房検査の結果の見方

乳房超音波検査

1. 検査の目的

乳房の内部を超音波を使用して観察し、乳がんや乳腺の異常を発見します。

2. 検査方法

✅ 乳腺及び腋窩を超音波で検査します。

3. 検査結果の見方

(1)正常な結果の場合(基準値)

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検査項目 基準値 この検査でわかること
乳房超音波検査 異常所見なし 乳房に超音波を当て組織を画像化し、乳腺の腫瘤や嚢胞の有無、乳管の変化などを調べます。
年齢による精度の変化があまりないため、マンモグラフィ検査で高濃度乳腺と指摘されやすい人にも有用な検査です。
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(2)異常が見られた場合の所見とその意味

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所見
(診断名)
意味・原因 注意点・対策
嚢胞 乳管内部に水分が溜まることで生じるしこりで、基本的に良性。 基本的に経過観察となります。
腫瘤 からだの細胞が何らかの理由で増えたり腫れたりしてできる塊のこと。 良性・悪性いずれの場合もありますので悪性が疑われる場合には詳しい検査が必要です。指示がある場合には乳腺科を受診してください。
線維腺腫 多くは10代20代の女性に見られる、乳腺から発生する良性のしこり。月経状況・経口避妊薬・ホルモン刺激などの影響により、サイズが増大することもあります。 形状によっては細胞診などで確定診断が必要となることがあります。線維腺腫と診断されても積極的な治療は必要ありません。ただし、乳腺線維腺腫が大きくなった場合は手術で切除することがあります。
乳頭腫 乳管やのう胞内にできる乳管の表面の細胞が盛り上がって増殖するもの。 基本的には良性疾患ですが、稀にがん化することがあるため、必要に応じて乳房超音波検査の再検査・マンモグラフィ検査、針生検を行うことがあります。
低エコー域 しこりは確認できないが、正常の乳腺とはいえない影がある状態。 良性と言い切れない場合はマンモグラフィや細胞診検査などでの精密検査が必要になります。
石灰化 乳腺の中でカルシウムが沈着することで硬いかたまりが生じた状態。多くの場合は良性。 石灰化(あるいは石灰化の疑い)が見つかった場合は、石灰化の検出に向いているマンモグラフィで追加検査を行う場合があります。また、定期的な検査を受けて数が増えていないかなどを確認します。
乳管拡張 乳管が通常より広がった状態。乳腺の分泌過剰や炎症など、多くの場合は良性。 乳がんでない場合、乳管拡張症は特に治療を必要としませんが、感染症・炎症を引き起こしている場合は抗生物質や解熱鎮痛剤を使用することがあります。 乳頭から茶色や血の混じった分泌物が出たり、乳頭が陥没したりしている場合は乳がんの可能性を否定できないため速やかに精密検査を受けてください。”
乳腺症 30~50歳代の女性によくみられるホルモンバランスが崩れることによって乳腺に生ずる様々な良性の病変の総称。 圧痛や乳房の張り・しこりの自覚で、基本は経過観察ですが、細胞診や画像等で悪性が疑われた場合には組織診や切開生検が必要になります。カフェイン・脂質・ニコチンは乳房の痛みを増強させると考えられます。 カフェイン、脂肪、ニコチンなどにより痛みが増幅される場合がありますので、カフェインや脂肪の摂り過ぎには注意して、症状改善・予防のために禁煙に取り組むようにしましょう。
腋窩リンパ節腫大 脇の下のリンパ節が腫れている状態。わきの下のリンパ節は乳がんがリンパ節に転移することで生じることがあります。ただ、この他にも風邪やワクチン接種後の副反応、基礎疾患、アレルギー、薬の副作用、生理前や更年期など女性ホルモンの変化でもリンパ節の痛みや腫れを引き起こすことがあります。 乳腺エコーで腋窩リンパ節腫大が指摘された場合は、マンモグラフィー検査と併せて他に乳房腫瘤が存在しないか、またリンパ節の大きさや形態を調べます。その結果悪性疾患の疑いがある場合は、細胞診を行います。
授乳期乳腺・妊娠期乳腺 妊娠中・授乳中の乳腺で、通常よりも乳腺が発達した状態。 乳腺エコーで明らかな腫瘤の確認はできますが、詳細が見えにくい場合がありますので、半年後に超音波検査での再検査が推奨されます。
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4. 要精密検査・追加検査となった場合

✅ 乳腺超音波検査の再検査
✅ マンモグラフィ検査
✅ 乳房MRI
✅ 細胞診
✅ 組織診(生検)

5. 検査結果を受けた後の注意点

🔹異常所見を認めた場合は乳腺外来を受診し医師へご相談ください。(当院では渋谷院、田町院に乳腺外来あり)
🔹経過観察の場合は指示された期間で再検査を受けてください。
🔹異常なしの場合でも日ごろからセルフチェックを励行し、何らかの症状やしこりなどの変化がある場合は乳腺外来を受診しご相談ください。
🔹妊娠中の場合や授乳中の場合は詳細が見えにくい場合がありますので、妊娠期乳腺や授乳期乳腺の所見の記載がある場合は半年後に乳房超音波検査での再検査をお勧めします。

6. まとめ

小さなしこりも発見しやすく、特に若年層の乳腺の密度が高い人でも詳細を確認することができ、良性悪性の可能性を評価することができます。
マンモグラフィーとの併用検査でより正確な診断が可能です。

7. 外来予約はこちら

マンモグラフィ検査

1. 検査の目的

乳がんの早期発見を目的としています。

2. 検査方法

✅ 乳腺を挟みX線を通して検査します。

3. 検査結果の見方

(1)正常な結果の場合(基準値)

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検査項目 基準値 この検査でわかること
マンモグラフィ検査 異常所見なし 乳房を圧迫してX線撮影することで乳腺の状態を調べる検査です。
乳がんに伴う石灰化を見つけることができます。
乳腺が発達している若年では異常の判別が難しい場合があり(高濃度乳腺)、超音波検査との併用検診が推奨されます。
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(2)異常が見られた場合の所見とその意味

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所見
(診断名)
意味・原因 注意点・対策
腫瘤 乳房内にできた「しこり」のようなもので、周囲の乳腺組織とは異なる白い塊状の影として写ります。良性のものと悪性のものがあり、形状・濃度・辺縁などから判定します。 要精密検査となった場合は、乳房超音波検査の併用検査や必要に応じて針生検を行うことがあります。
石灰化 石灰化とはカルシウムが沈着したもののことをいいます。大部分は良性ですが、一部に悪性の石灰化があります。 石灰化の形態や分布で良悪性を区別しますが、一定期間の経過観察や生検が必要なことがあります。
良性石灰化 石灰化の中でも一般的に形が整っており、対称性や均一性を持つもので、良性の所見。加齢、炎症、あるいは外傷などにより引き起こされます。 追加の治療は通常不要です、定期的な検診を受けてください。
局所的非対称性陰影 腫瘤ほどはっきりした境界をもたない白い影。正常の乳腺が重なって影が濃くなることも多く、実際には異常がないことも多いのですが、病変の一部が影として描出されることがあります。 多くは正常乳腺の重なりですが、病変が隠れていることもあるので精密検査が必要です。マンモグラフィー検査での再検査や乳房超音波検査の追加検査を受けてください。
非対称性乳房組織 反対側乳房の同じ領域と比較して、乳房組織の体積が大きい場合、乳房が高濃度である場合、あるいは乳管がより目立つ場合をいいます。多くの場合は正常所見ですが、触診上も非対称である場合には病的所見の可能性があります。 大きさや濃度によっては、精密検査が必要となる場合があります。
構築の乱れ 乳房にある病変によって生じる乳腺構造の歪みのこと。 ほとんどが正常乳腺組織ですが、稀に乳がんが引きつれを起こしている可能性があるため、超音波検査による精密検査が必要です。
高濃度乳腺 乳腺濃度が高く、全体が白く映ってしまい、同じく白く映る病変が見つけにくい乳房のこと。 若い方や授乳経験のない方に多い所見です。 マンモグラフィ検査だけでは病変がみつかりにくいため、超音波検査との併用検診がお勧めです。
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4. 要精密検査・追加検査となった場合

✅ 乳腺超音波検査の再検査
✅ 乳房MRI
✅ 細胞診
✅ 組織診(生検)

5. 検査結果を受けた後の注意点

🔹異常所見を認めた場合は乳腺外来を受診し医師へご相談ください。(当院では渋谷院、田町院に乳腺外来あり)
🔹経過観察の場合は指示された期間で再検査を受けてください。
🔹異常なしの場合でも日ごろからセルフチェックを励行し、何らかの症状やしこりなどの変化がある場合は乳腺外来を受診しご相談ください。

6. まとめ

小さなしこりや乳がんの初期症状である微細な石灰化を発見することができます。
乳房超音波検査と併用することでより詳細な診断を行うことが可能です。

7. 外来予約はこちら

子宮・卵巣検査の結果の見方

子宮頸部細胞診

1. 検査の目的

子宮頸がんと前がん病変(異形成)の早期発見を目的としています。
また、性器感染症の検査ではありませんが、細胞診で同時に検出できる感染所見に関しては併記されます。

2. 検査方法

✅ 子宮の入り口の細胞をブラシ等を用いて採取する
✅ 液状化検体細胞診

3. 検査結果の見方

(1)正常な結果の場合(基準値)

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検査項目 基準値 注意点・対策
子宮細胞診
(ベセスタ法)
NILM HPV未実施:定期的に検診を受けてください。次回はHPVや経腟超音波検査の併用検診をお勧めします。
HPV陰性(-):しばらくはHPV関連の子宮頸がんになる心配はありません。子宮頸がん以外の子宮や卵巣疾患の早期発見のためにも経腟超音波検査を併用した定期的な婦人科検診は継続して受けてください。
HPV陽性(+):持続的なHPV感染があると、子宮頸部異形成や頸がんに進行する可能性もありますので、来年も必ずHPV併用検診を受けてください。
感染所見 (-)
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(2)異常が見られた場合の所見とその意味
   結果がNILM以外の方は婦人科外来での再検査や精密検査が必要です。

【子宮細胞診の結果分類:ベセスダシステム】

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所見(診断名) 意味・原因 HPV 注意点・対策
ASC-US 軽度扁平上皮内病変疑い 未実施 ①HPV検査による判定(当院で検査可能です)
②HPV検査未実施の場合:6か月以内に子宮頸部細胞診
①ができない場合は②を受けてください。
陰性(-) 子宮頸がんの原因となるHPVは検出されませんでした。経過観察が必要ですので、来年も必ず頸がん検診を受けてください。HPV併用検診がお勧めです。
陽性(+) 子宮頸部異形成等の疑いがあります。コルポスコピー検査や生検などの精密検査を受けてください。当院では実施できない検査になりますので、検査のできる医療機関を受診してください。
LSIL HPV感染 軽度異形成 HPVの結果に関わらず 子宮頸部異形成や頸がんの可能性がありますので、専門外来を受診し、コルポスコピー検査や生検などの精密検査を受けてください。当院では実施できない検査になりますので、検査のできる医療機関を受診してください。
ASC-H / AGC 高度扁平上皮内病変疑い / 上皮内腺がんまたは腺がん疑い
HSIL / AIS 中等度異形成 高度異形成 / 上皮内腺がん
SCC / Adenocarcinoma / Other malig 扁平上皮がん / 腺がん / 他のがん
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【感染所見】

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所見
(診断名)
意味・原因 注意点・対策
細菌 細菌性腟症を疑います。腟内の乳酸桿菌(いわゆる善玉菌)の数が減少し、他の細菌が増加することにより発症します。 かゆみやおりものなどの気になる症状があれば婦人科外来を受診してください。
カンジダ・真菌 性器カンジダ症を疑います。カンジダ(真菌の一種)によって起こります。健康な人の皮膚や口内、腸内、性器の周辺などに常在しており、免疫力の低下などに伴って増殖し、女性では外陰部や腟に炎症が生じます。 かゆみやおりものなどの気になる症状があれば婦人科外来を受診してください。
トリコモナス 腟トリコモナス症を疑います。腟トリコモナスと呼ばれる原虫に感染することで起こります。 婦人科外来を受診してください。
ヘルペス 性器ヘルペスを疑います。単純ヘルペスウイルスが性器に感染することで引き起こされる病気です。 陰部に症状があれば婦人科外来を受診してください。
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4. 要精密検査・追加検査となった場合

✅ HPV検査
✅ 子宮細胞診の再検査
✅ コルポスコピー検査
✅ 組織診(生検)
✅ 帯下検査

5. 検査結果を受けた後の注意点

🔹上記の表を参考に、追加検査や再検査を受けてください。
※NILM以外に該当する方は精密検査が必要となるため、健診結果表に同封されている紹介状をご持参の上、当院以外の専門施設をご受診ください。ASC-US(HPV未実施)に関しては当院外来でも対応可能です。
🔹自己採取の方は結果に異常がなくても、来年度は医師採取法での検診をお勧めします。
🔹異形成で通院中の方・子宮頸がんの治療後・子宮全摘後の方は、次回検診間隔等について、かかりつけ医または当院婦人科医師にご相談ください。
🔹低用量ピルを内服されている方は、毎年子宮頸がん検診を受けてください。

6. まとめ

子宮頸がんの初期や異形成の段階では自覚症状がないことがほとんどです。
過去に一度でも性交渉の経験があればHPV感染の可能性があります。HPV検査を併用することで、検査時点でのリスクを評価することができます。
定期的に検診を受けて、異常があれば早めに外来を受診してください。

7. 外来予約はこちら

HPV(ヒトパピローマウイルス) [オプション]

1. 検査の目的

子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)に感染しているかどうかを調べる検査です。

子宮頸がんの原因であるHPVは性交渉によリ感染します。
HPVのタイプは200種類以上あり、子宮頸がんの原因となるのはその中の「ハイリスク型」と呼ばれるごく一部のタイプです。 (当クリニックのHPV検査は「ハイリスク型」のいずれかが検出されたときに陽性と判定されます。 また、当院ではHPV単独検診ではなく、子宮頸部細胞診との併用になります。)

日本人女性の約8割は一生に一度はHPVに感染します。
感染した方の約9割は自己免疫力等でウイルスが自然に排出されますが、自然に排出されずに持続感染すると子宮頸部異形成を経て子宮頸がんへと進行します。
10~20代ではHPVに感染しても一過性感染が多いと言われていること、60歳以上ではHPV新規感染率と新規感染からの子宮頸部高度異形成以上の発生率が低いことから、HPV検査は30歳~60歳の方に勧められています。

また、HPVは性交渉の機会があれば何度でも感染するため、定期的に検査を受けることをお勧めします。

2. 検査方法

✅ 子宮の入り口をブラシ等を用いて擦過する
✅ TMA法

3. 検査結果の見方

(1)正常な結果の場合(基準値)
検査項目 基準値
HPV 陰性
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(2)異常が見られた場合の所見とその意味

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所見
(診断名)
意味・原因 注意点・対策
陽性 子宮頸がんハイリスクのHPVに感染している状態。 同時検査の子宮頸部細胞診の結果により対応が異なります。子宮頸部細胞診の結果をご参照下さい。不特定多数のパートナーとの性交渉は感染リスクを高めますので控えて下さい。
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4. 要精密検査・追加検査となった場合

✅ コルポスコピー検査
✅ 組織検査(生検)

5. 検査結果を受けた後の注意点

🔹既にHPV陽性であっても、感染している型によってはワクチン接種で他の型に対する予防効果が得られる場合があります。ワクチン接種について当院アフターフォロー外来を受診しご相談ください。

6. まとめ

子宮頸がんの約90%はHPV感染が原因です。感染していたとしてもすぐに癌になるわけではなく多くは自然に排除されます。
ただし感染が続くと子宮頸部異形成や子宮頸がんのリスクが高まります。
細胞診との併用検診を受け、子宮頸部異形成や子宮頸がんの早期発見に努めましょう。

7. 外来予約はこちら

経腟超音波検査

1. 検査の目的

腟(もしくは肛門)から超音波検査の細いプローブを入れ、子宮や付属器に疾患がないか調べる画像検査です。
子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮内膜症などの良性疾患や、子宮・卵巣の悪性疾患を発見することができます。

2. 検査方法

✅ 超音波検査

3. 検査結果の見方

(1)正常な結果の場合(基準値)
検査項目 基準値
経腟超音波検査 異常所見なし
スクロールできます
(2)異常が見られた場合の所見とその意味

表は横にスクロールします

所見
(診断名)
意味・原因 注意点・対策
子宮筋腫 子宮の筋肉に発生する良性腫瘍のこと。 主な症状は月経痛、過多月経(貧血を伴うこともある)です。他に不正性器出血や、腰痛、頻尿、不妊症などの症状を伴うこともあります。症状があれば治療が必要です。症状がなくても定期検診をお勧めします。
卵巣腫瘍 卵巣にできた腫瘍のこと。良性(卵巣嚢腫)、悪性(卵巣がん)、中間の性格をもつもの(境界悪性腫瘍)があります。 小さいと症状が現れにくく、経腟超音波検査で偶発的に見つかることが多いです。良性のものでも、薬物治療が必要であったり、手術が必要になることがあります。指摘された場合には精密検査が必要です。必ずご受診ください。
子宮内膜症 子宮内膜が子宮の内腔以外の部位(卵巣や腹膜、子宮筋層など)に発生すること。 子宮内膜症の主な症状は、痛みと不妊です。治療がなされないと増悪し、症状も重くなっていきます。精密検査や治療についてご相談ください。
子宮内膜ポリープ 子宮内膜表面から内腔側へ突出したできもの。 無症状のこともありますが、不正性器出血/過多月経/月経痛などの症状がみられることがあり、不妊の原因になることもあります。有症状やサイズが大きい場合は精密検査や治療が必要ですので、婦人科を受診してください。
多嚢胞性卵巣症候群 卵巣が腫大・肥厚・多嚢胞化し、月経異常や不妊になるリスクが高く、多毛・男性化・肥満などを伴う症候群。 無月経を放置すると子宮体がんや前がん病変が発生することがあります。また、メタボリックシンドロームなどのリスクが高いと言われています。確定診断にはホルモン検査が必要です。症状のある場合や確定診断がついていない場合は婦人科外来を受診してください。
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4. 要精密検査・追加検査となった場合

✅ 経腟超音波検査での再検査
✅ MRI検査
✅ CT検査
✅ 血液検査
✅ 細胞診・組織診
✅ 子宮鏡検査

5. 検査結果を受けた後の注意点

🔹C判定:年1回は経腟超音波検査での経過観察をお勧めします。何らかの症状がある場合は婦人科を受診してください。
🔹D判定:精密検査が必要ですので、婦人科を受診してください。紹介状が必要な場合は、受診後3ヶ月以内に当院へお申し出ください。

6. まとめ

子宮や付属器疾患の早期発見に役立ちます。特に卵巣の疾患は自覚症状が出にくく、自覚症状が出た時には手術が必要なことが多いです。
精密検査が必要な場合や、子宮筋腫などの定期検診が必要な場合は当院レディース外来をご利用下さい。

7. 外来予約はこちら

内診

1. 検査の目的

子宮双手診(触診)で子宮や付属器の疾患を調べる検査です。
確定診断でないため、診断には経腟超音波検査などの検査が必要です。病変が小さいと検出できません。
また、外陰部・腟・子宮頸部の肉眼的な所見、月経困難症/過多月経/月経不順などの症状についても所見として記載されます。

2. 検査方法

✅ 子宮双手診(触診)
✅ 視診
✅ 腟鏡診

3. 検査結果の見方

(1)正常な結果の場合(基準値)

   正常範囲

(2)異常が見られた場合の所見とその意味

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所見
(診断名)
意味・原因 注意点・対策
子宮筋腫 子宮の筋肉に発生する良性腫瘍のこと。 主な症状は月経痛、過多月経(貧血を伴うこともある)です。他に不正性器出血や、腰痛、頻尿、不妊症などの症状を伴うこともあります。症状があれば治療が必要です。症状がなくても定期検診をお勧めします。
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4. 要精密検査・追加検査となった場合

✅ 経腟超音波検査
✅ MRI検査
✅ CT検査
✅ 細胞診・組織診
✅ 血液検査

5. 検査結果を受けた後の注意点

🔹C判定:年1回は経腟超音波検査での経過観察をお勧めします。何らかの症状がある場合は婦人科を受診してください。
🔹D判定:精密検査が必要ですので、婦人科を受診してください。

6. まとめ

子宮や付属器疾患の発見契機となりますが、診断には追加の検査が必要になります。
精密検査が必要な場合や症状に関するご相談など、当院レディース外来をご利用下さい。

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