健康診断結果表の見方

婦人科検査

 

乳房検査の結果の見方

乳房超音波検査

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検査項目 基準値 基準値 (東振協) この検査でわかること
乳房超音波検査 異常所見なし 乳房に超音波を当て組織を画像化し、乳腺の腫瘤や嚢胞の有無、乳管の変化などを調べます。 年齢による精度の変化があまりないため、マンモグラフィ検査で高濃度乳腺と指摘されやすい人にも有用な検査です。
乳房に超音波を当て組織を画像化し、乳房内部の腫瘍や嚢胞の有無、乳管の変化などを調べます。

基準値超えた場合のアドバイス

C判定:1年後に超音波検査での再検査を受けてください。
D判定:乳腺科を受診してください。

マンモグラフィ検査

専用のレントゲン装置で、乳房の線撮影を行います。

触診だけではわからない病変を見つけることができます。

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検査項目 基準値 基準値 (東振協) この検査でわかること
マンモグラフィ検査 異常所見なし 乳房を圧迫してX線撮影することで乳腺の状態を調べる検査です。乳がんに伴う石灰化を見つけることができます。乳腺が発達している若年では異常の判別が難しい場合があり(高濃度乳腺)、超音波検査との併用検診が推奨されます。

基準値超えた場合のアドバイス

C判定:年1回の定期的な検査を受けてください。超音波検査との併用検診をお勧めします。
D判定:乳腺科を受診してください。

子宮・卵巣検査の結果の見方

子宮頸部細胞診

子宮頸がん検査で、NILM以外の結果は婦人科外来での再検査や精密検査が必要です。

■アフターフォロー面談をご希望の方
下記結果分類の、ASC-H(AGC)以上に該当する方は、より精密な検査が必要となるため、健診結果表に同封している紹介状をご持参のうえ、専門施設をご受診ください。

子宮頸部細胞診の結果分類

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細胞診(ベセスダシステム) HPV 総合評価と今後の方針 推定される病変
NILM (非腫瘍性所見・炎症) 未実施 年1回の定期検診を受けてください。次回はHPV併用検診をお勧めします。 非腫瘍性所見・炎症
陰性(-) しばらくは子宮頸がんになる心配はありませんが、その他の子宮疾患や卵巣疾患の早期発見の為にも年1回の定期的な婦人科検診は継続して受けてください。
65歳以上で過去10年間細胞診(-)、連続3回以上細胞診(-)であれば検診終了です。
陽性(+) HPV感染が長期化した場合、異形成に進行する可能性がありますので、来年も必ずHPV併用検診を受けてください。
ASC-US 未実施 ①HPV検査による判定
②HPV検査未実施の場合:6ヶ月以内に細胞診検査
①ができない場合は②を受けてください。
軽度扁平上皮内病変疑い
陰性(-) 子宮頚がんの原因となるHPVは検出されませんでしたが、細胞診検査は定期的な経過観察が必要です。来年も必ずHPV併用検診を受けてください。
陽性(+) 異型細胞診を疑い、HPVの感染を認めます。コルポ診や生検などの精密検査を受けてください。当院では実施できない検査になりますので、検査のできる医療機関を受診してください。
LSIL HPVの結果に関わらず 異形成や癌の可能性がありますので、専門外来を受診し、コルポ診や生検などの精密検査を受けてください。当院では実施できない検査になりますので、検査のできる医療機関を受診してください。 HPV感染 軽度異形成
ASC-H(AGC) 高度扁平上皮内病変疑い
HSIL(AIS) 中等度異形成 高度異形成 上皮内癌
SCC(AdenocarcinomaOthermalig) 扁平上皮癌

HPV(ヒトパピローマウイルス) [オプション]

子宮頸がんの原因であるHPVは性交渉によリ感染します。HPVのタイプは100種類以上あり、子宮頸がんの原因となるのはその中の「ハイリスク型」と呼ばれるごく一部のタイプです(当クリニックのHPV検査は「ハイリスク型」のうちの13種類のいずれかが検出されたときに陽性と判定されます)。

日本人女性の約8割は一生に一度はHPVに感染します。感染した方の約9割は自己免疫力等でウイルスが自然に排出されますが、自然に排出されずに持続感染する人が子宮頸がんへと進行します。10~20代ではHPVに感染しても約7割は1年以内に、約9割は2年以内にウィルスが消失するという一過性の不顕性感染が多いため、HPV検査は30歳以上の方にお勧めしています。

30歳以上の女性で子宮頸部細胞診が正常かつハイリスクHPV検査が陰性の場合は、3年以内に子宮頸がんに進行する可能性は低いといわれています。子宮頸部細胞診が正常であってもHPV検査が陽性だった場合は今後病変を生じる可能性があるので、12ヶ月後に子宮頸部細胞診とHPV検査の併用検診をお勧めします。

また、HPVは何度でも感染するため、定期的に検査を受けることが大切です。

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検査項目 基準値 基準値 (東振協) この検査でわかること
HPV 陰性 陰性 子宮がんの原因となるウイルス(HPV)に感染しているかどうかを調べる検査です。 HPVには100種類以上の形があり、ハイリスク群は13種類といわれています。 子宮細胞診検査との併用検査になります。

基準値超えた場合のアドバイス

細胞診の表を参考に、細胞診の結果に応じて対応してください。
細胞診NILM:来年も必ずHPVと子宮細胞診の併用検診を受けてください。
細胞診ASC-US以上:精密検査が必要です。コルポ診検査のできる婦人科を受診してください。

経腟超音波検査

膣から超音波検査の細いプローブを入れ、画像診断を行います。

内診よりも詳細に子宮や卵巣の形状や小さな変化をみることができます。

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検査項目 基準値 基準値 (東振協) この検査でわかること
経腟超音波検査 異常所見なし 膣から超音波検査の細いプローブを入れ、画像診断を行います。 内診よりも詳細に子宮や卵巣の形状や小さな変化をみることができます。

基準値超えた場合のアドバイス

C判定:年1回は経膣超音波検査で状態を確認することをお勧めします。何らかの症状がある場合は婦人科を受診してください。
D判定:精密検査が必要ですので、婦人科を受診してください。紹介状が必要な場合は、受診後3ヶ月以内に当院へお申し出ください。