CVポート留置術

正式には皮下埋め込み型ポートと言われており、大きさは100円硬貨ほどの本体とカテーテルと呼ばれるチューブからできています。

通常CVポートは、右もしくは左胸の皮下に埋め込み、患者様の状態によっては上腕部に埋め込むこともあります。本体に接続されているカテーテルの先端は心臓付近の太い血管に留置します。CVポートから薬を流し込む方法は、ポートの中心にあるセプタムと呼ばれるシリコンのゴム部分に専用の針を刺し、そこから薬剤を流し込むことでカテーテルを通って血管内に薬剤が投与される仕組みです。

日常生活への影響が少ない

CVポートは体内に完全に埋め込まれるため、使用していない時は入浴などの日常活動にほとんど制限がありません。また、埋め込んだ部分は外見上それほど目立つこともないため、生活の支障になりにくくなっています。

スチール症候長期間の使用が可能

定期的なメンテナンスなど管理をしっかりと行うことで、合併症のリスクを低減し長期にわたって使用することができます。

スチール症候長期間の使用が可能

CVポートの挿入や使用には感染などの合併症が起こる可能性があります。

• ➀ポートに針を刺して時間が経ったが点滴が落ちていない。
• ➁ポート周囲に違和感がある(赤みや腫れ、痛み、出血など)
• ➂寒気や悪寒を伴う発熱がある
• ➃穿刺部位から漏れがある
• ➄留置している側の腕や頸部にむくみがある

主に上腕にある太い静脈から挿入することで、従来の中心静脈カテーテルと同様の持続的な点滴加療が可能です。CVポートと異なり、カテーテル自体を埋め込まない点で、簡便な手技で行うことができます。上腕に点滴を留置しますので、腕も自由に曲げられますし、感染リスクも少なく長期間使用が可能です。

当院での留置が困難な場合は、ご自宅での留置(往診)も可能です。主治医(往診医)からのご紹介を随時受け入れておりますので、是非お気軽にお問い合わせください。