MYメディカルクリニック院長の笹倉です。
今回のMYメディカルクリニックブログは、私が担当させていただきます。

今年は、「コロナとインフルの同時流行」が懸念されていた影響からか、当院にもインフルエンザ予防接種の方が多数ご来院されていましたが、皆様は、既に接種されましたでしょうか?

久しぶりに打ったよ という方も多いような印象でしたが、今回は、インフルエンザワクチン接種後の副反応に関して少し書かせていただきます。

インフルエンザワクチンに関わらず、ワクチン接種後に副反応を疑う場合には、診察した医療機関が因果関係の有無に関わらず厚生労働省に報告する事とされていて、実際には、医療機関側は、予防接種後副反応疑い報告書という書類を記載(感染研のアプリでも作成可能)し、PMDA(医薬品医療機器総合機構)にFAXしています。コロナワクチンがどうなるかは、まだ決まってないと思いますが、おそらくコロナワクチンも同じような形での報告になるのではないかと思われます。

「今年は韓国で死亡例が多くあったと報道があったから心配」とか「いつもよりも腫れたり痛いような気がする」という副反応を気にされる方が多かった印象がありますが、インフルエンザワクチンの副反応の報告は、実際のところはどのくらいの報告数なのか令和元年シーズン(昨年の10月1日~今年の4月30日)をみてみますと、56,486,152回分の推定接種者数のうち、医療機関から報告があがったのは、278件(0.00049%)となっています。この数値を多いと思うかどうかは、人それぞれかと思いますが、意外に少ないなと私は思っております。うち重篤報告数は93件(0.00016%)死亡報告数は5件(0.0000089%)となっています。死亡例に関しては、後の専門家の評価の結果でワクチン接種と死亡との因果関係は不明または否定的であるとされています。日本では、亡くなっている人は、昨シーズンはいないという結論になっているようです。やはり一般・全身障害および投与部位の状態(つまり接種後の倦怠感や接種部位の腫脹、疼痛)最も多くなっております。この傾向は、平成30年シーズンでも変わってはいません。今年度は、約6,000万回分の推定接種者がいるとのことですが、私共の感覚でも、例年と傾向は変わらないのではないかと思っております。しかし、限りなく低い確率ではありますが、ADEM(急性散在性脳脊髄炎)やギランバレー症候群の方の報告も例年ありますので、ワクチン接種後に何かおかしいなという事がありましたら、予防接種後の副反応に詳しい医療機関を受診し、診察を受けるのが良いかと思います。

 このブログの数か月後には待望のコロナワクチンの接種が開始になるかと思いますが、ワクチンを扱う医師として、情報収集を怠らず、副反応を疑う時には、きちんと今まで通り今後も報告を行っていこうと思います。

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