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2022/06/29

婦人科検診、経腟超音波検査は必須!?

こんにちは。MYメディカルクリニック大手町婦人科医師の長谷川です。

 

本日は経腟超音波検査についてお話させていただきたいと思います。

前回内診だけではわからない疾患もたくさんある、というお話をさせていただきました。

では経腟超音波検査ではどんなことがわかるのでしょうか。

 

◆経膣超音波とは?

経腟超音波検査は今や我々産婦人科医にとってなくてはならない検査になりました。

子宮や卵巣は骨盤の大きな骨の中にある臓器で、お腹からの超音波検査では子宮や卵巣まで遠く、骨に邪魔されて見えづらくなっています。そのため、経膣ブロープという子宮・卵巣が見えやすいように作られた超音波機器を使い、検査していきます。経膣プロープは膣内に挿入可能な細い棒状の形をしており、近い距離から子宮や卵巣の画像をより明瞭に抽出することが可能です。

 

 

◆経膣超音波でわかることは?

経腟超音波検査では下記のようなことがわかります。
 
➢子宮の向きや大きさ、子宮奇形
➢子宮内膜の状態、ポリープの有無
➢子宮筋腫の有無、大きさ、位置
➢卵巣の性状
➢卵巣腫瘍の有無、卵巣腫瘍の性状

 

経膣超音波で見つかる代表的な疾患は、子宮がん・卵巣がん・子宮内膜症・子宮筋腫・卵巣のう胞、子宮内膜ポリープ…などがあります。
子宮全体の様子や子宮の厚み、卵巣の状態を経膣超音波で見ることによって内診ではわからない小さな病変も見つけることができます。子宮筋腫や、良性の卵巣腫瘍・卵巣がんも最初から大きいわけではありません。内診だけではわからない小さい病変も+経膣エコーを実施することで早期発見できる可能性が高くなります。
また、妊娠初期から数ミリの胎嚢を画像で描出できるようになったのも経腟超音波検査のおかげですね。

 

◆卵巣がん検診はない?

子宮がん検診は皆様ご存知かと思いますが、卵巣がんには卵巣がん検診というものがありません。1年おき、半年おき、数ヶ月おきにみていれば大丈夫、というような基準がないのです。さらに卵巣が腫れても自覚症状はないことがほとんどです。

 

□婦人科がんによる死亡率の推移

 

資料:国立がん研究センターがん対策情報センター「がん登録・統計」

 

内診台にあがって行う検査は、抵抗がある方もいらっしゃるかと思いますが「仕方なく」でも、せっかく婦人科検診を受診していただけるのであれば、経腟超音波検査は症状の有無に関わらず、すべての女性に受けていただきたい検査です。検査自体は「異常所見がなければ1分程度で終わります。異常があった場合でも2~3分程度の検査です。

 

経腟超音波検査を受けることで、少しでも安心して過ごせる方が増えること、また婦人科疾患の早期発見ができる方が増えることを願います。

 

[前回の記事]
合わせて是非、一読ください。
【婦人科検診とは】~実際に行っている検査内容をご存知ですか?~ 

 

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