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2022/05/19

【今の時期は腸炎ビブリオに注意!】

本日は、『腸炎ビブリオ』に関する記事でございます。

次第に暖かくなってきたこの時期に注意したいのが「食中毒」です。

食中毒の中でも、腸炎ビブリオは、海水温が20度を越える6月から9月にかけて発生件数が増加する傾向にあります。発生件数ではサルモネラ食中毒と並ぶほど、日本における食中毒の原因を占めています。刺身や寿司などの海産物を生食する事が多い、日本に食文化と大きく関連しているため、これからの季節は食中毒にならないように気をつけていきましょう。

 

◆腸炎ビブリオとはどういうものか◆

腸炎ビブリオは、海水に広く存在しており、他の食中毒の原因菌と比べて増殖スピードが非常に速い特徴があります。主な感染経路は、魚介類を介した経口感染です。原因としては、魚介類の刺身やすし類が代表的なもので、海水中に腸炎ビブリオが多い時期に獲れた魚介類には、腸炎ビブリオが付着しており、漁獲後や流通過程、調理中などの不適切な取扱いにより増殖し、食中毒の原因となります。また、生の魚介類を調理した後、調理器具や手指などを介して二次汚染された食品でも食中毒が発生しています。

 

◆腸炎ビブリオとはどんな病気か◆

潜伏時間は8時間~24時間(短い場合で2~3時間)

・激しい腹痛

・下痢

・発熱

・はき気

・おう吐

下痢症状では、水様性や粘液性の下痢がみられ、まれに血便の場合もあります。下痢は1日に数回から多いときで十数回起こす可能があり、一両日中に軽快し、回復します。

高齢者や基礎疾患のある方は敗血症による低血圧や心電図異常等で重篤化し、最悪の場合死に至る可能性があります。

 

◆腸炎ビブリオへの治療◆

感染性胃腸炎の治療としては対症療法が優先されますが、腸炎ビブリオでは特に抗菌薬治療を行わなくても数日で回復します。しかし、症状が重い場合や高齢者などの場合は抗菌薬が使用される場合もあります。また、菌の排出が低下するため、基本的に下痢止めは使用しません。下痢による脱水症状につながるため、水分補給や輸液を行います。

 

◆腸炎ビブリオへの予防◆

腸炎ビブリオにかからないためには、予防対策が大切です。

これから暑くなると腸炎ビブリオが増殖しやすい環境となるため、特徴や下記対策を基に参考にしてみて下さい。

 

①「魚介類は、調理前に流水(水道水)で良く洗って菌を洗い流すこと。」

腸炎ビブリオは真水に弱いため、魚介類の表面に付着している菌を真水(流水)で洗い流しましょう。

 

②「10℃以下の低温で保存する。」

腸炎ビブリオは10℃以下で発育しないため、10℃以下の低温で保存しましょう。

 

③「加熱調理する場合は中心部まで充分に加熱すること(60℃、10分以上)」

腸炎ビブリオは通常の加熱調理で死滅します。中心部まで十分に加熱しましょう。

 

④「調理の変わり目には良く手を洗うこと。」

特に魚介類を扱う前後にはよく手を洗い、他の食材に腸炎ビブリオが付着するのを防ぎましょう。

 

⑤「魚介類に使った調理器具類は良く洗浄・消毒して二次汚染を防ぐこと。」

魚介類に付着した腸炎ビブリオが他の食材に付着するのを防ぐため、魚介類専用の包丁やまな板を使用するか、魚介類の調理に用いたまな板、布巾、包丁などの調理器具は、洗剤を使用し十分に洗浄した後に、熱湯消毒か塩素剤に浸して殺菌を行って下さい。

 

 

腸炎ビブリオに関して下記サイトにて記載されていますのでご参考になりましたら幸いです。

〈参考文献〉

東京都福祉保健局

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/micro/tyouen.html

国立感染症研究所

https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/438-vibrio-enteritis.html

MHCL WORKS LABO

https://www.mhcl.jp/workslabo/hatena/parahaemo01#bb

株式会社FCC(エフシーシー)

https://fccsystem.co.jp/6%E6%9C%88%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AF%E8%85%B8%E7%82%8E%E3%83%93%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%81%AB%E3%81%94%E6%B3%A8%E6%84%8F%EF%BC%81/

 

◆最後に◆

これからの季節、食中毒にならないように気をつけていくことが大事です。

衛生面に気をつけながら美味しいものを食べて、暖かくなるこの季節を元気に乗り越えましょう!

万が一体調を崩し、ご不安な方はお気軽にご来院くださいませ。

また、下記症状がある方は、受診をおすすめいたします。

 

・激しい腹痛

・水が飲めない

・下痢が続く

・体がフラフラする

・意識が遠くなる

・発熱

・下痢便に血液が混ざる

・嘔吐が止まらない

 

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